> 最近の米国では、民主党寄りの日本研究学者の間でも、「日本がどれほど謝罪しても中韓両国は絶対に満足せず、日本国内の分裂を深めるだけだ」(ダートマス大学のジェニファー・リンド准教授)というように日本がなんども謝罪を繰り返すことに反対する意見も出てきた。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43527?page=4
産経の古森氏の記事には、ほとんど毎回のように、事実と異なると思われる、もしくは明らかに事実と異なるいくつかの意見が含まれています。
Jennifer Lind 先生は、Sorry States: Apologies in International Politics という本で、日本とドイツの戦争責任と被害国との和解の問題を詳細に論じています。この本における Lind 先生の主張と古森氏による Lind 先生の意見は、大きく異なりますので、Lind 先生が、最近はどのようことをいっておられるか調べてみました。
まず、ドイツの新聞の日本における特派員であったジャーミス氏の日本外国特派員協会における講演についての、彼女のツイートがありました。
https://twitter.com/profLind/status/587608680130072576
Fascinating speech abt Japan by journo C. Germis: "the country I'm leaving is different from the one I arrived in"
(つづく)
Jennifer Lind 先生は、Sorry States: Apologies in International Politics という本で、日本とドイツの戦争責任と被害国との和解の問題を詳細に論じています。彼女は、日本にも韓国にも滞在して調査をおこない、700ほどの参考文献を挙げて、次のように説明しています。
簡単に言えば、1960年代までは、ドイツもフランスに対してたいした謝罪もしなかったけれど、ドイツは、すくなくとも過去の行為を正当化しなかったということです。一方、日本の場合は、政府が謝罪をすればするほど、政府の内外でそれに反発し、過去の行為を正当化する「愛国的」言辞を吐く人達ががでてくるので、被害国も疑心暗鬼になるということです。 重要なのは謝罪でなくて、加害国は過去を正当化しないということだそうです。
村山談話が出されるまでの、紛糾についても詳細に記述されています。例えば、村山内閣の前の内閣の永野茂門法務大臣とか村山内閣の桜井新環境庁長官、島村宜伸文部大臣、江藤隆美総務庁長官などは、村山談話とは対極的な発言をしていました。そこで、国会における決議はおろか、閣議決定もできず、首相談話となったということです。
桜井新環境庁長官、島村宜伸文部大臣、江藤隆美総務庁長官などの発言に対する韓国側の反発は激しかったそうです。
日本のこうした態度に対する反発は、中韓だけでなく、オーストラリアでもあるそうです。
彼女は村山談話を画期的と評価しています。
それから、安倍首相の「未来志向」を "the brave new world" と揶揄している、けしからぬドイツの新聞記者がいました。"the brave new world" は ハックスレー の小説の題名です。
こうした状況に対して、日本軍が創設し訓練したインドネシア人の民兵組織PETAは、日本軍に対して反乱を起こします。しかし、反乱は簡単に鎮圧され、反乱の指導者達は、処刑されますが、最高指導者は行方不明になります。そして、この最高指導者は行方不明のまま、インドネシア国民軍の初代司令官とされ、インドネシア独立の最大の功労者の一人と考えられています。
PETAの反乱に関しては多くの文献があります。例えば、”THE REVOLT OF A PETA-BATTALION IN BLITAR FEBRUARY 14, 194" という論文があります。
ただし、日本軍から戦争のやり方を学ぶことができて、これは独立戦争において役立ったそうです。もうひとつ日本軍から学んだことは、人の殴り方だそうです。
次のビデオは、ムルデカ17805という2001年に公開された映画の一部です。この映画の中に、PETAがでてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=hiUTLHjvmHI
この映画は戦後に日本で作られたものですので、「八紘一宇」の精神は健在であることがわかります。ただし、インドネシア政府は、日本軍によるインドネシア支配の実情を正しく描いていないといって抗議しました。
古森:何万もの女性を強制連行して性的奴隷にしたことを認めた経緯もある。
原文は、”Japan admitted that tens of thousands of women from South Korea and elsewhere were coerced into sexual slavery” ですが、”coerced” は「強制連行」ではありません。
古森:それは予想通り「組織的な強制連行があった」という立場である。記事には次のような記述がある。
「次のような記述」の原文は次のものです。
the now internationally accepted view that the Japanese military coerced tens of thousands of Korean and other foreign women into sexual slavery during the war.
