インド人と「松屋はカレー屋」説を検証してたら神様に祈りだした

インド人と「松屋はカレー屋」説を検証してたら神様に祈りだした

2021/03/16

「松屋は牛丼屋さんではなく、カレーの全国チェーン店である」。マニアの間でそんな説があるほどカレーに定評のある「松屋」。「会長はカレー開発に並々ならぬカレー愛を注いでいる」との噂を聞き、インド人を連れて行ってみたら……スゴイことになりました。ぶっちゃけトークは踊るマハラジャ状態に!

Yahoo!ライフマガジン編集部

Yahoo!ライフマガジン編集部

「インドの神様に隠れて」お肉大好き“不良インド人”が松屋に再集結

「松屋はカレー屋さん」説を検証すべくコンタクトを取ったのは、Yahoo!ライフマガジンではすっかりお馴染みの、仲良しインド人トリオ!

写真左からIT企業勤務のアルさん(48才・来日19年目)、ヘルスケア業界で働くゴーリーさん(写真左・42歳・来日18年目)、証券会社勤務のアショークさん(41歳・来日15年目)

特にゴーリーさんはココイチ(CoCo壱番屋)や無印良品のレトルトカレー座談会において「インドの神様は日本までは見えていない」「ひとたび自宅を出れば大好物の『チキンカレー』にまっしぐら」など数々の迷言で読者をザワつかせ、Yahoo!ライフマガジン史上TOPのPV数を叩き出してしまった筋金入りの“不良インド人”です。

しかし現在はコロナ禍。「リモートワーク中ですっかり落ち着いているらしい」と風の頼りに聞いていた編集部は、いつになく穏やかな気持ちで取材の日を迎えました。

「松屋」の会長は大のカレー好き!

松屋と言えば、この定番カレー!

巷(ちまた)でまことしやかにささやかれる「松屋の会長は大のカレー好きである」という噂。ことの真偽を広報さんに確認したところ、「お好きであることはもちろん、カレー開発への関わり度も100%」とあっさり認められて逆に編集部はびっくりしました。会長のカレー愛は松屋だけでは飽き足らず、カレー専門店「マイカリー食堂」を誕生させたほど。

というわけで今回は、「松屋」と「マイカリー食堂」の複合店である「マイカリー食堂 浅草橋南店(松屋併設店)」へお邪魔しました。ナマステ!

いつも穏やかなアルさん

ーー3人はかれこれ1年くらい西葛西の自宅でリモートワーク中とのことですが、会うのはいつぶりですか?

アショークさん
アショークさん
「この前、ゴーリーさんの家でYahoo!ライフマガジンの撮影をした時が最後だったから、5ヵ月ぶりくらい?」
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「そうそう。私はおうちで真面目にいいインド人をしていたから、こうして外食するのも、どれくらいぶりか覚えてないくらい久しぶりだよ!」
アルさん
アルさん
「私も!」
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「しかし、会えなくても3人の心はつながってる。すごいよね〜」
友との絆にうっとりするゴーリーさん

ーーやっぱり、みなさんもゴーリーさんに会えなくて寂しいですか?

アショークさん
アショークさん
「そうでもない」
正直すぎるアショークさん
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「……。電話やグループLINEでしょっちゅうつながってるもんね。でも、アショークは既読スルーばっか。メッセージ送ったから見てと個別にLINEしないと返事がない!」
アショークさん
アショークさん
「私は、ホントに怠け者です(ニコニコ)」

ーーアショークさんが、怠け者じゃなくなる瞬間はあるのでしょうか?

ゴーリーさん
ゴーリーさん
「アショークと言えば、あのお時間でしょう!」
アショークさん
アショークさん
「ええ、お酒を飲むお時間ですかね。1週間に1回くらい(ニコニコ)」
アルさん
アルさん
「……!!」
言葉を失う、敬虔なベジタリアンのアルさん

アルさんはほかの2人と違い、生まれてこの方「インドの神様」の教えを忠実に守り、お肉もお酒も一切口にしたことがありません

ゴーリーさん
ゴーリーさん
「家族の前では絶対にお酒を飲めないから、リモートワークが始まった最初の頃は、公園でアショークと缶ビールでこっそり乾杯してたけど。最近は全然飲めてないね〜。またやりましょう」
アショークさん
アショークさん
「そうしましょう」
アルさん
アルさん
「……」

