- 更新日 2020.11.03
企業ホームページを作成する方法を制作のプロが徹底解説!
- ホームページをこれから作りたいという経営者の方
- ホームページを作るよう依頼されたWeb担当者の方
企業サイト(コーポレートサイト)をどうやって作成するかご存知でしょうか?
- 外注するとどれくらい費用がかかるのか
- 自作することも可能なのか
- 作るにしてもどんな情報は入れておくべきか
など、ホームページを作成するにも検討が必要な事はたくさんあります。
今回は企業ホームページを作成する方法を徹底解説。
外注するか・自作するかの判断基準や、自作する場合にオススメのツール、サイトに掲載する情報と制作後に気をつけることなど余すところなくご紹介していきます。
相場情報
企業ホームページの相場情報を知りたい方は、こちらをご覧ください!
企業サイトの料金と相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】
企業ホームページ作成の事前準備
ホームページを作る場合、何から始めればいいかわかりませんよね。
まず最初に、サイト作りの事前準備として、ドメインとサーバーを取得しましょう。
簡単にいうと、ドメインとはホームページの場所を示すもので、サーバーはホームページを置く場所のことです。
ドメインとサーバー
わかりにくい方は、家を建てる場合を想像してください。
家を建てる時は、まず土地を購入し、建物をたてて、その場所が住所となります。
その全てが揃って、「家」が完成します。
ホームページ作成でいうと、土地がサーバー、建物がホームページ、住所がドメインとなります。
そのため、ホームページを作るときには、まず最初に、「土地」と「住所」を用意しましょう。
ドメインの取得
ドメインは、お名前.comなどのドメイン管理サービスで簡単に取得できます。
他の人に取られていなければ好きな名前を自ら設定することができます。
ドメインを取得にかかる費用は、選択するドメインの種類・契約年数などによって異なりますが、年間1,000円から10,000円がおおよその相場です。
サーバーを契約することで割引きを受けられることもあるため、レンタルサーバー会社が決めてから、キャンペーンが適用されるドメインを選ぶというのも賢い選択です。
ドメインにこだわりがなければ、安いもので構いませんので、取得しましょう。
おすすめのドメインサービス
ドメイン取得が簡単にできる、オススメのドメインサービスをご紹介します。
ムームードメイン
国内最大級の独自ドメイン取得サービスで400種類以上の豊富なドメインの中から、ドメインを取得できます。
ロリポップ!でレンタルサーバーを契約する場合、ドメインとサーバーがセットで契約できます。
面倒な入力や難しい設定も必要ありません。
ムームードメイン
お名前.com
GMOインターネット株式会社が運営する、国内最大級のドメイン公式登録サービスです。
.com .net .jpドメインなど、550種類以上のドメイン取得が可能です。
お名前com
お名前.comでドメインを取得する場合の注意
ドメインは取得すると所有者情報がWeb上に公開されます。
そのドメインの所有者情報のことをWhois情報といいます。
基本的にこのWhois情報はドメインサービス側が自社の情報として、代理公開してくれます。
(個人情報保護の観点から、ドメイン所有者の情報が公開されないようにしてくれる)
お名前.comの場合、このWhois代理公開の費用について、新規登録時に申し込みしないと980円/年かかるため、要注意です。
そのため、お名前.comでドメイン取得する場合には、必ず「Whois情報代理公開」にチェックを入れ忘れないように気をつけてください。
サーバーの取得
サーバーもドメインと同じく、ホームページ作成には欠かせません。
サーバー費用の相場としては、月々100円から2,000円程度です。
ただし、はじめてホームページを作成する場合は、月額数百円のサーバーを借りて、なるべく、月々のコストを削減したほうがいいでしょう。
おすすめのレンタルサーバー
エックスサーバー
高速かつ高機能、稼働率99.99%以上の高い安定性で、業界トップクラスのレンタルサーバーです。一番最安のプランでは、月額900円から利用できます。
エックスサーバー
ロリポップ!
GMOペパボ株式会社が運営しているレンタルサーバーです。
ムームードメインを契約する場合はロリポップ!がおすすめです。
ロリポップ!
サーバーとドメインの用意ができたら、次はCMS導入を検討しましょう!
CMSの導入
CMSとは、「Contents Management System(コンテンツマネジメントシステム)」の略です。
専門知識を必要とせず、テキストや画像などの情報を入力するだけで、サイト構築を自動的に行うことが出来るシステムのことです。
参考:CMSとは?