”coerced” は「強制連行」ではありません。
まだありますが、このあたりでやめます。疲れました。
古森:「日本軍が組織的に20万人女性を強制連行して性奴隷化した」という虚構を、その発信源の朝日新聞が2014年8月に虚構として認めたのである。
朝日が認めたのは、吉田清次の慰安婦狩りの報道が誤りであったことと、慰安婦と挺身隊を混同した記事があったことです。
古森:米国側の政府各省庁作業班(IWG)の報告でも、慰安婦に関する強制性や犯罪性を示す公的資料は皆無だったことが明示された。
調査の対象は、新しく公開された米国の保持していた資料だけでした。当時米国はアジア人女性が被害者であった日本軍の慰安婦には興味がなかったから、まともな調査はされなかったと報告書に書いてあります。
テキサス親父が見つけたと称する米軍の報告書には、「女性達はシンガポールで看護婦のような良い仕事があると騙されて、ビルマに連れと来られて慰安婦にされた」と書いてあります。この報告書は、テキサス親父による「大発見」の前から、よくしられていました。
古森:日本が女性たちを性的奴隷へと強制徴用したことについての1996年の国連人権報告の修正を求めた
これに対応する原文は、” in its effort to have revisions made to a 1996 United Nations human rights report on the women Japan forced into sex slavery” ですが、”forced”は「強制徴用」ではありません。
(つづく)
古森: この記事は安倍晋三首相についても「爬虫類のような卑劣な人物」とけなし、ジャーナリズムの範囲を超えるほどの憎悪の言葉をぶつけていた。
Thus by comparison with Japan’s normal not-a-penny standards, the comfort women were treated “generously,” and even Abe, a reptilian shape changer, cannot take the money back.
(超訳)日本によくある「びた一文も払うか」という態度に比べれば、慰安婦達は「厚遇」されていた。そこで,いくら爬虫類人のような安部氏でも慰安婦達に金を返せとはいわないだろう。
ここで、"a reptilian shape changer" は、「爬虫類のような卑劣な人物」でなく、架空の科学小説に登場する「人間に化けることができる爬虫類人」で、政治家などに化けて世界征服をたくらんでいるとのことです。これはさすがに「ジャーナリズムの範囲を超える」表現です。しかし、安倍氏が世界征服をたくらんでいるということはないはずですから、ここでは、安倍氏が本心を隠して「河野談話を継承する」といっていることを皮肉っているのだとおもいます。
この場合は、意図的な歪曲でなくて、誤解の可能性があります。
(つづく)
古森:グレンデール市と地方裁判所は、米国連邦議会下院本会議が2007年7月に採択した慰安婦決議をそのまま受け入れていた。「日本軍が組織的に20万人の女性を強制連行した」とする決議である。
これに近い文章は、"the Government of Japan, ..., officially commissioned the acquisition of young women for the sole purpose of sexual servitude to its Imperial Armed Forces" です。
これは、「日本政府が若い女性を集めることを(業者に)公式に委託した」ということで、「日本軍が組織的に20万人の女性を強制連行した」ではありません。
古森:「メイヤー・ブラウン」事務所に対して「(ユダヤ民族大虐殺の)ホロコーストを否定するような悪漢どもの弁護はすぐ止めよ」と迫っていた。
Would any self-respecting U.S. law firm represent a client who suggested the Jews deserved the Holocaust? Probably not. As a matter of honor, most law firms would run a mile, and even the least honorable would conclude that the damage to their reputation wasn’t worth it.
「悪漢」でなく「客」と書いてあります。
(つづく)
> 従って、「古森氏は嘘を言っていない」または「古森氏が嘘をついたと断言できない」。これが、私とあなたの共通認識だろう。
私が言っていることは、「古森氏は嘘を言っている可能性が極めて高い」けれど、この件については、古森氏が嘘をついたと断言はできないということです。これは、リンド先生の全ての発言を知ることはできないからです。しかし、最近のものも含めて、私の調べた限りでは、彼女の意見は古森氏が言っていることの反対のものばかりでした。
> 古森氏の記事には、ほとんど毎回のように、意図的とおもわれる事実と異なる表現がありますので、それらの例をあげます。
古森:そもそも慰安婦像の碑文に「強制連行があった」という虚構が刻まれているのだ。
グレンデール市の慰安婦像の碑文は、次のようです。
In memory of more than 200,000 Asian and Dutch women who were removed from their homes in Korea, China, Taiwan, Japan, the Philippines, Thailand, Vietnam, Malaysia, East Timor and Indonesia, to be coerced into sexual slavery by the Imperial Armed Forces of Japan between 1932 and 1945.