彼らはまったく落ち着いてなどいなかったようです……。

しかし編集部はひそかに思っていました。過去の座談会ではココイチ(CoCo壱番屋)や無印良品の肉肉しいカレーを、インドの神様を顧みずモリモリ食べ尽くしていたゴーリーさんたちですが、今回の「松屋」ばかりは、とある理由で、そうも言ってられないのではないかと。(とある理由の詳細はのちほど……)

松屋の定番! 創業ビーフカレーに感じる「インドの風」

松屋の「創業ビーフカレー」! マイカリー食堂 浅草橋南店(松屋併設店)は複合店なのでメニューにはありませんが、今回特別に作っていただきました(店長さんに感謝です)。松屋では490円(税込)で販売中

ーーまずは、松屋の定番カレーをいただきましょう。巷には「松屋はカレー屋さん説」があるくらいおいしいと評判なんです。

ゴーリーさん
ゴーリーさん
「私は松屋の牛めしが大好き!」
アルさん
アルさん
「ぎゅ……!」
アショークさん
アショークさん
私は松屋に今日初めて来ました!
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「ねぇねぇ、どうして『松屋はカレー屋さん説』があるの?」

――広報さんによると「よりおいしいカレーを求めて、スパイスの選定や使い方、旨味、甘味、粘度、色など細かい指示の下、配合変更を重ねてきた」そうで。日本人の舌に安易に迎合しない辛さや、玉ねぎの旨味をしっかり感じる手の込んだ感じがカレー好きを唸らせています!

「ほほぉ、それでは、いただきま〜す」(ゴーリーさん)。ためらう様子もなく豪快に一口目をパクリ
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「これは、なかなかうまい」
アショークさん
アショークさん
「やっぱり、牛肉のおかげじゃな〜い?」
「松屋」初体験に、心踊らせるアショークさん
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「間違いない! しかし、松屋のカレーが人気とは知らなかったなぁ。カツカレー好きの私としたことが、調査不足でゴーリー大反省」
アルさん
アルさん
「かっ……!」
「Oh,No!」(アルさん)
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「たしかに、日本人受けするヘンテコな甘口じゃなくて、しっかり辛いのがイサギイイ!」
アショークさん
アショークさん
「日本で昔から親しまれてる欧風カレーですけど、ターメリックの匂いもしていて、ちょっとインドっぽいです!」
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「しかし、アルはかわいそうにね……。ずっと、カレーを見てるだけ。店長さ〜ん、アルに氷の大盛り、出しといて〜!
アルさん
アルさん
「……!! ゴーリーさんも、インドの宗教的な理由で、私と同じ生粋のベジタリアンの家系のはずでは!? 以前の座談会でも『せっかく日本に住んでるんですから、一歩家を出ればベジタリアン料理には目もくれず、肉しか食べていません』などとケロっとしてましたし。

私はもう、言葉に詰まりすぎて窒息しそうです……」
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「今でも見えてないと思ってます。全然見えてない」
アルさん
アルさん
「……!!」

――ゴーリーさん、今回も舌好調ですが、インドには店と同じ名前の「マツヤ」という神様がいると聞いていたので、今回ばかりは大人しいのではないかと思っていました。

ゴーリーさん
ゴーリーさん
「えっ!?」
予期せぬ神情報に固まるゴーリーさん

インドには「マツヤの神様」がいる?

こちらが「マツヤの神様」です(写真:アフロ)
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の「マツヤ」ページより
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「え、そうだっけ? ごめん、私は日本人なので知らないな〜
アルさん
アルさん
「もしかして、マッチャーのこと?」
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「ああ! マッチャーね! 発音が全然違うから分かんなかった!」
左上がマッチャー様(写真:アフロ)
アルさん
アルさん
「マッチャーは、10いる神様の化身の一つで、魚の姿をした神様。ほかにはライオンや豚の化身もいて、有名な神様はお寺に祀られています!」
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「ざっくり言うと、えーっとほら、なんだっけ。太った人とかツルツルの人とかいっぱいいて…お寺にある……あ! 七福神! 日本の七福神みたいな感じだよ!
アルさん
アルさん
「信仰する神様は地域で違って、私たちの故郷・南インドは、シヴァとか、ガーネーシャの神様が有名。何か新しいことをするときにガネーシャにうまくいくよう、お願いするんです」

ーーあの……「家を出たらチキンカレーにまっしぐら」なゴーリーさんも、お寺があればインドの神様にお祈りするんでしょうか?

