66:終焉に向けて
少し残酷な場面が出てきます。ご注意ください。
「こんにちは。お前の場所はもうないよ。ここはもともとジェイミーのものだったんだからさぁ、偽物はサッサと出て行ってね」
私の後ろからヒョコっと顔を出した聖女が嗤いながら私に告げた。
可愛らしい声で無邪気に発する言葉に何故かゾワッと寒気が走って、咄嗟に聖女から離れて身構えた。
どうやってここまで来たの?
ここは王太子の執務室。王の執務室とは別の塔だが上層部に位置する場所だ。中層部へ上がる道は全て魔法師達によって塞がれていたはず……
それに、エリスタ王国王城と街を囲っている防壁を基盤とした大規模魔法壁がある。王妃と副魔法師長の2人で王城を囲っている魔法壁を強化もしているため、転移魔法は使えない。
なら、どうやってここまで来たの?
呆然と聖女からアート達へ視線を移して気がついた。
アイザックはアートの側近で護衛だ。非常時にアートの元へ駆けつけられるよう、アートの執務室近くまで行ける隠し通路を教えられていても不思議では無い。
それを使ってここまで来たとしか考えられなかった。
その可能性に気づけなかった自身の愚かさに、それによって聖女に侵されてしまった彼らに、彼らの未来に期待していた上層部に、そして彼らが今後守るはずだった民に申し訳なくて死にたくなった。
それでも、立場ある者として……いえ、一番はアートと約束したから、自害などしない。
死ぬことで責任を放棄するなど逃げと一緒ですものね。
無意識にアートと絡めた小指を触りながら、スッと背筋を伸ばして聖女と対面した。
「ねぇ、お前はジェイミーを一番にできないんでしょ? ジェイミーの言うこと聞けない意地悪な人は嫌いなの。サッサと死ねばいいのにぃって思うの。でもね、ジェイミーは今、気分がいいから許して、あ・げ・る。泣いて喜んで、ジェイミーに感謝してここから出て行ってよね」
私を指さしながら少し前かがみになって私を覗き込むように見上げた聖女が、口を歪ませて嗤う。
その眼は優越感と独占欲、私への嫌悪感で歪な光を宿して淀んでいる。見ていると不快感と不安感が増す瞳をまっすぐ見つめる。
やはり、私は彼女の目を見ても、声を聴いても、命令されても、自身の心に変化はない。
私は彼女にとって邪魔者なのだろう。自身を中心とする世界を壊す異物だから……でも、彼女の好きにはさせられない。ここは彼女の玩具箱ではなく、人が暮らす国なのだから。
彼女に侵されない私だからできることがある。
アートとの約束は破ることになるかもだけど、目の前に彼女がいるのだ。殺るなら今だろう。
聖女を殺すために手を動かそうとした瞬間、床に引き倒された。視線を向けるとアイザックによって床へ押さえつけられているのが分かった。
「おい、下手な真似すんなよ。女でも俺は容赦しないぜ」
「ちょ、どうしたの? その女が私に近づくのが許せなかったの? ふふふ、嫉妬しちゃって可愛いわね」
「そんなんじゃねぇ。こいつが変な動きをしようとしたから……お前を守るために」
「嬉しいっ! アイザックは私を大切にしてくれているのね」
「当たり前だろッ! ジェイミーは俺たちの姫なんだから」
私を押さえつけた時に発した声は冷たく、私を嫌悪しているような声だったが、ジェイミーが嬉しそうにアイザックに声をかけると、途端に顔を赤らめてすねたような声を出した。それがより嬉しかったのか、ジェイミーがアイザックの腕を抱きしめてウットリと頬を染め、瞳を潤ませてアイザックを見上げた。アイザックは顔を真っ赤にして叫んだ。
「ほら、ジェイミーこっちでお茶でもしよう。お菓子食べさせてくれるんでしょ?」
「もう、ロベルトは甘えん坊なんだからぁ」
ロベルトがアイザックの腕を抱きしめているジェイミーに手を差し出すと、ジェイミーは嬉しそうに声を弾ませながら、今度はロベルトの腕を抱きしめた。私への関心は既にないようで、執務室を出て行った。