「家から引き離された」ということは、「借金の方」、「親に売られた」、「騙された」ということを含み、必ずしも「強制連行」ではありません。そして、「性的隷属状態にされた」は、「広義の強制」です。
(つづく)
安倍首相と安部政権による「歴史の書き換え」の動きにたいするLind 先生による批判が、次の記事にも引用されています。
http://www.nytimes.com/2015/04/10/world/asia/ahead-of-world-war-ii-anniversary-questions-linger-over-stance-of-japans-premier.html?_r=0
http://thediplomat.com/2015/03/a-strategy-for-japans-public-diplomacy-in-the-united-states/
On the other hand, while Japan has issued apologies for its wartime behavior, ... “Tokyo has sent confusing signals that seem to undermine those apologies.” Thus, the historic competition between Japan, China, and Korea continues in a public relations scramble in the United States. As a result, more Americans are paying attention.
Jennifer Lind 先生は、自著やその他の記事における主張と異なる最初のあげたようなことは、いっていないとおもいます。
古森氏の記事には、ほとんど毎回のように、このような事実と異なると思われる、もしくは明らかに事実と異なるいくつかの意見が含まれています。
これは、「愛国無罪」でしょうか?
2015年04月22日 18:44
> マイケル・ヨン氏の意見 http://ameblo.jp/workingkent/entry-11958461771.html > 第二次世界大戦中、大日本帝国陸軍が20万人もの韓国人女性を強制連行して、性奴隷(慰安婦)にした。 現在は、韓国政府も韓国の挺対協も、あまり正しくないとおもわれる慰安婦碑・像の碑文でもここまではいっていません。 韓国政府の公式見解は次の解説で知ることができます。 http://www.hermuseum.go.kr/eng/sub01/sub010101.asp?s_top=1&s_left=1&s_deps=1 > 慰安婦たちの主張を裏付ける証拠を求めて、米政府は3000万ドル(30億円超)の費用を掛けて調査を行った。 この調査は、ドイツおよび日本の戦争犯罪すべてですから、真珠湾攻撃(平和に対する罪?)、捕虜の虐待、731部隊なども含まれました。 > 過去の公文書を徹底的に調査した 調査の対象はは、主として新しく公開された公文書です。 > IWGの最終報告書は2007年に米国議会に提出され、発表された。 誰も、この報告書を最初から最後まで読むことなく、慰安婦問題について書いたり語ったりする資格を持っていない。 この報告書には、どのような組織でだれが調査したかといったことが長々と書いてあり、最初から最後まで読むのは忍耐力がいります。さらに、読んだとして、慰安婦問題についての記述はすくないです。次の報告書には、当時は米国は慰安婦に興味は無く、まともな調査はしなかったと書いてあります。 http://www.archives.gov/iwg/japanese-war-crimes/introductory-essays.pdf (つづく)
2015年04月22日 18:37
マイケル・ヨン氏の背後にいるのは、産経の古森記者などからなる「調査班」だったとおもいます。論破プロジェクトの藤井実彦氏とテキサス親父殿の代理人の藤木俊一氏なども関係しているかもしれません。藤井実彦氏が関わっている「幸福の科学」のサイトにも、ヨン氏が書いた記事がありました。 テキサス親父殿のビデオの英語の解説文には文法と語彙の誤りがいっぱいありましたので、テキサス親父殿は、できの悪い中学生並みの英語しか書けないのかと思っていましたが、彼が書いた他の英文を読むとそうでもありませんでした。そこで、藤木俊一氏が書いた英文を読むと同様な誤りがいっぱいありました。ですから、テキサス親父殿の本などは、藤木俊一氏などが書いているのだとおもいます。 つまり、マイケル・ヨン氏とかテキサス親父殿は、強力な「客寄せパンダ」だということです。やはり、「白人の西洋人」はありがたいです。 しかし、ヨン氏はスポンサーと喧嘩別れしました。これは、スポンサーがヨン氏にスポンサーの言うとおりに記事を書けといわれて、それをヨン氏が拒絶したからだと、ヨン氏のブログに書いてありました。
2015年04月22日 18:26