ゴーリーさん
ゴーリーさん
「もちろんです!」
アルさん
アルさん
「……」
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「しかし今回に関して言うなら、Wikipediaには『マツヤ』って書いてあるけど、正しい発音は『マッチャー』だから全然問題ありません。さあ、早くマイカリー食堂のカレーを食べましょう」
アルさん
アルさん
「……!!」

マイカリー食堂の肉肉しい「煮込みビーフカレー」に夢中

「煮込みビーフカレー」750円(税込)。大きめビーフ、じゃがいも、にんじん、たまねぎを、赤ワインの風味豊かなコクのある欧風カレーソースが包み込んだ一皿

ーーさて、ここからはお待ちかね、「松屋」会長肝いりのカレー専門店「マイカリー食堂」のカレーシリーズです。まずはビーフがゴロゴロ入った「煮込みビーフカレー」から! ほんのり赤ワイン風味だそうですよ。

アショークさん
アショークさん
「今日は二日酔いなので、ワインの風味が分かりません!
(ゴーリーさんとは別の意味で)いろいろヤバい、アショークさん
「これは、見た目が完全にポテトカレーじゃない?」(ゴーリーさん)
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「ということで、今、私は完全にベジタブルカレーを食べていま〜す!」
どう見ても完全にビーフです
アルさん
アルさん
ゴーリーさんは本当にひどい! 嘘を言って食べています!」
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「さっきの松屋の定番カレーはちょっと辛かったけど、これは少し甘味がありますね! ビーフの旨味がルーに染み出していて、なかなかです。私のイメージする“The 日本のカレー”という感じ。アルもどう?」
アルさん
アルさん
「……!」

魅惑の「彩り野菜カレー」でひと悶着

ピリついた空気も、「彩り野菜カレー」の登場で全員笑顔に

ーーお次はアルさんお待ちかね、「彩り野菜カレー」です。たくさんの野菜のなかでも存在感を放つプチトマトが、爽やかなアクセントを加えてくれます。

「彩り野菜カレー」650円(税込)。かぼちゃ、ほうれんそう、ナス、ミニトマトなど色鮮やかな野菜を、カレーソースで煮込んだ一皿です
くんくんアルさん
「これなら私も大丈夫かも!」(アルさん)
店長さん
店長さん
「こちらのソースは2種類から選べ、『プレーン』はチキンとビーフ、『欧風カレー』はポークがベースです」
「あらあら……」(アルさん)

ーー残念、こちらもベジタリアンのアルさんには無理でしたか……。

アルさん
アルさん
「全然大丈夫です。ゴーリーさんの暴走を野放しにするわけにはいかないという使命でここへ来ているのですから! この後は、奥さんが作ってくれたベジタリアンランチをいただく予定ですので、気にしないで」
こちらの写真がアルさんの愛妻ベジタリアンランチ(後日送ってくれました)
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「この『彩り野菜カレー』も身体によさそうなのに……。ベジタリアンなばっかりに野菜を食べられなくて……かわいそうなアルさん!」
アルさん
アルさん
「お水も身体にいいよ」
優しい店長さんが見かねて、アルさんにサラダを持ってきてくれました
アルさん
アルさん
「ここで大好きなお野菜をいただけるとは感激です。ひとつ、私が尊敬するインドの父、マハトマ・カンディーさんのエピソードを紹介させてください」
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「うんうん、アルはその話、大好きだよね〜」
アルさん
アルさん
「彼はイギリスへ行った際、『イギリスに来たんだからお肉を食べてよ』と勧められても、一切食べなかったんです。私も彼のように、どんな時も菜食主義を守りたいし、守れることがとても幸せなんです

ーー何度聞いても感動……アルさん、ありがとうございます! ちなみにマイカリー食堂ではマイルドから激辛まで5段階で辛さが選べるんです。このカレーは最も辛い激辛にしてもらいました。

ゴーリーさん
ゴーリーさん
「えー、大丈夫かな〜、私、辛いの苦手なの。(もぐもぐ)おぉ、これは、あとから辛さが追いかけてきちゃうね!」
アショークさん
アショークさん
「私がいつも食べているカレーと同じくらい辛くて、GOOD〜!」

YouTubeでも大人気! インドの屋台フード

動画映えもするインドの屋台フード(写真:アフロ)

