最終更新日:2021/3/3
小学生のころ、国語の授業で出会った『くじらぐも』や『ごんぎつね』を覚えていますか?いま話題のデジタル教科書をご存じですか?当社は、小・中・高等学校で使用する検定教科書や学習用ソフトウェアを発行する出版社です。
「日本の子どもの半分が使う教科書を作るのですから、当社にかかる社会的責任は非常に重いといえます。だからこそ、やりがいに満ちあふれているのです」と副社長。
光村図書は創業以来72年にわたって良質の教科書を発行し続け、我が国の教育の発展に貢献してまいりました。現在は国語、書写、生活、英語、道徳、美術、書道の教科書を発行していますが、なかでも国語は、小・中学校ともに60%以上のシェアを保持しています(「時事通信社『内外教育』第6800号、第6889号」による)。これだけのシェアを獲得することができたのは、社員一人一人が“本物”へのあくなきこだわりを発揮し続けているからにほかなりません。好例が約50年にわたって小学1年の国語教科書に掲載されている『くじらぐも』です。大空を飛ぶ夢を描いたこの作品は、教室の一人一人が主人公になれるように、だれもが声に出して読む楽しさを味わうことのできるように書かれています。それは挿絵にも表れています。描かれている子どもの顔は、みんな個性があって違っているんですよ。“本物”の教科書を通して学ぶ楽しさを理解した子どもたちは、大人になってからも自分の子どもたちに“本物”を伝えていくことができます。『くじらぐも』は、親子そろって美しい日本語の原点を共有できる“本物”だと自負しています。伝統を守る一方で、常にチャレンジし続けるのが光村図書の社風です。例えば、業界に先駆けて、国語デジタル教科書の提供を2005年から開始しています。現在も、紙のよさを継承しつつもデジタルだからこそできることを探りながら、新しい授業の形を求めて様々な角度から研究を重ねています。また、国語教育で培ったノウハウは海外での日本語教育図書にも寄与しています。中国の人民教育出版社と共同編集した日本語テキスト「標準日本語」は、発行部数1,000万部を超える大ベストセラーとなっています。光村図書には、編集開発職、営業職など様々な仕事がありますが、どの仕事も多くの人とのつながりで成り立っています。ですから、当社で働く仲間にはコミュニケーション能力が不可欠です。そして、新しいことに挑戦し続ける会社ですから、自分の領域を守るだけではなく、未知の分野に対して積極果敢にチャレンジできる人材であってほしいとも願っています。教育や出版への情熱を抱いた若者との出会いを楽しみに待っています。<代表取締役副社長・津田俊二>
当社は1949(昭和24)年創立の検定教科書の発行を中心とした出版社です。小学校では国語・書写・生活・道徳・英語、中学校では国語・書写・美術・英語・道徳、高等学校では書道・美術の教科書を発行しています。総発行部数は、業界第2位(時事通信社『内外教育』調べ)のシェアを占め、全国の小・中・高等学校で、高い評価を得ております。一般書では、道徳の教科書から生まれた『なんだろうなんだろう』、過去の教科書教材から人気の高いものを集めた『光村ライブラリー』(小・中学校版)、毎年刊行の『ベスト・エッセイ集』(日本文藝家協会編)、児童文学雑誌『飛ぶ教室』などを発行。『飛ぶ教室』からは『給食アンサンブル』などの書籍も生まれています。また、中国で発行している『標準日本語』は、スタンダードな日本語テキストとして広く普及しています。学習用ソフトウェアの開発にも力を入れ、教科書をデジタル化することで、ICTを活用した新しい授業スタイルを提案。2005年に指導者用デジタル教科書を業界に先駆けて発売。2017年には学習者用デジタル教科書を発売し、子どもたちの新たな学びのツールとして大きな注目を集めています。