67:そして終焉へ
過激な言葉や残酷な表現が出てきます。ご注意ください。
立っていられなくなるくらいの絶望の中、一人の青年が進み出てきた。
アッシュグレーの髪を綺麗に後ろへ撫でつけ、緑に金が混じったクリソベリルのような瞳が猫のように弧を描く。私には横顔しか見えなかったが、とても整った容貌の青年が喪に服すような真っ黒な正装でシエルの前に立った。
「失礼するよ。アーサー王、聞いていておかしな点ばかりの罪状だが、本気で言っているのかい?」
「何を言っているんだ? ちゃんと証拠があっての罪状だ」
「そうか。どれほど狂っても本質は変わらないものなのだがな。昔の君は王に相応しい気質であったが、それも昔のことか。アーサー、愚王が立てば国が乱れる。民のためにも、そしてこの国の役割のためにもサッサと王位を返還することを進言しよう」
「もう! なんなのよぉ! アーサーは間違ったこと言ってないわ。そいつはたくさんの悪いことをしたのよ。私とアーサーの愛の邪魔もしてきたんだからッ! 悪いのはそいつなのよ。分かってくれるでしょ?」
目の前にいる彼がどんな身分の者か私には分からなかったが、王となったアーサーを呼び捨てにし、王位を退けなどと言える立場にある者なのだろう。アーサーが口を噛みしめ、顔を強張らせたことが、その立場にある者であることを物語っていた。しかし、私と同様に彼を知らない者が多いようで、参列者の多くは怪訝そうな顔をして彼を見ていた。
アーサーが答える前に聖女が苛立ったように立ち上がり、地団駄を踏みながら声を荒げた。それでも、彼の容貌が魅力的だったのか最後には猫撫で声で問いかけた。
唯一、味方をしてくれた彼も聖女に侵され、私を蔑みのだろうと諦めにも似た感情で下を向いていると、温かい手が頬に触れた。
促されるまま顔を上げると、彼が優しく笑いながら頭を撫でてくれ「よく頑張ったな」と言ってくれた。涙が溢れそうになったのを必死にとどめながら「ありがとう存じます」と私の罪を否定してくれた彼にお礼を伝えた。
聖女に侵されることのない彼に驚きはあったが、それより彼からの労りの言葉が嬉しくて泣きそうになった。
彼が私に笑いかけることも、何より自身を無視したことが許せなかったのか、聖女が騎士たちに彼を捕らえるように叫んだ。アーサーが何か慌てている様子だったが、聖女最上主義となってしまっている騎士たちは恐ろしい形相で彼に迫ってきた。
私は必死に彼を守ろうと立ち上がろうとしたが、看守によって床に引きずり倒され組み敷かれて動けなくされてしまった。
彼は多くの兵に囲まれており、参列している貴族達も彼が逃げられないよう魔法を施行しようとしていた。そんな中でも彼は私を助けようと、私を組み敷いている看守の両腕を風で引き裂いた。
看守が絶叫し転げまわっている間に、看守から逃れて彼を囲んでいる兵をこちらに引き付けようとした。どれほど優秀で強かろうとこの人数では勝目がないのは明らかだったから、私は最後に私を信じてくれた彼を逃がすために行動した。
参列している鈍そうな貴族を捕まえ、見栄のために帯刀していたその剣を抜き、貴族の喉元へ突きつけ叫んだ。
「私は何もしていないッ! このような謂れもない罪で裁かれるなどおかしな話だわッ! 何が聖女ですかッ! 欲にまみれ、性にまみれ、節操もなく数多の男たちを銜えこんできた貴方が聖女なわけがないッ! 聖女を語る悪魔だわッ!」
聖女を罵倒したのが聞こえたのだろう、彼を囲んでいた兵も参列している貴族共も私に視線を向けた。今のうちに逃げてほしかったのに、彼は私を助けようとこちらに向かって来ようとした。その彼を騎士団長や魔法師団長たち実力者が取り囲み、ボロボロになりながら彼を捕らえた。私も剣を貴族の喉元に突きつけ脅していたのだが、鬼のような形相の兵達の勢いは止まらず雪崩れ込むように多くの兵達に力任せに引き倒され、足蹴にされ捕まった。
捕らえられても暴れる彼は早々に退出させられ、屈強な兵に床へ抑えられた状態の私だけが残った。
「もうっ! 何なのよぉ。邪魔ばっかりして! 今日の主役は私なの! お前は私を羨んで悔しがればいいのよ! ほら、見て。素敵なドレスでしょ? お前はボロの囚人服で私はドレス。お前は汚れているけど私は綺麗なの。それに、お前は罪人だけど私は聖女で侯爵令嬢で王妃にもなるのよ。お前と私は立場が全然違うんだから。分かった? あと、よくも聖女である私を貶したわね。私の真実の愛はアーサーにあるの。他の男達には聖女としての愛を与えてあげているだけよ」
