変異株感染１０人全員「南ア」由来 岐阜県内で新型コロナ新たに５人感染
岐阜県は１６日、新型コロナウイルス変異株の感染が判明している県内の患者６人について、南アフリカ由来と確定、またはその可能性が高いと発表した。うち３人は国立感染症研究所の解析で確定し、残る３人はウイルス量が少ないため確定していないが、接触状況などから南ア由来であると推定されるという。
これまでに南ア由来と判明している４人も含め、県内の変異株感染者１０人全員が南ア由来となる。県によると、１０人はいずれも海外渡航歴はなく、不特定多数との接触もないという。県による変異株の検査は１４５人となった。
また、県と岐阜市は１６日、４市で計５人の新規感染者を確認したと発表した。２日ぶりの感染者確認で、県内の感染者数は累計４６９０人。
１５日時点の入院患者は５９人。病床使用率は８・５％で、前日より０・３ポイント減となった。県が感染対策強化の参考とする独自の基準指標のうち、「入院患者数」（６０人以上）は、昨年１１月６日以来、１２９日ぶりに基準を下回った。１５日時点で５項目のうち、３項目が基準以下となったが、県健康福祉部の堀裕行次長は「重症者数は減っていないので、引き続き各指標を注意深く見守りたい」と述べた。
さらに各務原市は１６日、市消防職員４人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも１６日の県の発表人数には含まれていない。１２日に県外で発表された職員も含め、市消防職員の新型コロナ感染は計５人となった。
【動くグラフ】新型コロナ感染者数の推移