ビルマへの渡航については、報告書は次のように書いています。 『これらの女性およそ800人が、このようにして徴集さ れ、1942年8月20日ごろ、「慰安所の楼主」に連れられてラングーンに上陸した。彼女たちは、8人ないし22人の集団でやって来た。彼女たちは、ここ からビルマの諸地方に、通常は日本軍駐屯地の近くにあるかなりの規模の都会に配属された。』 (日本から)朝鮮に到着した日本の周旋業者たちが、800名ほどの朝鮮人女性を集め、別個に募集した楼主たちに売り渡し、日本軍の手配した船で、朝鮮人女性達をビルマに送り出したわけです。この大掛かりな作戦(?)を統率したのは、多分、日本軍だとおもいます。 ミートキーナの慰安所の楼主は、朝鮮で22人の女性を業者から買ったのだそうです。前渡金が200-300円ですから、業者からひとり300円で買ったとすると、22人で6600円ということになります。この額は、飲食業をしていた夫婦にはとても払えない額で、日本軍から出ていたと考えられるそうです。 それから、次の写真にある慰安婦達が着ている服は、この渡航で寄航したシンガポールで買ったものだそうです。 それから、 テキサス親父殿の主張がどれだけでたらめなのかを詳細に論じた記事があります。 http://fendnow.org/2014/11/denialist-talking-points-1-1944-u-s-military-report-on-comfort-women/
2015年04月22日 18:24
> マラーノ氏に意見 テキサス親父殿が見つけたという報告書は、以前からよく知られていた資料です。そして、米国議会調査局の報告暑では、この資料は日本軍の慰安婦制度の犯罪性を示すものとされています。 この報告書について詳しく調査した研究者がいます。まず、この報告書には、楼主と慰安婦の証言が混ざっていますの、矛盾したことが書いてあるのです。 「慰安婦は軍に追随する売春婦だ」、「慰安婦は厚遇されていた」、「慰安婦はわがままである」といったこと「楼主」の証言とおもわれます。 逆に、これらの証言と矛盾する次の証言は、慰安婦のものです。 『1942年5月初旬、日本の周旋業者たちが、日本軍によって新たに征服された東南 アジア諸地域における「慰安役務」に就く朝鮮人女性を徴集するため、朝鮮に到着した。この「役務」の性格は明示されなかったが、それは病院にいる負傷兵 を見舞い、包帯を巻いてやり、そして一般的に言えば、将兵を喜ばせることにかかわる仕事であると考えられていた。これらの周旋業者が用いる誘いのことば は、多額の金銭と、家族の負債を返済する好機、それに、楽な仕事と新天地――シンガポール――における新生活という将来性であった。このような偽りの説明 を信じて、多くの女性が海外勤務に応募し、2、3百円の前渡金を受け取った。』 『自分の 「職業」が嫌いだといっており』 『多くの「楼主」は、食 料、その他の物品の代金として慰安婦たちに多額の請求をしていたため、彼女たちは生活困難に陥った。』 女性を騙して集めた、つまり誘拐した、業者については、報告書は次のように書いています。 『1942年5月初旬、日本の周旋業者たちが、日本軍によって新たに征服された東南 アジア諸地域における「慰安役務」に就く朝鮮人女性を徴集するため、朝鮮に到着した。』 (つづく)
2015年04月22日 18:00
> 自分の国語も守れないような民族が、世界的に尊崇の念を抱かれるとは考えにくい 「尊崇」とは「神仏などを敬ったり神聖視する事」です。 世界的に「敬ったり神聖視されている」民族はないとおもいます。
2015年04月22日 17:50
ジャーミス氏の講演の内容は次のとおりです。 Lind 先生は、この講演を素晴らしいといっています。 http://www.fccj.or.jp/number-1-shimbun/item/576-on-my-watch.html 「2010年1月に東京へ着任してきて以来、安倍首相の指揮のもとに、右派による歴史の書き換えの動きという明確な変化が起きている」 「“the brave new world” を批判する人はだれでも、安倍首相によって、”Japan basher” と呼ばれる。」 “the brave new world” 「(ジャーミス氏による)安倍政権に批判的な記事に関して、在フランクフルト日本総領は彼の新聞社の編集者を訪れて、日本政府からの抗議が伝えました。また、『中国からお金をもらっているとおもわれる』などともいい、私と編集者と新聞全体を侮辱しました。」 とは、ハックスレーの小説の題名です。 リンド先生は、次のようなこともいっています。 「中韓が反日愛国主義を促進したこともある。しかし、韓国の民主的な指導者たちはもはや、みずからの正統性を(反日的言動で)不当に強める必要はない。中国政府は、日中貿易の発展が中断しないよう、両国の関係の維持に進んで努めている。」 これはどう読んでも、古森氏のいうように、「日本がどれほど謝罪しても中韓両国は絶対に満足せず」というわけではありません。
2015年04月22日 17:46