聖女は彼が退出してやっと頭が回り始めたのか、いきなり地団太を踏みながら大きな口を開けて苛立ったように声を荒げた。そして、引き倒され床に押さえつけられている私に目を向けると、私を指さしながらズンズンズンと足音を立てながら近づいてきて私の前で仁王立をした。言葉に合わせて私を指さし、自身の時は周りにアピールするように両手を広げて胸の上にて手を添えるという芝居かかった動きで興奮したように話し続ける。周りの者達もそれが当然であるかのように力強く頷く姿は異様で、彼らの目が濁って爛々と輝いている様は恐怖させ感じる。
周りの反応に気を良くした聖女は胸を押し上げるようにしてパンっと両手を合わせると、良いことを思いついたとばかりに私に嗤いかけて来た。あまりに歪な嗤いに背筋が凍る思いがした。
「あっ! いいこと思いついたわ! 私の代わりに聖女の愛を与える役目をさせてあげるわ。嬉しいでしょ? 私ってなんて優しいのかしら! 聖女の代わりなんだから、その時だけ小奇麗にしてあげるわ。私の代わりに愛を与えてあげてね」
「えっ……何を言っているの? なんで、なんで冤罪を被せて貶め、私の今までの努力を踏みにじったのにッ! 婚約者も家族も地位も全て私から奪ったじゃない……それだけで飽き足らず、私の体まで穢そうとするなんて……だったら死刑に処してください。多くの冤罪を私に被せたのだから極刑を!」
「それじゃぁ、面白くないもの。 それにぃ聖女の愛を与える行為を穢れなんて言うなんてぇ、罰当たりよ。神の許しを得るためにも罪を償わなきゃ、ね?」
あまりにも突拍子もない言葉に、聖女が何を言っているのか理解するのに時間を要した。理解し始めると震えが止まらなくて、それでもこんな理不尽は容認できなかった。誰とも分からない相手に身体を開くなど、それが職業としてなら納得しただろう。他国の上層部との取引をする際にご協力いただく高級娼婦の皆様はとても教養が高く、頭もいい、娼婦を職業としてプライドを持っている。彼女達と交流があるからこそ、職業としてならと思えた。しかし、聖女が言っているのは聖女の愛などと綺麗事を言っているが、ただの辱めだ。そんなことをされるくらいならサッサと処刑される方がマシだった。
私が必死にアーサーに向かって願いを叫ぶと、その視界を塞ぐように聖女が顔を近づけてきた。本音を私の耳元で囁くと、心にも思っていないことを宣いながら、最後には私に嗤いかけながら可愛く首を傾げた。
周りから多くの賛同の声と拍手が起きる。口々に「聖女様はお優しい」「罪人に更生の機会を与えるなど、なんて慈悲深い」など賞賛の声もあがる。そして参列している貴族、警備をしている騎士たちの舐める様な視線が私の体に突き刺さる。「ふむ、聖女様は素晴らしい。さて、私の順番はいつになるかな?」「聖女様の代わりを罪人が務めるのだ。聖女様に対してのような配慮は不要だろう」「おや、一日一人は撤廃かい? なら順番が早く回ってきそうだな」などと恐ろしい声が聞こえてくる。
口が上手く噛み合わなくなり、カチッカチッカチッと歯が泣く。目に涙が溜まり、抑えられずに流れ落ちる。体も強張り震えだす。そんな私の姿を憐れむような者はここにはいない。ただただ、私をどのように弄ぶかしか考えていない。
「罪人シェリー、聖女ジェイミーの慈悲に感謝するがいい。処刑の日が決まり、刑に処される日まで罪を償う機会を与えよう。聖女の代わりに聖女の愛を与える役を粛々と行い、日々聖女ジェイミーに感謝して過ごすように。連れて行け」
「いや、嫌です! お願いですから即刻処刑を!」
必死に懇願しても冷たく侮蔑を込めた目で私を見るアーサー王とその側近達、欲に塗れ濁った眼で私を見てくる参列者と兵達に絶望した。引き摺るように連れ出されながらもアーサー達に懇願したが、彼らは聖女を囲み愛おし気に聖女を見ており、私の存在など彼らの中からすぐに消されているのが分かった。
『ねぇ、シェル。僕はこの国の王になる。僕の一番は国になるけど、僕が愛するのは君だけだよ。約束する。僕が愛を告げるのはシェルだけだ』
幼い頃にしてくれた約束、大切な思い出は、引き摺られる中で体の痛みと共に擦り切れ粉々になり消えた。