「アイザック放してやれ。アイザック、令嬢を床に引き倒すなどやり過ぎだ。貴方も勝手に私の執務室に入るなど無礼であろう。それと先ほど私を呼んだようだが、私は貴方に愛称を許した覚えはない。以後、気を付けるように」
「……申し訳ございません。私はルーシャル公爵家のシェリーと申します。貴方の…婚約者です。……覚えておられませんか?」
アートの言葉で床に押さえつけられていたアイザックの手が離される。アイザックは音もなくアートの後ろに立ちこちらを睨んできた。それに反応を示さず、スッと立ち上がる。引き倒されたときに捕まれた右腕と足で押さえつけられた背中が痛んだが、それをお首にも出さずにシャンッと背筋を伸ばす。アイザックの視線が強くなったが気にせずに、アートを見つめた。
アートに愛称を呼ぶなと禁じられて悲しかった。でも、それよりもアートの瞳に何の色も熱もないことが辛かった。声にも甘さが欠片もなかった。本当に私を忘れてしまったのだと分かっていても、聞かずにはいられなかった。
愛しているから、信じているから……少しでもいい、欠片でもいいから、私への愛を信頼を思い出してくれたら、思い出さなくても反応してくれたら……
そう思って発した言葉は、アートの言葉に打ち砕かれた。
「何を言っているんだ? 貴方は私の婚約者などではない。はぁ、勝手に執務室に入る無作法だけでなく、世迷言まで口にするなど、私を侮っているのか? 不愉快だ」
「…申し訳ございません。失礼します」
冷たく侮蔑が含まれた声と瞳に、体内の血が冷たくなっていく。涙腺が壊れそうになったが、必死に抑えながら、カーテシーをして退出した。
それから、どのようにして王の執務室に戻ったか覚えていない。
ただ、王の執務室に戻った私に告げられたのは、さらなる絶望だった。
聖女殺害はなくなり、聖女はアート達とアートの宮殿に送ることになったそうだ。
それにより、私とアートの婚約は一時白紙となるとのことだった。
言われている意味を理解するのに時間を要した。それほどまでに告げられたことはショックが大きかった。
でも、私にそれを告げた国王も大臣達も申し訳なさそうにしているのを見たら、何も言えなかった。
告げられた内容を理解してしまったら、本当に何も言えなくなった。
聖女の殺害をするには彼女に侵された自国の者と戦わなくてはいけず、殺害に行った者も下手したら聖女に侵される。こちらの味方が減り、国は正常に回らなくなる。それなら、今侵されている者達を一か所に集め管理し、時間をかせぎ、聖女を確実に排除できる方法を探った方が建設的だとの判断によるものだった。
クラウスからの通信もこれに至る一助となった。
聖女に侵されたクラウスは自身たちが安全に姫を守れるよう上層部に通信をしてきたそうだ。
曰く『聖女ジェイミーは清く慈悲深い神に愛された少女である。彼女が神に呼び戻されぬように守る必要がある。王太子殿下の宮殿にて守りを固めたい』とのことだった。
これにより、聖女に侵された者たちは全てアートの宮殿に移されているそうだ。彼らも聖女を守る名誉を頂けたと喜び勇んで王太子宮に向かったそうなので移動に問題はなかったそうだ。代わりに王太子宮で勤めていた正常な者は王宮へ来ることになった。こちらも現状を聞かせれ、侵された者たちの言動を見て納得したそうだ。正常な者には箝口令もひかれ、もともと城勤めで口が堅い者ばかりだったため、今回の騒動が民に伝わることもなかった。
あと残る問題は私の立場だ。現状から、このままアートの婚約者として立てておくことはできない。婚約者として私の名前があることを聖女が知れば、また暴れだすかもしれないからだ。今度は聖女だけでなく、アート達もそれに追従することは明らかで、最悪謀反を起こす可能性まであった。可能性がある以上、上層部として対処しざるを得ない。そのための婚約の一時白紙だ。