> 最近の米国では、民主党寄りの日本研究学者の間でも、「日本がどれほど謝罪しても中韓両国は絶対に満足せず、日本国内の分裂を深めるだけだ」(ダートマス大学のジェニファー・リンド准教授)というように日本がなんども謝罪を繰り返すことに反対する意見も出てきた。 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43527?page=4 産経の古森氏の記事には、ほとんど毎回のように、事実と異なると思われる、もしくは明らかに事実と異なるいくつかの意見が含まれています。 Jennifer Lind 先生は、Sorry States: Apologies in International Politics という本で、日本とドイツの戦争責任と被害国との和解の問題を詳細に論じています。この本における Lind 先生の主張と古森氏による Lind 先生の意見は、大きく異なりますので、Lind 先生が、最近はどのようことをいっておられるか調べてみました。 まず、ドイツの新聞の日本における特派員であったジャーミス氏の日本外国特派員協会における講演についての、彼女のツイートがありました。 https://twitter.com/profLind/status/587608680130072576 Fascinating speech abt Japan by journo C. Germis: "the country I'm leaving is different from the one I arrived in" (つづく)
2015年04月22日 16:55
ここで言う「過去の正当化」とは、例えば、自由民主党の国際情報検討委員会が、朝日新聞が慰安婦問題に関する一部記事を撤回したことについての次の決議のようなものです。 「朝日新聞が慰安婦問題などにつき虚偽の報道であったことを認めた。朝日新聞が発信してきた虚偽の記事が国際的な情報メディアの根拠となり、国際社会が我が国歴史の認識を歪曲し、結果として我が国の評価、国益を著しく毀損した。朝日新聞の謝罪は国民の名誉と国益の回復には程遠いが、いわゆる慰安婦の「強制連行」の事実は否定され、性的虐待も否定されたので、世界各地で建設の続く慰安婦像の根拠も全く失われた。 」 「慰安婦問題などにつき虚偽の報道であったことを認めた」とは、何が虚偽であったのでしょうか? 朝日新新聞が認めた誤りは、吉田清治の済州島における「慰安婦狩り」と、植村氏が書いた記事における「慰安婦」と「挺身隊」の混同です。インドネシア、フィリピン、中国における日本軍部隊による「強制連行」については、いくつかの信頼できる資料があります。 また、「性的虐待も否定された」については、14・15才の少女を慰安婦ににすれば、それだけで「性的虐待」です。 フィリピンなどでは、日本軍部隊が少女を連行し、昼間は炊事・洗濯をさせ、夜は連日強姦をしています。 「国際社会が我が国歴史の認識を歪曲し」は、「国際社会が我が国の歴史について誤った認識を持つことになり」でしょうか? この決議は、河野談話を、全面的もしくは部分的に否定しているのか、否定していないのかよくわかりません。 この決議文は、論理がどうなっているのかよくわかりませんので、英語に訳せません。 国際情報検討委員会の人達には、意味が通る日本語を書いてもらいたいです。
2015年04月22日 16:30
リンド先生は、村山談話について、「閣議決定もできず、首相談話となった」書いていますが、Wikipedia の解説では、(閣内でも反対意見は強かったが、その人達が沈黙して)「閣議では一言の発言もなく満場一致で決まった」と書いてあります。 下村博文氏は、「村山談話は閣議決定された談話ではない」と発言したことが2回ありますが、後で、「閣議決定された談話だった」と訂正したそうです。
2015年04月22日 16:18
Jennifer Lind 先生は、Sorry States: Apologies in International Politics という本で、日本とドイツの戦争責任と被害国との和解の問題を詳細に論じています。彼女は、日本にも韓国にも滞在して調査をおこない、700ほどの参考文献を挙げて、次のように説明しています。 簡単に言えば、1960年代までは、ドイツもフランスに対してたいした謝罪もしなかったけれど、ドイツは、すくなくとも過去の行為を正当化しなかったということです。一方、日本の場合は、政府が謝罪をすればするほど、政府の内外でそれに反発し、過去の行為を正当化する「愛国的」言辞を吐く人達ががでてくるので、被害国も疑心暗鬼になるということです。 重要なのは謝罪でなくて、加害国は過去を正当化しないということだそうです。 村山談話が出されるまでの、紛糾についても詳細に記述されています。例えば、村山内閣の前の内閣の永野茂門法務大臣とか村山内閣の桜井新環境庁長官、島村宜伸文部大臣、江藤隆美総務庁長官などは、村山談話とは対極的な発言をしていました。そこで、国会における決議はおろか、閣議決定もできず、首相談話となったということです。 桜井新環境庁長官、島村宜伸文部大臣、江藤隆美総務庁長官などの発言に対する韓国側の反発は激しかったそうです。 日本のこうした態度に対する反発は、中韓だけでなく、オーストラリアでもあるそうです。 彼女は村山談話を画期的と評価しています。 それから、安倍首相の「未来志向」を "the brave new world" と揶揄している、けしからぬドイツの新聞記者がいました。"the brave new world" は ハックスレー の小説の題名です。