CMSを導入することで、初心者でも簡単にWebサイトを自作することができます。
特にホームページを作成した後、「お知らせ」「社内ブログ」など更新頻度が高くなると予想される場合は導入しておくべきです。
おすすめのCMS
WordPress
WordPressは、CMSの中で多くのシェアをもっているため、利用者が多く情報が豊富です。
またテンプレートがが多く、簡単に見た目を変更できたり、機能を追加することでイメージに近いサイトを作ることができます。
関連記事:WordPressの始め方。初心者が最初にやることやプラグイン・テーマを解説
Wix
世界で1億人以上が利用するドラッグ&ドロップのホームページ作成ツールです。
jimboと同じく、簡易的なサイトを作る場合には適しています。
ただし、一度デザインのテンプレートを決定したら、変更ができないので、悩みながら作成したいという方には、不向きです。
Wix
企業ホームページに掲載するべき情報
ホームページに掲載する情報は様々ですが、ここでは掲載しておくべき情報について詳しくご説明していきます。
まず、初めて会社用ホームページを作る場合には、下記ページをいれましょう。
- 会社概要
- 事業紹介
- 事例・実績紹介
- よくあるご質問
- お問い合わせフォーム
- 個人情報の取扱い(プライバシーポリシー)
- 採用情報(通年採用している場合)
会社概要
「会社概要」は、ホームページにおける自己紹介の役割を担う重要なページです。
会社概要内容が適当では、ホームページを訪れたお客様に不信感を与えてしまう恐れがあります。
そのため、会社概要を作成する際には常にお客様からの信頼感を意識することが重要です。
会社概要ページに記載する一般的な内容は下記の通りです。
※もちろん、公開したくない内容があれば公開する必要はありません。
会社名 |
会社名を日本語で記載。英語を併記するとなお良し |
代表者 |
漢字でフルネームを記述 |
所在地 |
郵便番号から住所を書く。別途、アクセうマップがあるとなお良し |
電話番号 |
営業時間中につながる電話番号を記入 |
設立 |
設立年月日を記入 |
事業内容 |
定款等に記載の事業内容を記載する |
資本金 |
資本金を記載 |
従業員数 |
従業員数、アルバイト等の人数 |
主要取引先 |
取引先の会社名を箇条書きにする |
取引銀行 |
取引銀行名を箇条書きにする |
許可・登録・免許 |
古物商等の免許番号があれば記載する |
事業紹介
「事業紹介」ページは、会社がどんな商品やサービスを提供しているか伝えるページになります。
お客様は事業紹介ページを見て、商品やサービスを他社と比較したり、新しい取引先としてその商品やサービスを利用できるのか検討します。
そのため、ただ単に商品やサービスを紹介するだけでなく、商品の効能や研究成果、サービスの導入事例や改善結果など、内容を充実させておくと良いでしょう。
事例や実績が豊富にある場合には、事業紹介と別に、事例・実績紹介ページを作成しましょう。
事例・実績紹介
事例や実績を掲載することで、お客様が購入する際に、どれくらい効果があるかイメージしやすくなります。
掲載する内容は、具体的な内容が分かるものが多ければ多いほど良いです。
お客様のインタビューやビフォーアフターの事例など、具体的に記述しましょう。
取引先の情報を掲載する場合には、取引先から許可を得てから実施することも重要です。
お問い合わせフォーム
「お問い合わせフォーム」があれば、興味を持ってくれたお客様が連絡を取ることができます。
電話と違って、営業時間外でも連絡が可能になるため、機会損失を少しでも減らすことも可能。
また「記録を文書で残せる」という点もメリットです。
よくあるご質問
お客様の疑問に対する答えが、「よくあるご質問」として、ホームページ上に掲載されていれば、ストレスを感じずにサイトを閲覧でき、満足度が上がります。
企業側もお問い合わせフォームから同じような質問が何度も来てしまうと、対応にとても手間がかかります。
お客様から頻繁にいただく質問は「よくあるご質問」ページで取り上げて、ホームページ上でお悩みを解決できるようにしましょう。
個人情報の取り扱い(プライバシーポリシー)
「個人情報の取り扱い」について、取得した個人情報の利用目的や開示などの請求先をしっかり掲載しましょう。
個人情報を企業に送ることに抵抗がある人が増えているので、安心感をもってもらうためにも、設置しておくとよいでしょう。