理解はしてても心がそれを拒む。
愛しているのだ。あの太陽の光を集めた黄金色の柔らかい髪も、《太陽の宝石》と言われるペリドットのような美しい瞳が私への愛で熱を持ち煌めくのも、少し低くて耳障りの言い声も、苦手なことにも一生懸命向き合い努力するところも、私の手を引いて歩んでくれるあの人が好きなのだ。
民を想い、この国を一緒に支え合おうと誓ってくれたあの人を愛している。
その気持ちがまだ私の中に確かに存在しているのに、アートの婚約者としての私の場所はなくなった。私がいた場所は、聖女のものになったのだ。
もうアートの愛称も呼べず、愛しそうに呼んでくれたシェルの愛称ももう聞けないかと思うと、苦しくて悲しくて死んでしまいたいくらいだった。でも、聖女に侵されたアートが元に戻った時、私が自害したなどと聞かせたくなかった。だから、必ず約束は守ろうと心に誓った。どんなに辛くても、そんなに苦しくても耐え抜こうと自分の心に誓った。
今は聖女に侵されていても、きっと目を覚まして元に戻ってくれると信じて……
その誓いが私を終焉に導く一歩になった。
________聖女とアート達が王太子宮に閉じ込めてから4か月
アートたちは聖女を優先したが、彼女が絡まなければ己の勤めを正常に果たしていた。そのため、表向きは正常な国務が行えていた。
聖女が一人になることはなく、常に見目の良い男性騎士たちを侍らせ、暗部たちは隠れて四六時中警護にあたっていた。それにアートと側近の誰かが必ず一緒におり、暗殺の機会は一向に訪れなかった。
毎日のお茶会に贅沢、見目の良いお気に入りたちとの逢瀬と、聖女は今の生活が気に入っているようで、いつもニコニコ笑顔で王太子宮での毎日を謳歌しているようだった。
そんな聖女の最近のお気に入りは、側近たちの婚約者を王太子宮に入れることだ。
私と同様に側近たちの婚約も一時白紙に戻ることになった。しかし、婚約期間に愛と信頼をお互いに育んできた自負があり、婚約者に見合うよう努力を重ねてきた令嬢たちである。あと少しで婚姻も控えていたこともあり、納得できるはずもなかった。
それでも、親から国の決定として伝えられては我慢するしかなかった。私と同じように婚約者が元に戻るのを信じて。
そして、1月前に事件が起きた。
クラウスの婚約者であるフローレンス侯爵家の子女であり魔法師団に勤めている才女のカミラ様が魔法を屈指し、クラウス達の状況を自身の目で確かめたそうだ。そこで運悪く、クラウスと聖女の逢瀬を目の当たりにしてしまい、騎士たちの制止を振り切り王太子宮に乗り込んでしまった。
聖女に近づくことはできなかったが、目に見える範囲まで乗り込むことに成功してしまい、カミラ様は聖女を罵ったそうだ。
淑女にあるまじき行為だったが、その時の彼女はクラウスを信じて我慢し続けていたのに最悪な形で裏切りを見てしまい逆上してしまっていた。
聖女を罵るカミラ様に聖女に侍っていたクラウスが、カミラ様を罵倒し蔑んだ目で王太子宮からの退出を命じたそうだ。カミラ様が連行されている中、クラウスは聖女を抱きしめ慰め愛を囁いていた。それを見たカミラ様が涙を流しながら発狂し、聖女の兵達により拘束され強制的に王太子宮から放逐された。
聖女は「彼女は私のクラウスを愛してしまっただけなの。可哀そうな子。殺さないであげてね」言い、聖女の周りの者達はそれに対し「お優しい」「慈悲深い」「さすが聖女様」などと宣ったそうだ。
このことがあり、大切にされ賞賛される快感と高貴な令嬢の惨めな姿がお気に召したのか、聖女はアートと側近の者達の婚約者を王太子宮に入れることを望むようになった。
聖女が望むことは絶対の周りの者達と甘い汁を啜ろうとする愚かな貴族達から嘆願が日々届き、アート達からも聖女の話し相手として私達を指名した依頼書が王にあげられた。
