2020年05月30日

世界に背を向けるPCR反対派の跋扈

 緊急事態宣言後、まさ感染者数が増えてきました。特に北九州、北海道は増加傾向が止まらず、このままでは早晩、ロックダウンせざるを得なくなることは避けられないようです。世界の感染症専門医は、この疾患と正面から闘って、経済と患者のバランスをとることが一番重要な課題であり、それを実現化するためにここ30年ほどで人類が手に入れた武器-PCR検査-で戦っています。とくに中国はすさまじく、10日間で1000万人の検査をすると言った常識では考えられないスピードで検査を実施しました。
 海外では検査不足が指摘されると、それを補うように検査数を増やしていくのですが、世界中でそのやり方に背を向けている国家があります。それがニッポンです。ニッポンモデルで感染を抑えたと胸を張っても、一体になにがニッポンモデルなのか、専門家の議事録もなにもありませんから、将来の検証は不可能。
 後ろめたいことがわかっているため、敗戦時にあらゆる資料を焼き捨てた日本の行動を彷彿とさせます。医療崩壊を起こさないために、医療放棄を選択していたのですから、このままだと医療全般に対する国民の信頼そのものが崩壊するのはもうまもなくです。
 この医療放棄を目指すために様々な医師が立ち上がっています。こういう国家の目標に沿う医師は群れますから、すぐにわかります。丁度おあつらえ向きの記事がありましたので、紹介いたします。

新型コロナ第一波を総括する
2020年05月25日 19時00分掛谷英紀コラム
今回の新型コロナウイルス問題における社会背景で、東日本大震災のときと最も違うのは、SNSが普及していたことである。もちろん、9年前もツイッターは使われ始めており、物理学を専門とする東京大学の早野龍五教授(当時)が、放射能に関する情報を積極的に発信し、風評被害が広がるのを防ぐのに貢献した。しかし、当時ツイッターで情報発信をしている専門家はごく少数であった。私自身、当時からツイッターアカウントは持っていたが、読むのが専門(いわゆるROM)で自分から情報発信は全くしていなかった。

しかし、今は多くの専門家がSNSで自ら情報発信をしている。ツイッターでは新型コロナウイルス感染症対策専門家会議にも出席している今村顕史医師や西浦博医師が積極的に情報発信をしていた。また、ツイッターでフォロワーを多く抱える影響力の大きい医師たちも、専門の医師たちを援護射撃した。EARLの医学ツイートや救急医Taka(木下喬弘医師)、峰宗太郎医師はその代表例である。また、これまではフォロワーが少なかったが、この援護射撃に加わってフォロワー数を伸ばした仲田洋美医師や萩野昇医師などもいる。


まず、著者から
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筑波大学システム情報系准教授。「先見力」研究の先駆者。
1970年大阪府生まれ。1993年、東京大学理学部生物化学科卒業。1998年、東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了。博士(工学)。通信総合研究所(現・情報通信研究機構)研究員を経て、現職。専門はメディア工学。


 フクシマの時に「春雨じゃぬれて参ろう」と「正しい」情報を流した早野龍五が出てくる時点で、わたしはははーんとぴんときます。著者は「書籍のレビューに基づく先見性のある人物の特徴分析」と言う本も書いているようですが、なるほど、なるほど。自己陶酔型と言いますか、全体が見えてこない。そして、一部の情報を鵜呑みにして、全体が見えない。いや、そもそもなぜ海外と違うことをやっていることを「正当化」できるとおもうのか、そこの常識が欠けていることにまず驚きを覚えざるを得ません。日本人の「先見力」は、海外と反対のことをすることだ と自分で定義しているんじゃないでしょうか。
 さて、この文章に出てくる人を一応上げてみましょう



今村顕史医師 @imamura_kansen
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EARLの医学ツイート @EARL_Med_Tw
福家 良太(東北医科薬科大学病院感染症内科・感染制御部)
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●大阪医科大学卒業後、2009年から北摂総合病院卒後臨床研修医。同病院呼吸器内科、感染対策室を経て、16年から東北医科薬科大学病院感染症内科・感染制御部に所属。日本版重症敗血症診療ガイドライン2016作成メンバー。ブログ「EARLの医学ノート」で医学情報を発信中。
 全自動のPCR機器はご存じないらしい。とういより、なぜ海外でできて日本ではできないかを普通思うんじゃないんですかね。素人でも

