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差別主義者 & 偽善者の公開コメント一覧

  • 2016年03月12日 15:24

    > すなわち電源の問題です。原子炉が制御不能になったときから原子炉建屋を海水で満たすつもりで冷やせばよかったのです。 原子炉建屋を海水で満たすことはできません、すきまから水はダダ漏れします。また、海水でみたせば、センサーからの情報は失われ、原子炉の状態が分からなくなります。さらに、圧力容器に注水したり、ベント弁を開いたりすることもできなくなります。 > 核分裂の反応熱を冷やせなくなるからメルトダウンが起きるのです。中性子の問題は臨界の問題です。中性子の衝突によって起きる核分裂からさらに多くの中性子が放出されることで起きるのが連鎖反応だからです 制御棒はすでに挿入されていましたから、ウラン235の核分裂連鎖反応はとまっていました。臨界には達せず、連鎖反応は止まっていました。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 15:08

    >> 次の事故が福島程度で済むなんて保証はありませんよ。 > その確率は?   1 - (次の事故がないか、あっても福島程度以下である確率) 「次の事故がないか、あっても福島程度以下である確率」を教えてください。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 14:54

    > なお、班目さんの漫画にも、私は期待しております。この方にこんな才能があるとは思ってもみませんでした。 班目先生の漫画にある内容は、いままで断片的に報道されていましたが、まとまっていて何よりも有益な情報でした。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 14:51

    > 私が言ってる「特殊」とは、イデオロギーが先に立ち、議論の前から結論が決まっている人たちのことだ。 私は、人には立つ位置がありますから、イデオロギーが先に立とうが、議論の前から結論が決まっていても構わないとおもいます。 大切なことは、嘘を言わないことと、相手の発言を封じないことです。 米国の大統領候補をみてください。それぞれの候補に、立つ位置、つまりイデオロギー、があります。さらに、発言は、リハーサルまでしていますから、。議論の前から内容は決まっています。   討論の目的は、聴衆に、自分の立つ位置が相手候補より合理的で有用だということを知ってもらうことです。 それから、私は、人を、敵と味方、専門家・一般・特殊といったように類型化することはしません。さらに、他人を「イデオロギーが先に立ち」といったような攻撃は絶対しません。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 14:06

    > 実務家の方管としては「わからない」じゃ困りますよね。方管という言葉は知っているよね。 知りません。「方管」とは、なんですか?ご説明ください。 プログラムのデバッグや機器の不具合の原因を調べるときには、はっきりした原因が分からないときは、分からにと認識し、いくつかの可能性を追及するのが大切です。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 13:56

    > 電源さえ生きていればそれでいいという説もありますな。臨界時の中性子の放出量を抑えるための制御さえできればそれでいいはずです。 緊急停止後に残留放射性物質が発生する崩壊熱に関んしては、臨界も中性子も関係ありません。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 13:54

    > サイトを高くすれば、それでお仕舞いということだ。全て、解決。 米国の原発の多くは、内陸部にありますから、津波の心配はありません。復水器の冷却に使われた温水は冷却塔で、一部を蒸発させて温度を下げ、復水器に戻します。 海岸沿いの原発は大量の海水を復水器の冷却に使えますから効率的です。しかし、原発の基礎は地下の岩盤の上にしか建造できませんから、サイトをむやみに高くすることはできません。サイトを高くすると、復水器冷却用の海水を取り入れるのにより多くの電力が必要ですが、どれほどの電力が必要かは知りません。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 13:31

    > キュリー夫妻に平謝りしてきて下さい。 キュリー夫人は、放射線障害を知りませんでした。それで、キュリー夫人の使っていた実験室は、高度に汚染されていました。若くして亡くなった、日本人助手もいました。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 13:13

