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7回接種の注射器開発…“工夫”で1瓶6回接種も[2021/03/09 23:30]

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000209378.html

東京都が9日に確認した新型コロナウイルスの新たな感染者は290人で、先週の火曜日よりも58人増えました。1都3県のうち、埼玉と神奈川も先週火曜日より増加しています。

欧米諸国に比べて遅れているワクチン接種ですが、国の自治体向け資料では、1瓶からの接種可能な回数が二転三転しています。去年12月には5回だったのが、年が明けると6回になりました。それが、6回接種できる特殊な注射器が確保できないとして5回に逆戻りしました。国は、特殊な注射器の増産をメーカーに要請していますが、間に合わない状況です。

そんななか、京都の宇治徳洲会病院が8日、インスリン用の注射器で、7回接種が可能だと発表しました。
“ワクチン接種”担当・河野大臣:「これは大いにやっていただきたい。ただ、打つ際に皮下脂肪の厚さなどがあるので、接種を適正にやっていただく必要はあるが、こういう創意工夫はどんどんやっていただきたい」
また、大手医療機器メーカー『テルモ』が、7回接種可能な特殊な注射器を開発。今月末にも量産体制が整い、生産を始める見通しです。

注射器によって、接種回数に違いが出る状況のなか、鳥取県倉吉市の県立厚生病院では、5回接種の注射器で、6回打つことができるといいます。通常、ワクチンは必要量よりも多めに吸い上げ、針を抜いて、注射器内の気泡を抜きながら、既定の量にしますが、これだとワクチンも少量、外に出てしまいます。厚生病院では、針を抜かずに気泡を戻すため、外に出る、わずかな量を節約できます。その結果、1瓶で6回の接種が可能となりました。
県立厚生病院・福井昭裕副看護師長:「試したら、たまたまできたと。なおかつ、6回確保することができたので、それを継続した」
鳥取県・平井知事:「こういう形で、色々と工夫をして現場で形を整えていけば、できるだけ多くの方に接種させることができるのではないか。そういう意味で現場に任せてもらって、そうした運用を国の方でも、しっかりと認めていただいても良いのではないかと思う。霞が関で考えているよりも、現場で考えた方が物が進むことが多い」

一方、実際に接種を担当する自治体は、困惑しています。
埼玉県ワクチンチーム・涌井俊介サブリーダー:「いま、各市町村で接種の計画を立てているなかで、5回接種か6回接種かによって届くワクチンの数が少ない時期については、何人打てるかというのが変わってきてしまう。そういった情報は早めに出していただければと思う」

加藤官房長官:「現状でも、5回と6回があると承知をしている。それぞれ医療機関・地域で、そういったことも考えながら選択されていくのではないか。現場における混乱がないように、いかに円滑に接種が進むようにという観点で考えになるのではないかと。それを踏まえて、厚労省あるいは河野大臣のところでも対応されていくものと思う」

しかし、現場に選択権はないといいます。
埼玉県ワクチンチーム・涌井俊介サブリーダー:「あくまで針とシリンジ(筒)は、国の方が用意いただいて届くことになっているので、届くものに合わせて5回か6回かとなっている」

注射器だけでなく、配布されるワクチンの量も不透明です。近畿大学病院では、医療従事者への優先接種が始まりました。
近畿大学病院・東田有智病院長:「近畿大学病院も当初の予定の約50%しか届かない。医療側に対しても、このくらいの量になってしまうと、一般の方にどのくらい供給されるか、ここが一番の問題」

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