ーーところで、日本では松屋やマイカリー食堂はテイクアウトの定番。自粛期間中にお世話になった人も多そうですが、インドのテイクアウトといえば、屋台フードが有名ですよね。

ゴーリーさん
ゴーリーさん
「インドの屋台はユニークなものばかり。小さいお店もYouTubeにどんどん動画をアップして有名になっちゃってるよ!」
アルさん
アルさん
「ワダ(インドのドーナツ)とか野菜のフライとか、生マンゴーに塩とチリパウダーをかけたおやつとか、私も大好き!」
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「めっちゃおいしいんだけど、日本に来てから胃袋が弱くなっちゃって……。食べるとおなかを壊しちゃう」
胃袋も舌も意外と繊細なゴーリーさん

松屋の人気の味! ゴーリーさんが嫉妬する「バターチキンカレー」

「バターチキンカレー」680円(税込)。バターやココナッツを使用し辛味を抑えたインド風カレー。大きめチキンと野菜が入ったマイルドな味。このメニューだけ辛さ調節ができません

――続いてはバターチキンカレー。以前「松屋」で人気だったメニュー。実はマイカリー食堂での発売が始まりました。バターやココナッツミルクを使って辛さを抑えたコクのあるカレーです。

アショークさん
アショークさん
「チキンがゴロゴロで大興奮〜! バターとトマトのバランスがなんとも言えません」
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「まあね。でもゴーリーは、バターチキンが日本で大人気すぎて正直飽きちゃった(笑)。バターチキンカレーは北インド料理。私、南インド出身だから、なんだかモヤモヤする!」
アショークさん
アショークさん
「そう? 私は、このバターチキンカレーが大好き。今日食べたなかでは一番マイルドで食べやすいです」
インド人らしからぬ発言のアショークさんと、モヤりながらもガッツリいただくゴーリーさん
アショークさん
アショークさん
「その……、店長さん、ここには大人の飲み物はありますか?
店長さん
店長さん
「ビールがございます!」
アショークさん
アショークさん
「いいですね! いただきましょう」
アルさん
アルさん
「……!」

アルさんの射るような視線を察知した編集部は、マッハでオーダーをキャンセルさせていただきました……。

アル画伯のお絵描きタイム

ここから、アルさんの隠れた才能が明らかに!?
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「しかしアルさん、見ているだけだとお昼寝したくなっちゃうねぇ。編集部さん、アルが退屈しないですむようなアクティビティとかないの?」

ーーそれならアルさん、ぜひ松屋で「マツヤ」の神様の絵を描いてもらえませんか?

アルさん
アルさん
「いいですよ。どうせ、私は何もすることありませんから」
あれ、なんかカワイイぞ? 
「なかなか上手だね〜」(ゴーリーさん)
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「(小声で)アルがお絵かきに集中しているうちに、目を盗んでアレ、いっちゃいましょう!」

マイカリー食堂人気の味「チーズ&ほうれん草のロースかつカレー」

「チーズ&ほうれん草のロースかつカレー」690円(税込)。14種類の香辛料を使用したオリジナルカレーソースと、サクッと揚げたアメリカ産熟成チルドロースかつをオン

ーーいよいよ最後のメニュー「チーズ&ほうれんそうのロースかつカレー」です。姉妹店にとんかつ専門店「松のや」もあるから、期待できそう! 事実、肉厚なロースかつがファンの支持を集めています。

とろとろチーズに鼻の下を伸ばすゴーリーさん VS 暴挙に気づかないはずがないアルさん
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「来た〜! 私の大本命、ロースかつー!
アショークさん
アショークさん
「こんな組み合わせのカレーは面白いです。やはり香ばしいかつがたまりません」
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「チーズが、肉厚でジューシーなかつを食べる罪の意識もマイルドにしてくれて、大変よろしい!」
アルさん
アルさん
「……!! チーズもかつも…オーノー!

アル画伯の「マツヤの神様」完成

「ゆるキャラグランプリ」でうっかり優勝しそうである

――アル画伯の絵が完成しました!

