新型コロナウイルス感染症を巡り、群馬県内でも医療従事者らに対する米製薬大手ファイザー製ワクチンの優先接種が本格化してきた。今月上旬に接種した30代の男性外科医は、当初は痛みやわずかな
男性外科医は、ワクチンを保管する超低温冷凍庫がある基本型接種施設と認められた県内28医療機関の一つに勤めている。接種した当日は体がポカポカし、わずかな倦怠感もあったが、体温は36度台だった。注射した左肩を上げると痛みがあり、鎮痛剤を服用して就寝した。
副反応に懸念も
翌日は倦怠感がやや残っていて、左肩の痛みも同じだった。昼寝後はいつもの体調に。接種の翌々日以降は症状が現れていない。「ワクチンは医療体制の維持や経済の立て直しに欠かせないだろう」と指摘。半面、年単位での副反応があるかなどには懸念が残るとした。
一方、基本型接種施設からワクチン供給を受ける連携型接種施設(県内110医療機関)の一つに勤める男性内科医は「来週からようやく接種できる見通しだ」と待ち望む。
男性内科医は、限られた容量のワクチンをいかに効率的に接種できるかについて考えている。接種は、瓶に入った薬液を注射器で吸い取り、筋肉注射する。1瓶当たり5回接種するのと7回打つのとでは、1箱当たりに換算すると、概算で計390回分の差が出るという。回数が多く打てる注射器の確保を目指している。
国は9日、1瓶当たり7回打てると京都府の病院が発表したインスリン用注射器で、全国の医療機関が接種することを容認する考えを明らかにした。政府が調達した5回接種用の注射器では、先端部に薬液が残る課題があった。
感染対策継続を
男性内科医は「接種は始まったが、希望者全員に打ち終えるにはまだまだ時間がかかる。ワクチンの順番を待ちながら感染対策を続けることや、積極的なPCR検査などが引き続き重要だ」と持論を述べた。
接種を巡っては、妊婦を除く16歳以上の国民に努力義務が課されたが、強制力はなく、打つかどうかは有効性や安全性を考慮して個人が決めるというのが厚生労働省の基本的な考え方。接種歴の有無で差別が起きたりしないよう注意することが求められる。
(五十嵐啓介)
《コロナ現場発》「痛みと倦怠感2日で消えた」 ワクチン優先接種の医療従事者
[2021/03/13 12:00]
県内ニュース > 社会・話題の記事