また、お問い合わせフォームなどで個人情報の記入を必須とする場合、ホームページで個人情報の取り扱いについて明記する必要があります。
採用情報
採用を行なっている場合は、就職希望者から応募があるかもしれません。
「採用情報」をまとめたページを作りましょう。
社員のインタビューや就業環境を掲載しておくと会社をより身近に感じてもらえます。
その他の項目
ここまでご紹介したページは、企業ホームページを作成する場合には、最低限作成しましょう。
ただし、より魅力的なホームページにするためには、今までご紹介したページ以外にも作っておくと良いぺージはたくさんあります。
以下、参考までに、追加するページとしてご検討ください。
代表者メッセージ
コーポレートサイトだからこそ設けておきたいコンテンツのひとつが「代表者メッセージ」です。
代表者が発する考えや信念などの言葉以上に、会社のことが分かる情報はありません。
また代表者の顔が見えることもお客様の安心感に繋がりますので、できるかぎり代表の顔が見える画像をいれるとよいでしょう。
社員紹介
実際に働いている社員の姿が掲載されていると会社の雰囲気が伝わりやすくなりますし、ユーザーに対して親近感を与えることもできます。
また就職希望者も実際に働いている人が見えると、親近感がわき、「この人と働きたい」と応募する人が増えるかもしれません。
社員やスタッフのブログに社員紹介や社内イベントを掲載してもよいでしょう。
記事コンテンツ
会社で扱っているサービスや商品に関連する情報を記事にして掲載するのが「記事コンテンツ」。
最近では、コーポレートサイトを会社紹介だけでなく記事コンテンツを掲載する事で、お客様を集客するホームページが増えてきました。
同じ業界の人なら誰でも知っているようなことでも、サイトを訪れたお客様にとっては初めて目にするようなこともあります。
読み物として「記事コンテンツ」を用意しておけば、有益な情報が得られるサイトだと評価してもらうことができます。
また、「記事コンテンツ」はその業界や分野について精通していることを印象付けられるため、信頼を高める要素のひとつにもなります。
メディア掲載実績
新聞やテレビ・ネットニュースといったメディアで取り上げられることもあるかと思います。
その場合は、メディア掲載の実績・過去の受賞歴などの情報を載せるのも有効です。
サイトマップの作り方
ここまで、ご説明したような「どのようなページを作成するか」を定めた資料をサイトマップ(サイト構成図)と言います。
サイトマップ(構成図)をエクセルで簡単に作成する方法
こちらの記事で作り方を詳細に解説しています。ぜひ参考にしてください。
企業ホームページを制作する
ドメイン、サーバー、CMSの選定が終わり、制作するページが決まれば、あとは実際にホームページを作っていく作業に入ります。
その前に、ホームページを自作するか、制作会社に外注するのかを判断しましょう。
自社で作る?外部の制作会社に依頼する?
自作か外注か、それぞれ展開しているビジネスやホームページの制作目的によって、判断基準が変わってきます。
作業内容も自作か外注で変わってきますので、まずどちらにするか決めましょう。
自社でホームページを作るのに適した会社
- 会社情報のみでよい企業
- 更新頻度が低い・更新する予定がない
- ホームページ上からの収益は期待していない
- 取引先が決まっており、ネット上で新規開拓する必要がない
会社ホームページは誰も見ることはないだろうと思っていても、意外にみられます。
取引先、企業データの調査会社、金融機関など様々な場面で訪問される可能性があります。
自分で作ってあまりにも酷いデザインになる場合、制作会社に依頼されることをおすすめします。
ホームページ制作業者に外注すべき会社
- ホームページ上から集客して売上を期待している
- 他店と比較される業種で差別化、ブランディングが必要
- 一般消費者からの問い合わせがある
- ネットショップや飲食業、クリニックなどB to Cビジネスの会社
一般消費者に関わる事業を展開する場合には、迷わず制作会社に依頼し、相談しながらしっかりとしたホームページを制作することをおすすめします。
自社でホームページを制作する場合に必要な作業
まずはどんなページが必要かサイトマップを作る必要があります。
そのあとはページの下書きである「ワイヤーフレーム」を作成しましょう!