王たち上層部はこの依頼を受けてしまった。聖女を王太子宮から出さないようにするために私達に苦行を敷いたのだ。せめてもの抵抗で王たちは、私達を王太子宮に住まうことはさせず、滞在時間も1時間と制限をつけてくれたが、苦行であることに変わりはなかった。
フェミニア様は未だ行方不明のため、アートの婚約者だった私とクラウスの婚約者だったカミラ様、アイザックの婚約者だったオリビア様が日替わりで王太子宮に滞在することになった。一人での滞在になったのは聖女の希望だった。王たちもアート達に交渉してくれたようだが、受け入れてもらえなかったようだ。たぶん、私達が慰め合うのを良しとしなかったのね。
そうして1月経つ頃には、カミラ様もオリビア様も憔悴しきり、カミラ様は自身の部屋から出てくることはなくなり、オリビア様は自害された。そうなってからやっと王太子宮への滞在はなくなった。
アーサー殿下達も令嬢の死に、さずがに継続を強くは言えなかったようだ。しかし、聖女は納得できなかったようで、周りを煽った。それにより多くの者達が嘆願し、しまいには聖女が王城に乗り込んで上層部の何人かを侵してしまった。そうして私が再度王太子宮への滞在を再開せざるを得なくなった。
王太子宮は針の筵だ。王太子宮にいる者達は全て聖女の盲目な信徒のため、聖女を悲しませる私は敵認定されている。それでも聖女がお優しく慈悲深いからお情けで王太子宮に出入りできていると、本気で思っているのだ。
王太子宮に滞在するようになってからアーサー殿下に何度か声掛けをしているが、彼が戻る兆しはなく、侮蔑の視線を向けられ冷たく蔑まれるだけだった。解除魔法をするにも魔法の特定ができなければ施行できず、魔法解除の魔道具も同様だったため、私にできることは昔の記憶を呼び起こせるかもと思い出を語るくらいだったのだが、結果は散々だった。
そんな私の前で、聖女はアーサー殿下の腕に自身の胸を押し付けて纏わりつき、アーサー殿下も愛おしそうに聖女を見つめて微笑み、彼女の腰を抱き寄せ愛を語るのだ。
周りから見れば、王太子と聖女の愛を邪魔するために妄言を語る愚かな令嬢であり、王太子に見向きもされない惨めな令嬢なのだろう。
更に1月経った頃には心が疲れ果て、王たちに王太子宮への滞在は苦痛であり継続が困難であることを伝えるも拒否は認められなかった。お父様達も苦しそうな顔はしていたが、目が合うこともなく、私の願いを後押しをしてくれることもなかった。
精神的苦痛に耐える毎日は辛かったが、それから起きた怒涛の地獄に比べればマシだったのだと後に思った。
最初は国王の死去だった。原因を良く調べられることなく病死と判断され、国民に訃報が知らされた。
毎日の王太子宮の滞在により精神的に疲れ果てていたせいで、情報収集がしっかり行えておらず周りの変化に気づくのが遅れてしまった。まともだったはずの上層部の大半が聖女に侵されており、正常だった者達は暗殺されて病死として一斉に弔われた。後釜に着いたのは聖女にすり寄っていた貴族達だった。
私はこのまま国が崩れるて行くことを容認できなかった。それに国が不安定になり崩れた場合、一番被害を被るのは民達なのだ。今は王太子の婚約者ではないが愛した人が大切にしていた国を守ろうと、そして貴族としての責任を果たそうと私は動いてしまった。
この時、私は正常な思考力を持ち合わせていなかったのだと思う。そうでなくては、聖女に侵されている者達に進言などしなかっただろう。……いや、もしかしたらまだアーサー殿下の国を思う気持ちが残っていると信じたかったのかもしれない。
流行り病も疫病も発生していない状況下で、一斉に病死などこんなおかしなことはないと進言しても、既に聖女に侵された者達には伝わらず、下位の正常な者達は聖女を恐れて口も耳も閉ざしてしまっていた。
アーサー殿下はいつも妄言を吐く私からの進言など信じるはずもなく、どんなにおかしな点をあげても聞き入れてくれることはなかった。