アショークさん
アショークさん
「あら、アルさん、お上手〜!」
と! 次の瞬間、まかさの応戦に打って出たアルさん!
アルさん
アルさん
「ゴーリー、STOP〜!」
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「ひぃ〜!」
アルさん
アルさん
「ワルの道に染まり切ったゴーリーさんを止めたい、私の心の声です!」
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「アルが上手に描いちゃったから、近くでインドの神様に見られているようで居心地が悪いなぁ……、まあ、おいしいから食べちゃうケド!」
アショークさん
アショークさん
私はインドの神様と友達なので、全然見えても大丈夫で〜す
アルさん
アルさん
「……!」
誰かこの人も止めてください

結局、「松屋はカレー屋さん」なのか?

アルさんの応戦も虚しく、最後まで悪の道を突き進んだゴーリー&アショークの不良インド人コンビ。そして、編集部も途中で肝心のお題をすっかり見失っておりましたが、「松屋はカレー屋」説の真偽や、いかにーー!?

新メニューも本格派! タイ風の「プーパッポンカレー」780円(税込)。ふわふわの玉子とじの食感と蟹の旨味が絡むまろやかな味で、「甘味・辛味・酸味・旨味・塩味」を一度に味わえます
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「いや〜、満足! 私はかつカレー(チーズ&ほうれん草のロースかつカレー)がベストだったけど、アルは? やっぱり最初にいただいた『お水』かな?」
アルさん
アルさん
「……サラダもおいしかったよ」

――ここで、松屋の会長さんに僭越ながらアドバイスをしてみませんか?

ゴーリーさん
ゴーリーさん
「そうですね、ぜひ私たちのような真面目なベジタリアンに向け、ベジタリアンカレーを作ってください。アルも喜びますから」
アルさん
アルさん
「……!!」
アショーク
アショーク
「カレーの中に入ってるお肉がとてもおいしかったですので、ぜひとも松屋の会長さんには、カレー屋さん“以外”も作ってほしいです。焼肉屋さんとか、牛丼屋さんとか!
ゴーリーさん&アルさん
ゴーリーさん&アルさん
「……!」
「松屋」初体験のアショークさん、痛恨のミステイクで……優勝!
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「(ゲホゲホゲホ……)」

さすがのゴーリーさんも窒息寸前……。つまり、アショークさんが終始勘違いするほど松屋&マイカリー食堂のカレーがおいしかったということでしょうか。

店長さんのオススメで、最後に『自家製ラッシー』180円(税込)を飲むアルさん。いよいよ疑惑は確信へ……
アルさん
アルさん
「インド名物の『ラッシー』まで注文できるなんて、やっぱり『松屋』は……」
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「はいはい、みなさーん、もう、『松屋はカレー屋さん』ってことで、いいんじゃないでしょうかーーー!
アルさん
アルさん
「……!!」
アショークさん
アショークさん
「パチパチ(拍手)」

ーーゴーリーさん、高らかな宣言、ありがとうございます! そういえば……、マツヤの神様って、なんとなくアマビエに似てません? コロナ禍をきっかけに人気となった、疫病を防ぐご利益があると言われる、あの妖怪です。

昨年ブレイクを果たした妖怪・アマビエ(提供:azuki_illust/イメージマート)
ゴーリーさん
ゴーリーさん
「そうなんだ? 確かにどっちも人面魚ですね。とてもいいこと! 最後にみなで祈りましょう!
アルさん
アルさん
「ゴーリーさん、ありがとう……私はコロナの収束を祈りたいと思います!
ゴーリー、ついに改心か⁉

ゴーリーさんの奥底に眠るなけなしの信仰心がそうさせたのか、思わぬ彼からの提案で、お店の一角が、神聖な空気に包まれます。

ーーコロナ禍になって一番シンドいことはなんですか?

ゴーリーさん
ゴーリーさん
「やっぱり、もう3年近くインドに帰れてなくて、去年の1月に帰るつもりが、新型コロナで5月も8月もダメになって。ゴーリーのインドのファミリーにずっと会えてないことだよ!」
アショークさん
アショークさん
「私も!」
アルさん
アルさん
「私も、とても寂しいです」

ーー1日も早く里帰りできる日が来ますように……ゴーリーさんは今、「マツヤの神様」にどんなお祈りをしたのでしょう?

ゴーリーさん
ゴーリーさん
「祈るポーズだけしたけど、お祈りはしてないや!」
アルさん
アルさん
「……‼」

取材メモ/インドの神様、最後までごめんなさい……。

取材・文=城リユア(mogShore)/撮影=岡本卓大

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Yahoo!ライフマガジン編集部

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