あおもり藍、ヒトコロナウイルスを不活化 弘前大研究

弘前大学(青森県弘前市)は12日、青森県特産の染料「あおもり藍」の葉エキスが、新型コロナウイルスと同じグループであるヒトコロナウイルスを不活化することが分かったと発表した。研究に当たった大学院医学研究科の中根明夫特任教授は「新型コロナにも同様の効果が期待でき、感染予防に貢献できる」と述べた。

あおもり藍葉エキスを使った消臭・抗菌スプレーなどの商品群

「あおもり藍」葉エキスはインフルエンザウイルスを不活化することが弘前大と東北医科薬科大学などの共同研究で確認されている。

研究は、新型コロナウイルスと同じグループに分類されるヒトコロナウイルスOC43をヒトの細胞に感染させて実験した。あおもり藍葉エキスの抗インフル効果を確認したときと同濃度の溶液(エキスを1000倍に希釈)で処理した感染細胞はほとんどウイルスが不活化した。

「あおもり藍」はあおもり藍産業協同組合(青森市)が県内で年間約1トンを農薬を使わずに生産。人体に対して安全性が高く、除菌・消毒アルコールに弱い人に使いやすいという。染料に使うほか、抗菌性に着目した消臭・抗菌スプレー、せっけんなどの原材料として活用されている。

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