「山本ゆき」を名乗って高収入者をうまく転がしていた
山田容疑者は愛知県警に対し、「騙してカネを取るつもりはありませんでした」と犯罪に加担したことを否定しているが、このグループは2019年8月から昨年3月までの7カ月間で、少なくとも100人以上から5800万円に上る金を集めていたという。山田容疑者は出会い系アプリやSNSで「山本ゆき」を名乗って「年収1000万円」「1日で20万円を稼いだ」など嘘のプロフィールを書き込み、接触してきた男性らを呼び出す勧誘役を担っていた。
「容姿は元アイドル。SKEの経歴を察した人もいただろうし、ファンとの交流で男性を相手に愛想よく話をするのも慣れていただろう。勧誘相手を呼び出すのはもっぱらホテルのラウンジなどで、高収入者を装ってうまく転がしていたと思う」(別の愛知県警関係者)
中学生だった山田容疑者がオーディションをくぐり抜け、SKE48に6期生として加入したのは2013年。その後の6年間では繁華街・栄の劇場で公演に出続けたほか、AKB48シングル曲の選抜総選挙にも6回立候補し、ファンに向けて「身長は148センチで小さいけど、気持ちは誰よりも大きいです」と呼びかけていた。