沖縄県は13日、県内で新たに10歳未満~80代の男女30人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。新規感染者数が30人以上となるのは2日連続。12日まで1週間の人口10万人当たりの新規感染者は11・45人で全国3番目。2月15日(10・15人)以来26日ぶりに10人を超えた。最多は東京の13・71人。全国平均は6・14人。
県の糸数公保健衛生統括監は「この状況が同じレベルで続くとホテルや病院で患者が増える」と危機感を示し「会食などの際もマスクをして感染予防の意識を持ち続けてほしい」と注意喚起した。県内で新たに2人が変異株「E484K」に感染したことについては「情報はあるが、扱いについて国と調整中」と述べるにとどめた。
新規感染30人のうち、感染経路が判明したのは半数の15人。家族内感染が9人と最も多く、職場内感染が2人、知人友人関係、施設内、飲食関係、その他がそれぞれ1人だった。
宜野湾市内の事業所で確認された従業員6人による県内130例目のクラスターでは、新たに4人が追加され、計10人となった。県は10日発表分の南城市の60代男性、那覇市の80代女性の2人の感染を疑陽性と判断し、取り消した。
糸数統括監は「一番恐れるのは急激な増加」とし、大勢による長時間の送別会などに危機意識を持つよう呼び掛けた。
在沖米軍関係で新たな感染の確認はなかった。