手を洗う救急医Taka@mph_for_doctors
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木下喬弘【経歴】
1985年生まれ。
2010年に大阪大学医学部医学科を卒業後、大阪急性期・総合医療センターで初期臨床研修を終え、2012年に同救急診療科に入職。
2019年3月に大阪大学医学部附属病院高度救命救急センターを退職し、7月よりハーバード公衆衛生大学院修士課程に進学。


峰 宗太郎@minesoh
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「トンデモ医療であると、断言します」 血液クレンジング、医学的に徹底検証してみた
【BuzzFeed Japan Medical / 岩永直子】
NIH(米国国立衛生研究所)で免疫学やウイルス学を研究する傍ら、ニセ医学批判や啓発をSNSで積極的に行なっている
ははーん、このときからつながっていたわけですか・・・

専門家に根掘り葉掘り!新型コロナの薬・ワクチン・検査
山中 浩之日経ビジネス シニア・エディター2020年5月28日
峰:それだけではありません。PCR検査は「特異度」が99%程度と高いのですが、母数が大きくなれば、「偽陽性」の人も大量に現れるわけです。

編集Y:あ、また専門用語が。

峰:「特異度」というのは「陰性の人が正しく陰性だと判断される割合」です。100人陰性の人がいたら、そのうち99人は「陰性だ」という結果が出る検査、ということです。
この時期に特異度が99%(有効数字一桁)というのはミスリードもいいところ。それにしても 日経ビジネス シニア・エディター氏は、もう少し勉強してから、インタビューしてほしいですね。1~2月ならまだしも。これは、単なる「広報」です。武漢の全数検査のことなど、少なくとも突っ込むべきでしょう。記者として失格。
調べてみると 糸井重里とつながりがある模様 なんか、思いっきり納得しませんか?みなさん。

仲田洋美 がんと遺伝子の専門医 (@drhiromi)
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萩野 昇 @Noboru_Hagino
東京大学医学部卒業、横須賀海軍病院インターン、東京大学医学部附属病院・国立国際医療センター(当時)研修、東京都立駒込病院内科シニアレジデントを経て  2006年より東京大学医学部附属病院アレルギー・リウマチ内科で診療・臨床教育に従事。  2011年6月より帝京大学ちば総合医療センター 血液・リウマチ内科 講師。


 もう、つかれました。なぜ、海外と全く違うことをやっているのに、ここまで強弁出来るのか、さっぱりわかりません。島国根性 だけで、ひとくくりできるものでもない。どなたかに解説を依頼したいと、切に願います。

デマも100回言えば真実になる。

真理は時の娘

どちらが正しいかは、時間が証明してくれることでしょう。

PCR検査デマは、どのように広がっているか
発熱後4日間待てと「推奨」した人殺し集団2020年05月10日

  
posted by いんちょう at 19:22| Comment(2) | Covid-19
この記事へのコメント
医者が手を洗うのは当たり前で、そんなことを名前にしてる時点で地頭がアレだと思いました。

村中は人当たりは良いのでしょうが、自分で考えて人助けという心は本質的に欠けてますね。
Posted by 岩見浩造 at 2020年05月30日 21:33
どんなに頑張っても自分よりも悪い点をとって
くれる人が一定数いなければ合格しないことから、
いわゆる受験エリートの行動様式には、
①とにかくめいっぱい努力する
だけではなく、
②他人の不幸を願う。足を引っ張る
があると思うんです。

どんなに頑張ってもコロナ対策でへまをしてバッシングをうけるかもしれない。自分も感染するかもしれない。このままでは不合格だ。
そこで、まじめに治療に取り組んでいる医療関係者の足を引っ張ってでも、検査不要説を唱え日本政府に協力。
どういう訳かたまたま偶然広告代理店が持続化給付金の窓口です。もし、給付しきれないお金が研究費として回ってくることがあれば、コロナで焼け太りも夢ではないです。

政府がまともなら、こんな裏切り行為は断罪されてしかるべきですが、日本なら夢をつかむことも可能なんでしょう。

その証拠に、海外に籍を置く研究者までが日本語で一生懸命ツイートしています。その人が英語で同じことを言っていないなら、見てほしい相手は電〇さんなのかもしれませんね。

正直、彼らの行動に無理矢理理屈をつけるとしたらこれくらいしか思いつきません。
これが正解でなければいいんですが・・・。
Posted by 通係 at 2020年06月02日 08:57
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