    次のようなことだそうです。 仮処分が認められた場合、再稼働の遅れに対して九電から巨額の損害賠償を請求される可能性が生じるため。九電は賠償請求するかどうか明らかにしていないが、識者からは「公共性が高い訴訟では住民側を擁護する仕組みが必要だ」と、法制度の不備を指摘する声も出ている。 九電は昨年7月、審尋の準備書面で「再稼働が遅れれば、火力発電の燃料費などで1日5億5400万円の損害を被る」と明記。地裁に対し、申立人に賠償に備えた「妥当な金額」の担保金を積み立てておくよう命じることを求めた。 地裁は今のところ積み立てを命じていないが、住民側弁護団は昨秋、申立人23人に担保金の要求や賠償請求の可能性について書面で説明。この結果、10人程度が申し立てを取り下げた。 弁護団の大毛裕貴(だいもうゆうき)弁護士は「九電が賠償請求する可能性は低いだろうが、ゼロではないので申立人に説明した。取り下げは残念だが、それぞれの生活があり、やむを得ない」と話す。 九電は「担保金は、地裁から必要性を尋ねられたので書面で答えた。申立人に賠償を求める可能性については仮定の話なので答えられない」としている。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 12:59

    > 再稼働が認められたら、1日5億円の損害賠償が原告団にかかってくる このようなことはないとおもいます。 訴訟で原発が止まるわけではありません。止まるとすれば、それは裁判所の決定です。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 12:55

    オゾン層を破壊しているのはフロンです。フロンは冷蔵庫に使われていましたが、発電と関係ありますか?

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 12:49

    > 過去に、ホウ素の原発に対する作用もトンチンカンなことを書いている。ホウ素は、原発の初歩中の初歩です。 ホウ素は中性子を吸収するので、制御棒が挿入できないとき、SLC (Standby Liquid Control) システムでほう酸水を注入して、原子炉の緊急停止を行うということを書いたことがあると思います。 わたしが書いたことに誤りがあった、もしくはあれば、是非ご指摘ください。 余談ですが、私は、福1の3号機が建設中で、まだ燃料が装荷されていないときに、原子炉建屋の中に入って、SLC システムのポンプを観察して、手で撫でたことがあります。このポンプは意外なほど小さかったことをおぼえています。50cmぐらいの大きさだだったとおもいます。 これは、原発の計算機による監視システムに関わる仕事をするということで、それには、原発を構成する実際の機器を知る必要があるということで、福島に派遣されたわけです。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 09:28

    使用済み燃料も危ないとか言わないでて、温まって体にいいんだし、慣れれば問題ないから各家庭で保管してください、それに応じられる人が「大人」なんだよという事を教え、各家庭に一本ずつ配りましょう。 そうすることによって、使用済み燃料の最終処分問題は解決できます。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 09:19

    私は、福1の事故による放射線障害で死者が出るとは一度もいったことは、ありません。 これは、国際放射線防護委員会(ICRPが公開しているデータによると、年間100mSv以下の被ばくによる放射線障害は統計的に検出不能であるからです。100mSvにおける、発がん率は0.5%です。そこで、ICPRは一般人の年間許容線量を1mSvとしています 一応、LNT仮説を正しいとすると、20mSvにおけるガン発生率は、0.1%です。 日本人のガンによる死亡率は訳30%ですから、ガンの発症に影響する要素はたくさんありますから、それが0.1%増えたとしても、統計的には検出は不可能です。 100万人が20%以上の放射線にさらされたとすると、それにより1000人がガンになる可能性がありますが、これはあくまでも可能性で、だれも確かなことはいえません。 福1の事故による放射線障害で、「だれも死でいない、もしくは死なない」、逆に、「1000人以上が死ぬ」という結論は出せないというのが私の立場です。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 08:52

    > 同じように津波が襲った原発だよ。 サイトの高さと津波の高さが違いました。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 08:46

    > イケノブ氏は「特殊」な人に対して怒っている 池田先生も「特殊」な人です。 彼の記事には、単純な事実誤認がたくさんあります。そして、それを指摘するコメントはブロックされます。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 08:37

    福1の事故では、いろいろ予期しない事象が起きました。機密であるはずの格納容器から、水素ガスが漏れて原子炉建屋を爆発させたり、3号機で発生した水素ガスが、4号機と共有している排気管を逆流して、4号機の原子炉建屋を爆発させたりしました。 また、作業員は、圧力容器の逃し弁と格納容器のベント弁を開くのに手こずり、給水口もがれきに隠れてなかなか見つかりませんでした。 また、幸運なことも起きました。2号機の格納容器の内部圧は許容値を超えましたが。幸運にもトーラスの部分が損傷し圧力が下がり、格納容器の地上部の爆発は避けられました。4号機では、定期検査・燃料交換のために圧力容器の上部に水が張ってあり、その水が燃料プールには流れ込み、燃料プール内の使用済み燃料はメルトダウンをまぬがれました。 これらのことが、一つでもうまくいかなかったならば大惨事になりました。 それから、使用済み核燃料の中間貯蔵と再処理、高速増殖炉、高度の放射性廃棄物の最終処理は、いまだに解決の見通しがない問題です。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 08:32

    > さらにもうひとつは輸出だ。電力を輸出する。 電力を輸出するといって、どこへ輸出するのですか?韓国ですか?

