武田総務相、「記憶がない」答弁指示の一部認める…「なぜか無意識で口に出た」と釈明

読売新聞 / 2021年3月19日 19時17分

参院予算委員会で答弁する武田総務相(19日午前、国会で)=源幸正倫撮影

 武田総務相は19日の参院予算委員会で、放送関連会社「東北新社」の外資規制違反を巡る国会質疑中、武田氏が総務省幹部に対して「記憶がないと言え」と指示したとされる問題について、発言の一部を認め、釈明した。武田氏は「なぜか無意識で口に出た」と述べ、指図する意図はなかったことを強調した。

 武田氏はこの日の答弁で、野党から指摘された16日の衆院予算委の録音を確認したことを明らかにし、「確かに『記憶がない』というところまでは聞こえたように感じた」と述べた。その上で「誤解を与えることにつながったのであれば、申し訳ない」と陳謝した。

 一方、19日の参院予算委でも、東北新社の外資規制違反を巡る同社と総務省の説明の食い違いは続いた。

 東北新社の中島信也社長は国会で、2017年8月に違反を認識し、当時の担当だった情報流通行政局衛星・地域放送課長が休暇中のため、同局総務課長だった鈴木信也電波部長に違反を報告したと説明している。

 これに対し、総務省の吉田博史情報流通行政局長は19日の参院予算委で「(休暇中とされている)衛星・地域放送課長は出勤しており、東北新社の説明とは食い違う」と反論した。

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