そして、聖女の「ねぇ、あの人が犯人なんじゃない? こんなに知ってるなんておかしいよぉ。ジェイミー、怖い!」の言葉で私は囚われた。
お父様達は自衛をして決して聖女に近づかなかったことで、暗殺されることも聖女に侵されることもなかった。また、一斉暗殺の後に財務大臣の地位を自ら返上したことも狙われなかった要因の一つだったのだろう。兄たちも職務を辞するため走り回っており、私の行動に気づくのが遅れてしまったそうだ。
私が貴族用の牢屋に入れられたと知ってすぐにお父様達が面会に来て謝罪してくれた。
「シェリーを信じている。私達がシェリーの無実を証明するから待っていてくれ」
お父様達の真剣な顔と言葉に、そして目を合わせてもらえたことに嬉しくなった。家族を信じて神に家族の無事を祈りながら待ったのだ。ここから連れ出してくれると信じて……
毎日、家族の誰かが必ず訪れてくれていたのが、半月後には誰も訪れなくなっていた。
家族に何かあったのかもしれないという恐怖に耐えながら、必死に神に祈りを奉げた。それしか私にできることがなかったから……
貴族用の牢に入れられて1月後、裁判をされることなく私は地下牢へ移された。
陽の光が一切入らない地下牢は魔道具の光源が照らされているところ以外は真っ暗闇だ。新鮮な空気が入ることもなく、見回りに来る兵達により風を通されるとき以外は湿気によるカビや何かの死臭などで饐えた臭いが立ち込めていた。牢屋内はプライベートな空間もなく、鉄格子越しに全てが見える作りになっており、チョロっとしか流れ出ない飲み水の管とトイレのみ設置されている状態だった。寝るようのブランケットも渡されず、無理やり着せられた囚人用のワンピースは生地が薄くて、寒くて寝るときは丸まって少しでも体の体温を逃がさないようにするしかなかった。
地下牢に放置され半月くらい経ったころ、いきなり看守に水をかけられ軽く汚れを落とすように言われた。しかし、囚われた時に魔力封じの枷をつけられており、魔法が使えない私には汚れを落とすことができなかった。
それに苛立った看守に無理やり引っ張り出され、囚人用のシャワー室へ連れていかれた。そこで冷水を浴びせられ強制的に汚れを落とされた。そして、新たな囚人服を着せられて謁見の間に引き出された。
謁見の間では新たに王になった王太子が王座に座しており、その隣の王妃の椅子に聖女が胸元が開いた煌びやかなドレスを着て座っている。無残な私の姿を見て嗤っていた聖女は、私が綺麗にカーテシーをするのを見て憎々し気に口を歪ませた。
そこでは裁判などという場ではなく、私のありもしない罪状を述べる場となった。聖女や周りの顔を見てこの全てが茶番であり、ただ私を貶めたいだけなのだと理解した。
長々と述べられた罪状は、私が幼い頃に起きたものまであり、考えなくてもその罪が冤罪なのは確実なのに誰も彼もが頷いている姿に馬鹿らしくなる。しかし、罪の証拠として挙げられた証言に我が家のメイドや執事などが出てきたことで冷静さが失われていく。そして、ルーシャル公爵家から私と縁を切ることを宣言した書を見せられて愕然としてしまった。さらに、聖女としてだけでなく、我が国の貴族として迎え入れ王妃となるために聖女をルーシャル公爵家の養女として迎え入れられたことをアーサー殿下に宣言されたのだ。
立っていられなくなるくらいの絶望の中、一人の青年が進み出てきた。
おはようございます。
いつもありがとうございます(*'ω'*)
ちょっと前世のお話が暗くて、私も引き連れています( ;∀;)
あと一話で前世のお話終わりますので、頑張りますね!
私も早くモフモフに飛び込みたいです。
皆さん!
いつも応援ありがとうございます(*^-^*)
これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします('◇')ゞ