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 08:29

    > 理由の一つは地球温暖化対策だ。   池田先生は、「地球の温暖化は、温暖化ガスによるものではない」と盛んに主張されていましたが、今はどうですか? 最近の彼の記事に関連して、上記のようなコメントをしたら、これもブロックされました。

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 08:25

    An accident in a nuclear reactor in which melting of the fuel core (meltdown) leads to runaway melting of nuclear fuel out of the bottom of the reactor. 福1の1号機の場合は、溶けたものが圧力容器の底から格納容器に漏れて落ちましたから、メルトスルーと呼んでもよいです。 ** 彼は、池田先生の「福1ではメルトダウンは起きていない」という主張を擁護しようとして、英文記事では、「メルトダウン」でなくて「メルトスルー」と呼んでいる書いているのです。ところが、「メルトスルー」は、「メルトダウン」より重大事故なのです。 次のコメントも、同様な目に遭いました。 ** > 福島1号機が水素爆発を起こしたとき、彼は「あー」と頭を抱えてへたり込み、政治家らはその姿に恐怖感を抱いたとされる。当然だ。そして事前に水素爆発について、その危険を政治家に強調していなかったとされる。 気密であるはずの格納容器から水素が漏れるとは、だれも想像していなかったとおもいます。そこで、班目氏は、格納容器が爆発したと思ったとおもいます。もし、格納容器が爆発していたならば、それこそ、日本列島は3分割でした。 格納容器から水素が漏れる可能性があると分かっていたならば、当然原子炉建屋の上部に建屋内の空気の排気塔をつけ、空気の入れ替えをしていたはずです。これは、簡単なことでした。 原発事故の怖いところは、メルトダウン試験などといったものは行われていないので、事故時にはこうした予期しないことが、いろいろ起きることです。 **

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 08:17

    現在のアゴラのサイトには、コメントを投稿した人には表示し、他の人には表示しない機能があるようです。 池田先生が引用する英文の資料について、池田先生いっていることは、実際には書いてないなどと書くと、他者には非表示になります。 それから、アゴラで原子力関係の記事を書いている石井孝明氏もも同様です。 彼による、「福島デマ拡散者は何をしたか2-反省しない人たち」という記事があります。 http://agora-web.jp/archives/1672476.html この記事に対して、次のようなコメントをしたら他者には非表示となりました。 ** > 研究者に聞いたところ、欧米専門家は溶融(メルトスルー)(melted through)という英単語を、福島事故で使うべきという話になっているという。筆者は、原子力問題を学ぶため、質の高い報道をするニューヨークタイムズの科学欄、BBC、ScientificAmericanの英文記事をネットで読むが、メルトスルーという言葉を使っている。 メルトダウンというのは、原子炉のコアを形成する燃料、制御棒、構造物が溶けて落下することです。スリーマイル島における事故は、コアの上部半分ほどが溶けて落ちましたから、部分的なメルトダウンでした。 メルトスルーは、溶けたものが、圧力容器や格納容器を突き抜けることです。 In a nuclear reactor: melting of the shielding and containment structures as a result of overheating of the core. (つづく)

