総務省は15日、幹部がNTTの澤田純社長らから高額な接待を受けていた問題で、秋本芳徳前情報流通行政局長もNTT側と国家公務員倫理規程に違反する疑いがある会食をしていたと明らかにした。同省は調査対象について、情報通信を担当する本省3局の課長級相当以上や事務次官など官房幹部ら144人に広げ、実態解明を進める。
NTTによる接待が判明した同省幹部は、谷脇康彦前総務審議官と巻口英司国際戦略局長に続き3人目。秋本氏が受けた接待は本人の申告ではなく、NTT側からの報告で分かった。3人は、NTT以外の事業者との会食も申告しており、同省が事実関係を確認している。調査結果がまとまれば、人事院の国家公務員倫理審査会に報告し、処分を科す。
同省によると、秋本氏がNTT側から接待を受けたのは2018年11月の1件。場所は東京都内のNTT関連の会員制レストランで、会食費2万6487円の全額をNTT側が負担していた。当時総務審議官だった鈴木茂樹前事務次官も同席していた。
同省は調査対象を144人に拡大し、元検事らによる聞き取りを行う。国際戦略局と情報流通行政局、総合通信基盤局などの課長級相当以上および事務次官や官房長ら官房幹部と、その経験者から、倫理規程に違反する疑いがある利害関係者との会食に限らず、NTTグループ以外の事業者も含め報告を求める。同省関係者は全ての調査が終わるまで「相当の時間がかかる」との見通しを示した。
一方、武田良太総務相は15日の参院予算委員会で、一連の接待問題の行政への影響を調べるため、元検事ら第三者による検証委員会を週内に発足させる考えを示した。
外部リンク
ツインズの前田がメジャー6年目で初の開幕投手を任される。「すごくありがたいこと。またチームの期待に応えられるような1年にしたい」。感謝と決意を口にした。
この日はレッドソックスとのオープン戦に先発。4番マルティネスから緩いカーブで空振りを奪うなど、精度を高めてきた変化球も試し、4回を無安打無失点に抑えた。今オープン戦は3度の登板で、許した安打は1本だけ。「良過ぎると怖いから、次は点を取られるくらいの方がいい」と冗談を口にするなど、順調な調整ぶりに表情は明るい。
バルデリ監督は「健太が開幕投手を務めることに、否定の声はないだろう」と信頼を寄せる。前田は「重圧や緊張感を味わいながらマウンドに上がりたい」。4月1日を思い描き、声を弾ませた。
〔写真〕レッドソックスとのオープン戦で力投するツインズの前田=14日、フロリダ州フォートマイヤーズ(AFP時事)
外部リンク
パドレスのダルビッシュは3回無失点と危なげなかった。走者を出したのは三回に許した死球のみ。レンジャーズの有原を参考にしたというチェンジアップでも三振を奪い、「試したいことも良かったので満足している。(チェンジアップは)ちゃんと投げられたら、すごく大きな意味を持つ」とうなずいた。
オープン戦2度の登板はともに無失点。新天地で順調な調整を続け、「もう出来上がっている感じ。変化球も、全体的にもいい」と自らの仕上がりに胸を張っていた。(グッドイヤー時事)
〔写真〕レッズとのオープン戦に先発登板したパドレスのダルビッシュ=14日、アリゾナ州グッドイヤー
外部リンク
【サキール(バーレーン)時事】自動車F1シリーズの合同テスト最終日は14日、開幕戦の舞台となるサキールのバーレーン国際サーキットで行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(オランダ)が午後のセッション終盤に1分28秒960を刻み、テスト3日間を通じての総合最速タイムをマークした。
アルファタウリ・ホンダの20歳の新人、角田裕毅は一時最速タイムを出し、最終的には0秒093差の総合2番手で続き、ホンダ製パワーユニット搭載車のワンツーでテストを締めくくった。
〔写真〕F1合同テスト最終日、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅の走り=14日、バーレーン・サキール(AFP時事)
外部リンク
国内で確認された新型コロナウイルス感染者は15日午前10時現在、クルーズ船の乗船者らを含め44万8640人に上り、前週から7938人増えた。1週間の新規感染者数が前週を上回るのは2週連続。東京都では新規感染者が6日間連続で前週を上回るなど、下げ止まり傾向が強まっている。
首都圏の1都3県は、14日で緊急事態宣言の延長から1週間となったが、この間に確認された感染者は計4243人で前週(4108人)を上回った。東京都1954人(前週1779人)と埼玉県847人(同711人)が増加した一方、千葉県723人(同843人)と神奈川県719人(同775人)は減少した。
このほか愛知県288人(同301人)など一部の県では前週を下回ったが、北海道418人(同379人)、大阪府636人(同548人)、福岡県251人(同198人)など増加した地域が目立った。
死者の全国累計は8607人で、前週から332人増えた。
外部リンク