下記の記事を参考に必要な資料を揃えましょう。
STEP1:サイトマップ(構成図)をエクセルで簡単に作成する方法【テンプレート付き】
STEP2:ワイヤーフレームの作り方完全ガイド【サンプル付き】
そのあとは実際にデザインや開発を行なっていきます。
社内のデザイナーやエンジニアにできた資料を渡してホームページを作ってもらいましょう。
関連記事:ホームページ制作の仕様書の作り方とポイントをプロが解説!
外部にホームページ制作を依頼する場合
外部にホームページ制作を依頼する場合に、決めておかなければいけない項目があります。
web幹事では、制作会社に発注する時のマニュアルや事前準備についてまとめています。
ぜひ、参考にしながら、準備を整えてください。
ホームページ制作の見積もり・発注完全マニュアル
見積もりが安くなる!?絶対に行うべきホームページ制作発注の事前準備9点セット
また外部にホームページ制作を依頼する場合のおおまかな費用相場をお伝えします。
相場 |
初期費用無料 |
10~50万円 |
50~100万円 |
100~300万円 |
300万円以上 |
目的 |
とにかくお金をかけず |
名刺代わりとして |
パンフレット代わりとして |
Web集客を始めたい |
Webをメインに集客を行う体制を作りたい |
制作期間 |
1週間〜1ヶ月 |
2週間〜2ヶ月 |
1ヶ月〜3ヶ月 |
2ヶ月〜4ヶ月 |
4ヶ月〜 |
詳細はこちらをご覧ください!
企業サイトの料金と相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】
公開後に気を付けたいこと
ホームページを作ったは良いが、そのあと放置されるケースをよく見かけます。
せっかく作ったホームページを有効活用するために、公開後も、管理と運営を徹底しましょう。
今回は、ホームページ制作後に気をつけるべきことを運用面とSEO面から確認しましょう。
運用面で気をつけること
- お問い合わせへの対応
- ホームページの更新
- ドメインやサーバーの更新
- google analyticsに登録し、分析する
お問い合わせへの対応
絶対に外せないのは、ホームページからの問い合わせに対応できる環境を整えておくことです。
通知設定をおこない、担当者を決めて、対応しましょう。
お問い合わせの返答に時間がかかると、顧客に不信感を抱かせてしまいますが、迅速・丁寧に対応すれば、顧客満足度が高まります。
ホームページの更新
新たなリリースや、イベント、メディアに紹介された場合のお知らせを更新するなど、お客様に情報を発信していくことが重要です。
サーバーやドメインの更新
サーバーやドメインの更新も決して忘れてはいけない項目です。
更新時期が近づくと、事前にメールがくるので、忘れずに対応しましょう。
もし、対応が漏れたり、忘れてしまいそうな場合に、クレジットカードを登録して自動更新することをオススメします。
Googleアナリティクスに登録し、分析する
Googleアナリティクスの設定については下記の記事で詳細に解説しています。
ぜひ参考にしてください。
ホームページのアクセス数をサクッと調べる方法【初心者向け】
SEO面で気をつけること
まず、ホームページ公開後に、社名で検索した時に検索結果に表示されているか確認して下さい。
もし表示されていない場合には、google search consoleからインデックス登録のための申請を送る必要があります。
詳しい方法は下記の記事からご確認ください。
簡単解決!ホームページが検索に引っかからない時の対処法
さらにSEOによる効果を高めたい場合には、コンテンツ追加や記事作成を行い、サイト改善を進めていく必要があります。
以前と違い、SEOも難しくなっているため、制作会社やSEOコンサルの会社に相談してみるのも一つの手かもしれません。
まとめ
企業ホームページの作成方法をご紹介してきました。
検討しないといけないことはたくさんありますが、ホームページはお客様との接点となるため、時間をかけて作り込んでいくことが重要です。
スピード重視で簡易的な情報を記載する場合であれば、CMSを活用し、自社でサイトを作成することもよいでしょう。
ホームページで集客をしたり・採用をしたり、本格的な企業サイトを作りたい場合は制作会社に依頼するのが良いでしょう。
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岩田
Web制作会社を設立し、
3年間で上場企業を含む50社以上制作に携わらせていただきました。
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この記事を書いた人
Web幹事運営事務局
ホームページ制作会社経験者を中心に構成されたWeb幹事の編集メンバーです。ホームページ制作に関する情報を、業界で培ってきたプロならではの経験とノウハウで、分かりやすくご紹介します。
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