他人のマインドコントロールに操られないようにするための俺的心得です。
どういうこと?
偉人の名言や格言を利用して組み立てた話を聞く機会はたくさんあります。
・思考に気を付けなさい、それはいつか言葉に~
・三流は○○、二流は○○、一流は○○
・毎日1%ずつ向上すれば、複利的計算により365日で○○%~
そのフレーズ100万回聞いたわって思うアレです。
対面では特に、見込み客と営業マンの関係など(自分が何らかの勧誘を受けることができる立場・相手が何らかの勧誘を行うことができる立場の組み合わせの人間関係)で、これらのフレーズを浴びせられます。
ネットだとビジネス系の広告に散見されます。
偉人の名言を引用する目的はズバリ
【あなたは黙ってわたしの言うことを聞いていればいい】
これを実現するための誘導にあります。
(参考)偉人の名言を引用するメリット
偉人の名言を引用することには、以下の効用があります。
①反証の回避
偉人が故人である場合、名言に対する疑義をその偉人に示すことができません。
生きていたとしてもほとんどの場合その偉人と接点などないため、偉人本人に名言の真意やニュアンス、生まれた経緯などを改めて問うこともできません。
②否定資格の剥奪
偉人には自分以上の実績があります。これは事実です。
ショボい自分には名言のフレーズそれ自体を否定する資格はありません。
③無責任主張のサポート
名言といってもしょせん第三者の言葉です。
引用した本人にさえ、名言の詳細を合理的に解説する義務が生まれにくいため、安易に用いても責められるリスクは小さいです。
④根拠構築コストの削減
名言が示す因果の再現性を証明しなくても、名言を自身の主張の根拠に据えることができます。
(かの有名な偉人○○は「○○は○○だ」と言っている。だから○○は○○だ)
通常、何かしらの主張を行うにはそれなりの時間や労力をかけて根拠や理由を構築する必要がありますが、その根拠欄に名言を当てはめるだけでそれっぽく聞こえるスピーチが出来上がってしまいます。これは主張を組み立てる側からするとすごく楽で助かる時短テクニックです。
上記の効用の組み合わせにより、相手から反論の機会を奪って自分の思うように相手を誘導したい、そのように考える人が頻繁に名言の引用を行います。
要は名言を通じて【あなたは黙ってわたしの言うことを聞いていればいい】が言いたい、ということです。
(直接そんなこと言うとカドが立ちますからね。暗に言いたいんです。)
【要注意】偉人の名言を引用するのは、人を誘導することが目的である
じゃあどうするか?
以下のように反撃を行えばOKです。
1.個別ケース否定(それがどうした?)
その名言自体は正しいが、俺個人に適用できるかは現時点では証明できないはず
やってみないと結局分からないのであれば、今その名言を用いる意味はないため、聞かなかったことにしたいがどう思うか?
2.相手の資格を問う
お前は何様か?偉人の子孫か?
偉人の名言を自分で信じるのは自由だがそれを勝手にパクって他人に適用しようとすることについてお前に何の権利資格があるのか?
3.名言の再現性を問う
その名言が当てはまらないケースはこの世に存在しないのか?
(あるいはこちらから名言が当てはまらないケースを提示する)
4.反論の余地について確認する
異論を唱える権利はあるか?と相手に確認してから名言そのものを否定する
5.名言返しを行う
反対の意味を持つ名言を引用するかでっち上げて、相手に披露する
──
以上です。
上記まとめると、
■名言引用をされる方へ■
他人を誘導する目的で偉人の名言を引用する行為は、死者(偉人)に対する冒涜です。
どうしても謳いたいならせめて同じ実績を積んでからにしてください。
■名言を浴びせられてしまった方へ■
名言通りに人生を歩めなくても結構です。名言の指す三流な生き方をしてても別にいいんです。
あなたは偉人でも故人でもありません。
名言に惑わされて他人の言いなりになるアホにならず頑張って戦ってください。
という提案でした。
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