名古屋ウィメンズマラソンで2時間21分51秒をマークして初優勝した松田瑞生(ダイハツ)が、レースから一夜明けた15日、名古屋市内で記者会見した。東京五輪の代表権を逃した挫折を乗り越えての新たなスタート。「競技人生で忘れられない一本(のレース)になった」と振り返った。
200通を超える祝福メッセージを受け取った松田。2月のびわ湖毎日マラソンで男子の日本新記録を樹立した同じ25歳の鈴木健吾(富士通)からは「レースを見て、もっと頑張ろうと思った」と伝えられたという。
野口みずきが2005年に出した2時間19分12秒の日本記録更新に目を向け、「挑戦し続けることに意味があると思う」と改めて意欲を示した。東京五輪代表の補欠にも決まっており、「出る選手と一緒に戦わないといけないし、同じ気持ちで準備していきたい」と自覚も口にした。
〔写真〕名古屋ウィメンズマラソン優勝から一夜明け、笑顔で記者会見する松田瑞生=15日午前、名古屋市中区(代表撮影)
外部リンク
【ニューヨーク時事】米大リーグ、ツインズの前田健太投手(32)がメジャー6年目で初めて開幕投手を務めることが決まった。バルデリ監督が14日に明らかにした。ツインズは4月1日(日本時間2日)の開幕戦でブルワーズと当たる。
オンラインで記者会見した前田は「信じられない気持ち。まさか自分が開幕投手をできるとは思っていなかったので、すごくうれしい気持ちと、ぐっと引き締まるような思いがある」と語った。
〔写真〕レッドソックスとのオープン戦に登板したツインズの前田=14日、フロリダ州フォートマイヤーズ(AFP時事)
外部リンク
【レーバークーゼン(ドイツ)時事】サッカーの欧州各国リーグは14日、各地で行われ、ドイツ1部で堂安律と奥川雅也のビーレフェルトは敵地でレーバークーゼンに2―1で競り勝った。堂安は前半18分、奥川は後半12分に得点し、ともに終盤に退いた。
長谷部誠と鎌田大地のフランクフルトは敵地でライプチヒと1―1で引き分けた。鎌田は後半16分に同点ゴールを決め、終盤に交代。長谷部はフル出場した。遠藤航がフル出場したシュツットガルトはホームでホッフェンハイムを2―0で下した。
イングランド・プレミアリーグでは、サウサンプトンの南野拓実が1―2で敗れたホームのブライトン戦で後半20分までプレー。イタリア1部では、冨安健洋のボローニャがホームで吉田麻也のサンプドリアに3―1で勝った。冨安は終了間際までプレーし、吉田はフル出場した。
〔写真〕レーバークーゼン戦でゴールを決め、チームメートに祝福されるビーレフェルトの奥川(右端)。左から2人目は堂安=14日、ドイツ・レーバークーゼン
外部リンク
【ベルリン時事】ドイツの2州で14日、州議選が行われ、両州ともメルケル首相の国政与党・キリスト教民主同盟(CDU)が大敗する見通しとなった。新型コロナウイルス禍でCDUへの不満が噴出した一方、緑の党に票が集まった。CDUにとっては、9月の総選挙に向け大きな痛手となった。メルケル氏は総選挙に出馬せず引退を決めている。
開票率約9割の段階で、南部バーデン・ビュルテンベルク州では、これまでCDUと連立を組んでいた緑の党が3割超の票を獲得。数字上はCDU抜きで緑・社民・自民の3党連立が可能になる見通しとなった。CDUは得票率約24%と過去最低に沈んだ。
既に緑・社民・自民が連立を組む西部ラインラント・プファルツ州でも、緑の党が票を伸ばして連立維持が濃厚になる一方、CDUは過去最低の27%前後に低下した。
〔写真〕ドイツのメルケル首相=9日、ベルリン(EPA時事)
外部リンク
【ワシントン時事】米政府高官は14日、時事通信に、バイデン政権が先月中旬から北朝鮮当局との接触を試みていることを明らかにした。北朝鮮による核・ミサイル開発問題に取り組む対話の糸口を探る動きとみられるが、「現時点で北朝鮮側から返答はない」という。
同高官は「2月中旬にニューヨーク(北朝鮮の国連代表部)を含む幾つかのチャンネルを通じ、北朝鮮と接触を図った」と説明した。北朝鮮代表部は、時事通信の問い合わせに応じていない。
バイデン政権は北朝鮮政策について、利用可能なすべての選択肢の検討などを含む見直し作業を進めている。同高官は「(トランプ)前政権を含む過去の政権で北朝鮮政策に関わった多くの元当局者と相談してきた」と指摘。日本や韓国にも意見を求め、「新たなアプローチ」を模索していると言及した。政策見直しは数週間以内に終わる見込み。
米国のブリンケン国務、オースティン国防両長官は15日から日韓を歴訪し、両国の外務・防衛担当閣僚とアジア政策を擦り合わせる。ブリンケン氏はさらに、アラスカ州で18日、中国の外交政策を統括する楊潔※(※竹カンムリに褫のつくり)共産党政治局員らと会談する。一連の会談では北朝鮮問題も議題に上る見通しだ。
トランプ前大統領は北朝鮮の金正恩総書記と首脳会談を3回行ったほか、書簡のやりとりなど親密さを強調したが、核問題で具体的進展は見られなかった。高官によると、過去1年以上、米側から複数回の接触を働き掛けたが、北朝鮮側とのまともな対話は実現しなかった。
一方、正恩氏は今年1月に開かれた朝鮮労働党大会で、米国を「最大の主敵」と位置付け、対決姿勢を強調。米側の敵視政策撤回が関係構築の前提になると主張した。
〔写真〕バイデン米大統領=11日、ワシントン(AFP時事)