    中村ゆきつぐ
    震災から5年 専門家と一般のズレ 必要なのは相手に対する思いやり
  • 2016年03月12日 06:16

    > タカタのエアバックも想定外の事故では開かない場合があっても、それは欠陥といいますか? 開くべき時に開かなければ、想定外でも設計の誤りです。エアバックの仕様にそれが除外事項として記されていれば、責任はそのようなエアバックを自動車に組み込んだ自動車会社の責任です。 > 欠陥とは想定で動くところで変な動作するから欠陥であり、リコールしたのではないですか? タカタのエアバックは、それが動作した時に、金属片が飛び散り、人を殺傷することがあるというものです。 >> 人工放射線により死亡率が0.1%あがっても、それが人工放射線によるとは断定できないからです。 >> ただし、死亡率が0.1%とは、日本人13万人です。 > だから、その13万人が「人工放射線による」とは断定出来ないのでしょ > 確定出来ないのであれば、たとえ13万人が死んでいても、それが放射能だとは言えないのでしょ。 私は、「人工放射線による」とも「人工放射線によらない」とも断定できないという立場です。 > 結局質問の答えになっていません。何故、車はよくて原発はダメなのでしょうか? 自動車事故では1年間約に4000人がなくなっています。そこで、自動車以外の交通機関、建築物、薬品、食品、ごみ処理、労働環境などの100ぐらいの他の分野で同等の死亡率を許しますと、一年間に、これらによって40万人の死者が出るということです。 > 自動車においても、外的要因で運転手が事故起こしますよね? 原子力発電所の安全基準が自動車並みでよいと考えられるのでしたら、そうしてください。

    田原総一朗
    東日本大震災から5年、福島第一原発で僕が見たこと
  • 2016年03月12日 06:16

    > 運転手が起こす事故なら容認されて、運転手が起こさない事故なら容認出来ないという事でしょうか? 自動車と大型発電所、特に原子力発電所、の設計基準は全然違います。原子力発電所の場合は、一つもしくは二つの機器が故障しても、運転員が誤操作をしても、プラントを安全に停止させることが必要です。自動車でいうなら、走行中に、ハンドルや車輪のひとつがはずれても、自動車を安全に停止させるということです。 > チェルノブイリの事例を見れば、運転手が起こした事故でしょ。 こうしたシステムの設計にかって関わっていた者として、私は機器の設計の誤りと考えています。運転員が誤操作をしても、システムの安全性は失われない様に設計するのが設計者の務めです。制御用のソフトウエアですと、正常運転に関わる部分はせいぜい20%ぐらいで、その他は機器の故障および運転員の誤った指令に対処するものです。 > 福島の場合は津波が要因となって起こった事故ですよね。 機密であるはずの格納容器から水素が漏れて原子炉建屋を爆発させたり、3号機で発生した水素が共有排気管を逆流して4号機の原子炉建屋を爆発させたり、一号機の非常用復水器が正常に動作しているか分からなくて、運転員がそれを止めて、炉心溶融を早めたり、といった津波とは関係のない設計上の誤りもボロボロでてきました。 > 福島の場合は電力喪失が想定されてないのが致命的な欠陥だったという事でしょうか? より重大であったのは、メタクラ(高圧配電盤)や制御機器が海水に浸されたこと、RHR海水ポンプや石油タンクが流されたことです。そこで、外部電源が回復しても既存のECCSは稼働させられませんでした。 (つづく)

    田原総一朗
    東日本大震災から5年、福島第一原発で僕が見たこと
  • 2016年03月11日 11:52

    >> 年間20ミリシーベルト以下の被ばくによる健康障害については、確定的なデータがないからです。 > 確定的なデータがないっていうより、問題がないっていう事ですよね。 学界の定説は不明ということです。 人間の1/3がガンで死にますし、人によって食生活、タバコやその他の発がん物質や自然放射能にさらされる割合は異なりますから、人工放射線により死亡率が0.1%あがっても、それが人工放射線によるとは断定できないからです。 ただし、死亡率が0.1%とは、日本人13万人です。

    田原総一朗
    東日本大震災から5年、福島第一原発で僕が見たこと
  • 2016年03月11日 11:39

    > 自動車事故ほどの死亡確率は「自動車」のみに容認されているということですね。では、何故、自動車だけ容認されるのですか? 自動車事故の大半の原因は運転手によるものです。 自動車自体に許される致命的な欠陥に対しては、規制は極めて厳しいです。例えば、タカタ製のエアバッグの不具合で死亡した人の数は、全世界で8人で、負傷者数は100人ほどです。 しかし、リコールの対象となる車の総数は、米国だけで3400万台です。 実は、死亡確率が100万分の1以下の場合は無視してよいと考えられていますが、タカタは、400万分の1以下の確率なのに、リコールさせられています。 他方、一年の間に自動車事故で死ぬ確率は、改めて確認していませんが1万分の1ぐらいだとおもいます。