2015年04月22日 15:52
下記の文章の意味が分かりますか? これは、貴殿のコメントを英語に、それから英語から日本語に Google で自動翻訳したものです。実は、日本語から英語に訳した段階で、ほぼ意味不明になります。 ドイツ語、フランス語、スペイン語から英語に自動翻訳した場合は、ほぼ正確に意味が理解できます。朝鮮語から日本語に自動翻訳した場合もほぼ正確に意味が理解できます。 *** きっぱり悪いことを「好きな日本」は、言わないだろう場合は、「英語嫌い」は、逆に、です。エスニック、のような私はほとんど世界的には尊敬の気持ちを鼓舞していることを信じていない、でも彼らの言語がある保護されませ。 そうであっても、英語はこれがちょうど英語学習、英語はなじみのない人にその愛のために、それは英語教育に無駄な時間を費やしていることを意味することはできません、それはまた、感情何とかNarankaになる。 日英語自動翻訳機が、私は今、どのくらいの精度で利用されているのだろうか。まさか、私が進化してきたのだろうと思う正常な通信を取る程度に文学自動翻訳機で読み取ることさえ考えられない場合には。私はそれがすることはできませんだろうか、このを活用?
2015年04月22日 11:46
次のコメントは最高です。 「日本がアメリカの意向通り動いてくれて、中国をちょいちょい挑発してくれてる限り、アメリカは過去のことなんか気にしないさ」
2015年04月22日 11:29
大西哲光氏は、現在は、NYTのサンフランシスコ支局長です。国籍はカナダです。 NYTは、NYTはエボラ報道で米国の新聞報道の最高の賞であるピューリッツア賞を授与されました。 http://www.nytimes.com/interactive/2015/04/20/world/africa/ebola-coverage-pulitzer.html?_r=0 これには、彼の4本の記事も含まれています。 大西氏は以前にもピューリッツア賞を受賞したことも、最終候補になったこともあります。ですから、一流の国際報道記者とみなされているはずです。
2015年04月22日 11:12
> 日刊ゲンダイよりは東京新聞が正しいのでは? 左寄りのローカル新聞で他国を叩いて右への配慮も忘れない。 NYTは、全米のほぼすべての大学と一定規模以上の公立図書館にある数少ない全国紙です。
2015年04月22日 02:34
こうした状況に対して、日本軍が創設し訓練したインドネシア人の民兵組織PETAは、日本軍に対して反乱を起こします。しかし、反乱は簡単に鎮圧され、反乱の指導者達は、処刑されますが、最高指導者は行方不明になります。そして、この最高指導者は行方不明のまま、インドネシア国民軍の初代司令官とされ、インドネシア独立の最大の功労者の一人と考えられています。 PETAの反乱に関しては多くの文献があります。例えば、”THE REVOLT OF A PETA-BATTALION IN BLITAR FEBRUARY 14, 194" という論文があります。 ただし、日本軍から戦争のやり方を学ぶことができて、これは独立戦争において役立ったそうです。もうひとつ日本軍から学んだことは、人の殴り方だそうです。 次のビデオは、ムルデカ17805という2001年に公開された映画の一部です。この映画の中に、PETAがでてきます。 https://www.youtube.com/watch?v=hiUTLHjvmHI この映画は戦後に日本で作られたものですので、「八紘一宇」の精神は健在であることがわかります。ただし、インドネシア政府は、日本軍によるインドネシア支配の実情を正しく描いていないといって抗議しました。
2015年04月22日 02:34
> したがって日本がシンガポールを攻めたとしても、パーシバルの英軍を破ったのであり、西洋のようにアジア各民族の犠牲の上に植民地化した帝国主義戦争とは全く違う。仏領インドシナ(今のベトナム)、マレー半島、シンガポール、インドネシアを見よ。 たしかに、日本による占領は、欧米の植民地化とは違っていました。 シンガポールでは、辻政信参謀が「シンガポールの人口を半分にするつもりでやれ」といって、反日分子の虐殺をしました。 「インドネシアにおける日本軍の支配は短期間であったけれど、長期間のオランダの植民地支配よりもはるかに過酷であった」とインドネシアの教科書には書いてあるそうです。 インドネシアの農民達は米を強制的に供出させられたり、軍需用のジュートなどの栽培が強制されたりして従来の農産物が栽培できなくなり、芋などを1日に一回しか食べられなくなったりしました。さらに労務者として過酷な仕事に駆り出され、日本軍の占領下で、4百万人ものインドネシア人が、飢餓と強制労働のために亡くなったそうです。そのうち27万人ほどは泰緬鉄道の建設などに送られ、80%ほどは死亡したそうです。 そして、多くの原材料が日本に送られました。日本で金属類の供出が強制されたように、金属製の塀は取り壊され、鉄柱は引っこ抜かれて軍需物資として日本に送られました。さらに、鉄道のレールも機関車も接収され、日本と満州に送られました。 それから、東京で教育するといわれて連れ出され、「特殊業務」につかされた現地の女性もいます。 (つづく)
