ブラジルで新たな変異ウイルス すでに感染進行か

【サンパウロ=外山尚之】ブラジルで新型コロナウイルスの新たな変異ウイルスが見つかったことが12日、明らかになった。すでに確認されている「ブラジル型」の変異ウイルスとは違う起源を持っており、ブラジル各地に広がっているという。
ブラジルの複数の研究機関による共同研究で、2020年12月から21年2月に新型コロナの検査で陽性だった人から採取されたサンプルをもとに分析したところ、新たな変異が確認された。
現在、ブラジル由来の変異ウイルスは2種類が確認されているが、この両方と起源が異なるという。一方、今回発見された変異ウイルスも人の免疫を回避する恐れがある「E484K」という変異を含んでおり、現在のブラジルでの感染拡大の一因となっている可能性がある。