    田原総一朗
    東日本大震災から5年、福島第一原発で僕が見たこと
  • 2016年03月11日 04:30

    > 今回の福島の事故の結果、直接放射能に汚染されて誰か死んだのか、紹介してもらいたいものです。 私は、「福島の事故の結果として放射能汚染で死者がでる」といったことは、一度もありません。これは、年間20ミリシーベルト以下の被ばくによる健康障害については、確定的なデータがないからです。 > すばらしくテストしまくった結果世の中を跋扈している自動車さまは、たくさんの交通死傷者を現在も生み出しています 高校時代の英語のの参考書に、確率的には飛行機が一番安全な交通手段であるのに、飛行機事故が大問題になるのはおかしいという文章がありました。たしかに、おかしいです。 > 現実の死傷者を出している車は、何故禁止されずに、現実に死傷者を出していない原発は何故止められるのか?単刀直入にあなた自身い伺いますが、上記の差は何なのですか? 原発については、日本列島の1/5~1/3に人が住めなくなるような被害が、「起きた」でなくて「起こりうる」るからです。 それから、食品、薬品、農薬、建築物、自然災などすべての分野で、自動車事故ほどの死亡確率を許せば、大変なことになります。 ** 実は、数年前にもアゴラの記事にコメントを投降していたのですが、池田先生の記事の誤りを指摘するコメントは削除されてしまいました。そこで、アゴラからブロゴスに移りました。数日前にアゴラの記事にコメントしたら、削除されなかったので、池田先生も方針を変えられたと思い、いくつかコメントしました。 今回指摘した問題は、私のコメントに対する反応はあるかとおもい、たまたま他の計算機を使ってチエックしたから、分かったことです。 池田先生は、やっぱり頭がいいです。

    田原総一朗
    東日本大震災から5年、福島第一原発で僕が見たこと
  • 2016年03月11日 03:55

    次のような報道記事があるそうです。 ** 福島第1原発の大津波想定=対策費を試算、幹部把握―06年に東電 (時事通信) - 2012年6月13日(水)21:52 東京電力が2006年、福島第1原発を大津波が襲う想定を行い、原発の浸水防止対策費などを試算したにもかかわらず、具体的な対策が講じられなかったことが13日、分かった。 東電によると、想定は06年3月、原子力技術・品質安全部設備設計グループ(当時)で行われた社内研修で、入社3年目の技術系社員が作成、報告会で発表した。その場には原子力部門の部長クラスも出席していた。 その中で、想定の高さ5.7メートルを超えて約13.5メートルの津波が福島第1原発敷地内を襲った場合、浸水による電源喪失により原子炉への注水が不可能になるとした。これを防ぐための対策では、5号機1基で20億円の費用がかかると試算したという。  ** 東電、06年にも大津波想定 福島第一、対策の機会逃す  (朝日新聞) - 2012年6月13日(水)07:15  福島第一原発事故が起きる前の2006年、東京電力が巨大津波に襲われた際の被害想定や対策費を見積もっていたことが、朝日新聞が入手した東電の内部資料でわかった。20メートルの津波から施設を守るには「防潮壁建設に80億円」などと試算していた。 津波対策をめぐっては、04年のスマトラ島沖大津波を受けて06年、国が東電に対策の検討を要請したほか、08年には東電が福島第一原発で最大15.7メートルに達すると試算したが、いずれも対策はとられなかった。早期に実施された試算はことごとく生かされず、事故を回避する機会は失われた。 資料は、原子力技術・品質安全部設備設計グループ(当時)で05年12月から06年3月の間に行われた社内研修の一環で作られた。