2015年04月22日 01:59
> GDP世界1位・3位同盟と2位が対峙してる 購買力平価では、中国は2014年に米国を抜いたそうです。
2015年04月21日 15:30
古森:何万もの女性を強制連行して性的奴隷にしたことを認めた経緯もある。 原文は、”Japan admitted that tens of thousands of women from South Korea and elsewhere were coerced into sexual slavery” ですが、”coerced” は「強制連行」ではありません。 古森:それは予想通り「組織的な強制連行があった」という立場である。記事には次のような記述がある。 「次のような記述」の原文は次のものです。 the now internationally accepted view that the Japanese military coerced tens of thousands of Korean and other foreign women into sexual slavery during the war. ”coerced” は「強制連行」ではありません。 まだありますが、このあたりでやめます。疲れました。
2015年04月21日 15:24
古森:「日本軍が組織的に20万人女性を強制連行して性奴隷化した」という虚構を、その発信源の朝日新聞が2014年8月に虚構として認めたのである。 朝日が認めたのは、吉田清次の慰安婦狩りの報道が誤りであったことと、慰安婦と挺身隊を混同した記事があったことです。 古森:米国側の政府各省庁作業班(IWG)の報告でも、慰安婦に関する強制性や犯罪性を示す公的資料は皆無だったことが明示された。 調査の対象は、新しく公開された米国の保持していた資料だけでした。当時米国はアジア人女性が被害者であった日本軍の慰安婦には興味がなかったから、まともな調査はされなかったと報告書に書いてあります。 テキサス親父が見つけたと称する米軍の報告書には、「女性達はシンガポールで看護婦のような良い仕事があると騙されて、ビルマに連れと来られて慰安婦にされた」と書いてあります。この報告書は、テキサス親父による「大発見」の前から、よくしられていました。 古森:日本が女性たちを性的奴隷へと強制徴用したことについての1996年の国連人権報告の修正を求めた これに対応する原文は、” in its effort to have revisions made to a 1996 United Nations human rights report on the women Japan forced into sex slavery” ですが、”forced”は「強制徴用」ではありません。 (つづく)
2015年04月21日 15:16
古森: この記事は安倍晋三首相についても「爬虫類のような卑劣な人物」とけなし、ジャーナリズムの範囲を超えるほどの憎悪の言葉をぶつけていた。 Thus by comparison with Japan’s normal not-a-penny standards, the comfort women were treated “generously,” and even Abe, a reptilian shape changer, cannot take the money back. (超訳)日本によくある「びた一文も払うか」という態度に比べれば、慰安婦達は「厚遇」されていた。そこで,いくら爬虫類人のような安部氏でも慰安婦達に金を返せとはいわないだろう。 ここで、"a reptilian shape changer" は、「爬虫類のような卑劣な人物」でなく、架空の科学小説に登場する「人間に化けることができる爬虫類人」で、政治家などに化けて世界征服をたくらんでいるとのことです。これはさすがに「ジャーナリズムの範囲を超える」表現です。しかし、安倍氏が世界征服をたくらんでいるということはないはずですから、ここでは、安倍氏が本心を隠して「河野談話を継承する」といっていることを皮肉っているのだとおもいます。 この場合は、意図的な歪曲でなくて、誤解の可能性があります。 (つづく)
2015年04月21日 15:13
