給付金からの脱却 財務省の譲れない一線
経済部 秋山裕之
[有料会員限定]
新型コロナウイルスとの闘いで非常時の財政運営が続いている。1人10万円の特別定額給付金や中小企業向け持続化給付金の再実施を求める声がくすぶる。財務省はこうした現金給付に反対し、その脱却が財政正常化に向けた一歩だと位置づける。
菅義偉首相は2日の衆院予算委員会で「幅広い業種に休業要請した昨年とは状況が違う。持続化給付金の再支給は考えていない」と明言した。菅政権は特別定額給付金も一貫して否定している。...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1223文字