    田原総一朗
    東日本大震災から5年、福島第一原発で僕が見たこと
  • 2016年03月10日 22:06

    「原子力を殺すのは原子力ムラ自身である」 http://agora-web.jp/archives/1672304.html この記事には、次のようなコメントをしました。 *** > 技術・人材:このまま原子力産業が衰退すると、技術者が高齢化し、核燃料サイクルや廃炉などの作業を維持することが困難になる。 原発を廃止した時に、どうして「核燃料サイクル」が必要ですか? それから、使用済み核燃料の中間貯蔵と再処理、高速増殖炉、高度の放射性廃棄物の最終処理の現状と将来の見通しはどうなっているのでしょうか? 廃炉作業については、技術が確立すれば、高齢の技術者でも対処できるとおもいます。経済の原則は、高収入の仕事があれば人は集まるというものです。 > このまま原発を減らしていくと、原油価格など化石燃料の価格が上がったり供給が不足した場合、日本経済全体に影響が出る。 原発を減らさなくても、大きな影響がでます。原発を減らさなければ、影響が出ないと思わせるのは詐欺です。 > CO2排出量:今のエネルギー・ミックスでは「2030年までにCO2を26%減らす」という国際公約は守れない。 池田先生は、地球の温暖化は温暖化ガスのせいではないといっておられましたから、このような国際公約は破棄しろと主張されるべきです。 それとも、考えを変えられましたか? *** 私としては、コメントを他の人たちには読めなくされるのではなく、反論があれば反論してもらいたいです。

    田原総一朗
    東日本大震災から5年、福島第一原発で僕が見たこと
  • 2016年03月10日 22:02

    ひとつの事故原因が起きる確率を百万分の1とすれば、3つの事故原因が、独立事象として同時に起きる確率は、10**18です。これは、限りなく0に近いですが、それが起きました。しかし、加圧水型の原子炉の加圧器の内部の給水が沸騰するとは、だれが予想しますか?さらに、加圧器の内部が沸騰すると水位計の表示がどうなるかなどといったことは、だれも考えなかったとおもいます。 福1の事故でも、予期しないことがいろいろ起きました。 ** 裁判所の判断に従ってのべます。 > 1.建物の安全性の挙証責任は建設会社にあり、リスクがゼロでない限り高層ビルは建設してはならない。 高層ビルの場合は事故が起きても、どのような事故が起きるかは、原発に比べれば、良く知られており、被害の範囲もかぎられています。したがって、リスクの計算は比較的容易であり、それに従って保険会社が保険を引き受けます。 > 2.東日本大震災の原因究明は今なお道半ばであり、建築基準法が正しいかどうか不安である。 地震などが建物に与える被害は、地震が原発に与える被害よりはるかに単純であり解析も容易である。したがって、妥当な建築基準法を制定することは、原発の設置基準を制定することより、はるかに容易である。 > 3.今の耐震基準で十分かどうか、建設会社の資料ではよくわからない。 建設会社は、耐震基準を満たしていることを証明する、充分な資料を提出する義務がある。高層ビルと原発では複雑さが全然違います。 > 3.したがって高層ビルのリスクはゼロではないので、建設してはならない リスク計算が適切で妥当ならば、建設は許可される。 ***

    田原総一朗
    東日本大震災から5年、福島第一原発で僕が見たこと
  • 2016年03月10日 22:00

    貴殿の簡単コメントをアゴラで読みました。 実は、私は、アゴラの下記の二つの記事にコメントしたのですが、奇妙なことに、私は私のコメントを読めるのですが、他の人たちには読めなくされてしまいました。私の脳は、「放射脳」なのでしょうか? *** 「ゼロリスク」を求める裁判官 http://agora-web.jp/archives/1672401.html > リスクがゼロでない限り原発は運転してはならない。 仮処分決定2(HP用)の41ページから、裁判所の判断が示されていますが、すくなくとも「リスクがゼロでない限り原発は運転してはならない」とは、書いてありません。 リスクは「合理的」でなけばならないということと、詳しい資料は被告しかもっていないから、リスクが合理的であることの証明は被告の責任としています。そして、影響の重大さを考慮し、リスクは、「リスク=被害×確率」より小さくなければならないと書いてあります。 原発の事故確率というものは誰も知りません。 自動車なら何十万台、何百万台とおなじモデルのものがありますから、故障や事故の確率も計算できますが、原子炉の場合には、同型のものはすくないし、大型の原子炉の炉心溶融などのテストの例はありませんし、事故例も3件ほどしかありません。スリーマイル島における事故、福1の事故、チェルノブイリの事故では、炉型も事故の原因もちがいます。 スリーマイル島における事故では、脱塩装置の洗浄操作の誤りが事故の発端ですが、それは許容できることとしても、それに続く加圧タンクの逃し弁の固着、逃し弁の開閉の誤表示、沸騰している加圧タンクの水位の誤表示と、3つの機器の故障、不適当な設計、および想定外の事象が起きました。 (つづく)

    田原総一朗
    東日本大震災から5年、福島第一原発で僕が見たこと