地下牢に戻される私を待ち構えていた魔法師は魔法で私の声を取り去ってしまった。そして、嫌な笑みを浮かべながら私の声が邪魔な貴族たちに依頼されたこと、それにより大金を得られた喜びを語った。なぜそんなことを言う必要があるのか分からず、喉を触りながら魔法師を見上げると、私の視線で疑問を浮かべていることを悟ったようで、またも嫌な笑みを浮かべ「ここには書くものもない。そして声もなくなったんだ。誰かに伝えることなどできないだろ。クフフ、まぁ伝えられたところで信じる者なんていないけどな」と言うと私を牢に閉じ込めて出て行った。
牢屋で一人になり、家族のことを思った。先程は突然のことで絶望してしまったが、あの場に私の家族は参列していなかった。もしかしたら、あの宣言は嘘なのかもしれないと淡い期待をしていた。私を助けるために機会を伺っているのかもしれないと……半月も面会がない時点で期待を持つべきではなかったのに、心の拠り所が欲しくて期待してしまった。
そして終焉へ向けて地獄が始まった。
何度か聖女の愛などというふざけた務めをさせられ、乱暴に扱われたせいでお腹も足も痛くて床で丸まっているときに、父と母が牢まで面会に来てくれた。二人に気づいて、必死に鉄格子に近づき二人に向け手を伸ばし無実を訴えた。声は出なかったが、二人なら分かってくれると私を信じてくれると思ったのだ。そんなことないのに……
案の定、返ってきたのは汚物を見るような目と暴力と罵倒だった。二人は牢を後にするときも忌々し気に呪詛を吐き捨て戻っていった。その後、私の元へ来ることは一度もなかった。
絶望に打ちひしがれていた私の前に嬉しそうに嗤う聖女が来て、更なる絶望を私に与えた。
「ねぇ。本当に『シェリーを信じている。私達がシェリーの無実を証明するから待っていてくれ』って言葉信じていたの? えっ! まさか本当に信じてたの! やだぁ、可哀そう。あれね、私が言うようにお願いしたの」
「……ウ、そ…なんで? なんでそんなことするの?」
聖女の言葉を信じたくないのに、何が嘘で何が真実なのか分からなくて、混乱して涙が出てきた。涙で視界が悪い中、必死に聖女を見て問いかける。
私が何をしたというのだろう? 何がいけなかったのか、そうすればよかったのか、もうわからなくなっていた。
「なんでって、ジェイミーより可愛いのも綺麗なのも幸せなのもダメなんだよ。ジェイミーが一番なの。それなのに……彼は…。もう! 嫌なこと思い出しちゃったじゃん。とにかく、お前はジェイミーより下にいなくちゃダメなの! 分かった? もう気分悪いから帰るね。ばいばい」
言うだけ言って、聖女はスキップするかのように気分よさげに戻っていった。
牢の中で一人残され、聖女の言葉を反芻するも意味が理解できず、自分がどうしてこのような状況に置かれているのか訳が分からなかった。ただ家族だと思っていた人達は聖女に侵されていて、あの時の言葉は嘘だったんだと、そうでなければあんな一言一句間違えなく言えるはずもない。
愛していた家族に騙されていいたことに、あの言葉を信じようとしていた愚かな自分に絶望した。
そんなことがあって私が心身ともに弱っていても扱いは変わらない。
いつもと同じように数人の騎士によって牢から引き摺りだされ、服を剥かれ、囚人用のシャワー室で騎士たちに視姦されながら、辱めをうけるために自身で体を綺麗にする。やらなければ鞭がとび、騎士たちに無理やり洗われる。
そして、来る日も来る日も聖女の代わりとして貴族や騎士、魔法師達の相手をさせられる。
貴族やマルリナ聖国からの客人を相手にするときは、薄い生地のネグリジェを無理やり着せられ、手枷と首輪にリードのようなものを付けられ、豪華な客室まで歩かされる。その道中では必ずと言っていいほどの確率で私の元家族と楽しそうにお茶会をする聖女の姿が遠くに見えた。聖女の声はよく通り、それに合わせるように元家族の楽しそうな声が聞こえてくるのだ。
聖女がその家族ごっこを私に見せつけるようにしていたが、私の反応が薄れてくると飽きたのか別のアプローチをしてくるようになった。
どこから得たのか呪具を持ち込むようになったのだ。それを私に装着させ、私が苦痛やら悲しみやら、いろいろな感情を流し込まれ、処理できず苦しみ叫びのた打ち回る私を見て、聖女は手を叩いて喜んだ。聖女のお気に入りたちを集めたパーティで、ステージに引き摺りだされ、無理やり呪具を付けられのた打ち回る私を見世物のように披露した。
それにも飽きると、拷問が加わるようになった。
