島根県邑南町で発見 セイウチの先祖の化石 山の中になぜ

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島根2021.03.19 19:42

島根県邑南町で日本で初めてとなる動物の化石が発見された。
記者リポート:「山に囲まれた島根県邑南町のこの地域。ここで発見されたのは海の生物、セイウチの化石です。」
見つかったのはセイウチの先祖である「ネオテリウム」の下あごの化石。ネオテリウムとは、1600万年前頃に生息していた原始的なセイウチで、体長は2メートルほど。キバがなくアシカに近い姿だったと考えられている。
この化石は、2010年に地元住民が見つけたもので、専門家の研究によって、この度ネオテリウムであることが分かった。ネオテリウムの化石は、これまで北米でしか見つかっておらず、日本での確認は初めて。進化の過程を解明にする上で貴重な発見だという。
国立科学博物館動物研究部・主森亘支援研究員:「西日本から鰭脚類、アザラシ、アシカ、セイウチの仲間の記録が非常に限られている。島根県は土地的に海の哺乳類が出る地層がいくつかあるので、我々研究者としては非常に興味をそそられる。」
しかし、なぜ山間の地域で海の生き物・セイウチの化石が発見されたのでしょうか。
CG:緑で示しているのが1400万年前の陸地。当時、邑南町のあたりは、「海」だったのが分かる。
特に高見地域は、昔から海の生き物の化石が発見されやすく、住民たちによる発掘体験なども行われていた。そのため、正式には高見という地名を地元の人たちは“高海(たかうみ)と”呼んでいるほど。
高海自治会化石研究会・井上正幸さん:「邑南町の中でもここが海だったということを知らない人がたくさんおられる。ここが海だったと言っても『またー、あんたが冗談言って』という感じなので、少しずつ知ってもらい特に子どもに学習して頂ければいいなと思う」
山の中でみつかった重要な海の手がかり。邑南町では、今後、化石を一般公開する機会を設け多くの人に見てもらいたいとしている。

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