空撮から歴史を詠む

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私は海水魚の飼育、採取が主たる趣味ではありますが、以下のジャンルにも興味があります。

科目でいうと、「地理・歴史・地学」に交わった緑色のジャンルになりますが、「過去はどの様な光景だったのだろう」と突き止めてみたい感が若干あります!😆


さて、
次の画像を見て、宅地形状に違和感を受けませんか?
分かりやすく、地図に答えも掲載します。

①さいたま市岩槻区美幸町


②さいたま市岩槻区日の出町


③さいたま市岩槻区岩槻中学校付近


それぞれの整形された街区に対して、地図上の赤線で記した宅地形状が、他と比べると斜めに連なっているのが分かりますか?

これは何故かと言いますと、、、
昭和初期に廃線となった「武州鉄道*」の軌道跡になります。

*武州鉄道とは
下記サイトにてご確認ください。
武州鉄道リンクja.m.wikipedia.org



先に言っておきますが、私は鉄チャンではありません!😆


上記画像部分の宅地は、廃線後における債務弁済の為に敷地売却を重ねた結果のものですが、敷地形状が当時のまま変わらない敷地が多い為、空撮画像で「線路は続くよ〜どーこまでも〜🎵」感が良く分かります。

④東武野田線 岩槻 〜 東岩槻 御成街道交差部

上記画像の青枠箇所ですが、ここだけ東武野田線は高架になっており、以前は鉄橋でした。
何故、御成街道部分は立体交差なんだろう?
踏切で良いのでは?
と、学生時代は疑問に思っていました。
その後、仕事上で偶々高齢者と会話していた際に「そこは昔、鉄道があったんだよ」と聞き、驚きました。(昭和62年頃に70歳位の方)
これは時系的に後発の東武野田線を開業するにあたり、先に軌道化していた武州鉄道を立体交差化する為のものでした。

土地・河川の形状や道路・建造物には、歴史上それなりの理由がある場合もあり、経緯が理解出来ると納得感が高まります。

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