城に仕える者達のストレスの捌け口として、ワンピースを着た時に見えない部分は好きにしていいと誰かからお達しが出たようだ。まぁ、こんなお達しをするのは聖女だろうが、ワンピースから見えない部分というのはクラウスあたりが関与していそうな発言だと思った。
どんなに苦しくても辛くても、私の精神が壊れることはなかった。そして、この絶望から逃げようと兵から剣を奪い、自身の心臓を突き刺し自死しても私は死ねなかった。
魔法師達が嬉々として私の身体を好き勝手研究し始め、ワンピースで見えない部分は醜く変わり果てた。
魔法師達の見解は、私の魔力量が通常より多いため、強く誓いをたてたことが誓約のような形で作用しているのではないかということだった。ごくまれに起きる現象だと話しているのを聞き、またも絶望した。あの時、誓ったことで私は私自身の手で自死の選択を失くしたようだ。もしそうなら、精神が壊れないのも狂えないのもそのせいなのかもしれない。
私は処刑される日だけを心待ちにするようになった。
聖女や取り巻きの愚かな貴族たちの散財により税が上がり続けており、路頭に迷う者や犯罪が増加し国が荒れたことで、民のフラストレーションが溜まっていた。どこかで発散させなければ暴動が起きる可能性まであった。
丁度そんな時、淡々と過ごす私に聖女が興味を示さなくなった。
どのような話し合いがあったかは知らないが、全ての罪を私に被せ国民の前で首切り処刑に処されることが決まった。
奇しくもその処刑日は私とアーサーとの婚姻を結ぶ日だった。
処刑場へ連れていくための屈強な兵士達が迎えに来た。私を何度も辱めて喜んでいた下衆共だ。触られたくもないが、私は自力で歩けなくされたので、死ぬためには奴らに連れて行ってもらうしかない。不愉快だったが、抵抗せず奴らに引き摺られる。
処刑場への道すがら、多くの国民に罵声や石を投げられた。罵声の内容を聞くに、税を上げ散財し、民の生活を脅かし、国が荒れたのだと理解した。そして、その罪は全て私に擦り付けたのだろう。
散財した原因の聖女を危険にさらさないために、王家に敵意を向けさせないために、全ての罪を擦り付けるには私が一番楽だったのだろう。死ぬ時まで聖女の代わりなど、本当に不快だったが死ねるのならばいいかと諦観していた。
しかし、民達も気づいているはずだ。この国が荒れた原因が、それでも心に巣くう苛立ちなどの感情を発散させるために、元貴族の処刑というショーが楽しみのようだ。彼らの目が期待と欲望に彩られ濁っている。私はこんな民を守ろうと必死になって努力していたのか。なんだか馬鹿らしくなって、民を見るのを止めて前を見つめた。
首切り処刑の台座につき、首を晒すように跪かされ、合図を送る王を見るよう命令される。サッサと処刑すればいいものをと思いながら王へ視線を向けた。
国王となったアーサーの横で、目に涙を溜めて口を手で覆い、か細く震える女がいる。華奢で男が守りたくなるような愛らしい容姿をしているが性格は善悪も理解していないお子様。ほら、今も指の間から歪に笑う口が見えている。
冷めた目でそれらを見て、飽きたのでツーっと目を逸らし前を見据え、死を待った。
聖女に侵されていたからでは理由にならない。侵されながらも務めは行えていたのだから、聖女が関係しなければ正常な判断を行えていたはず。なら……、今更考えても、もう遅い。
国王の合図で、首に冷たい何かが落ち、一瞬激痛がはしり、私の前世の記憶は終わりを告げた。
前世の記憶を話し終えるも、誰一人動くことも言葉を発することもなかった。
こんばんは(*^-^*)
やっと、やっと! 前世編終わりました( ;∀;)
長かった。重かった。辛かった。暗かった。
もう書いててズーンと沈んでしまいました。
読んでいただいた方々もお付き合いいただき、ありがとうございました(*´ω`*)
次からやっとモフモフが出てきます!
癒しが欲しい!モフモフを!
やっと書き終えてちょっとテンション上げてしまいました。お恥ずかしい( *´艸`)
今後も頑張ってアップしていきますので、よろしくお願いいたします!
いつも皆さんのコメントやブックマークなどで元気を頂いております‼
皆さん! ありがとうございます(^^♪
これからもどうぞよろしくお願いします♬
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