古森:グレンデール市と地方裁判所は、米国連邦議会下院本会議が2007年7月に採択した慰安婦決議をそのまま受け入れていた。「日本軍が組織的に20万人の女性を強制連行した」とする決議である。 これに近い文章は、"the Government of Japan, ..., officially commissioned the acquisition of young women for the sole purpose of sexual servitude to its Imperial Armed Forces" です。 これは、「日本政府が若い女性を集めることを(業者に)公式に委託した」ということで、「日本軍が組織的に20万人の女性を強制連行した」ではありません。 古森:「メイヤー・ブラウン」事務所に対して「(ユダヤ民族大虐殺の)ホロコーストを否定するような悪漢どもの弁護はすぐ止めよ」と迫っていた。 Would any self-respecting U.S. law firm represent a client who suggested the Jews deserved the Holocaust? Probably not. As a matter of honor, most law firms would run a mile, and even the least honorable would conclude that the damage to their reputation wasn’t worth it. 「悪漢」でなく「客」と書いてあります。 (つづく)
2015年04月21日 15:09
> 従って、「古森氏は嘘を言っていない」または「古森氏が嘘をついたと断言できない」。これが、私とあなたの共通認識だろう。 私が言っていることは、「古森氏は嘘を言っている可能性が極めて高い」けれど、この件については、古森氏が嘘をついたと断言はできないということです。これは、リンド先生の全ての発言を知ることはできないからです。しかし、最近のものも含めて、私の調べた限りでは、彼女の意見は古森氏が言っていることの反対のものばかりでした。 > 古森氏の記事には、ほとんど毎回のように、意図的とおもわれる事実と異なる表現がありますので、それらの例をあげます。 古森:そもそも慰安婦像の碑文に「強制連行があった」という虚構が刻まれているのだ。 グレンデール市の慰安婦像の碑文は、次のようです。 In memory of more than 200,000 Asian and Dutch women who were removed from their homes in Korea, China, Taiwan, Japan, the Philippines, Thailand, Vietnam, Malaysia, East Timor and Indonesia, to be coerced into sexual slavery by the Imperial Armed Forces of Japan between 1932 and 1945. 「家から引き離された」ということは、「借金の方」、「親に売られた」、「騙された」ということを含み、必ずしも「強制連行」ではありません。そして、「性的隷属状態にされた」は、「広義の強制」です。 (つづく)
2015年04月21日 06:48
> この犯罪を何回も犯した者が未だに商売を続けることができる不思議。 しかし、産経の古森氏の記事には、ほとんど毎回のように、事実と異なると思われる、もしくは明らかに事実と異なるいくつかの意見が含まれていますけれど、彼は健在です。そして、広くく支持されています。 それから、次のような決議をした団体もあります。 「朝日新聞が慰安婦問題などにつき虚偽の報道であったことを認めた。朝日新聞が発信してきた虚偽の記事が国際的な情報メディアの根拠となり、国際社会が我が国歴史の認識を歪曲し、結果として我が国の評価、国益を著しく毀損した。朝日新聞の謝罪は国民の名誉と国益の回復には程遠いが、いわゆる慰安婦の「強制連行」の事実は否定され、性的虐待も否定されたので、世界各地で建設の続く慰安婦像の根拠も全く失われた。」 この決議には、事実関係の誤りが含まれています。これは、誤って異物が混入した「過失」でしょうか?それとも、意図的に毒物を混入した「犯罪」でしょうか?
2015年04月21日 06:37
> 古森氏への非難は的外れの公算が高い、とだけ言っておく。 貴殿に紹介して頂きました朝日の記事には次のよう書いてあります。 「中韓が反日愛国主義を促進したこともある。しかし、韓国の民主的な指導者たちはもはや、みずからの正統性を(反日的言動で)不当に強める必要はない。中国政府は、日中貿易の発展が中断しないよう、両国の関係の維持に進んで努めている。」 これはどう読んでも、古森氏のいうように、「日本がどれほど謝罪しても中韓両国は絶対に満足せず」というわけではありません。しかし、リンド先生は、こうしたことを、自著やその他の記事における主張とは異なるなりますが、言っていないと断言はできません。 しかし、古森氏の記事には、ほとんど毎回のように、このような事実と異なると思われる、もしくは明らかに事実と異なるいくつかの意見が含まれています。私が、問題としているのは、これは「愛国無罪」として許されることかという事です。 > 余談だが、私はこのリンド女史の見方は、どうもまだ誤ってるなと思う。 リンド先生の推奨する「戦前の日本の政策を否定し、戦後の努力を讃える」といったことは、安倍首相の「戦後レジームの見直し」の対極にあります。 まず不可能です。 ただし、「謝罪が引き起こす国内保守層の反動が、謝罪をぶち壊す」というのは貴重な指摘です。
2015年04月21日 02:47
> 陛下のお言葉を引用(利用)するなど、言語道断です。不敬極まりない。 5か条のご誓文とか教育勅語、それから敗戦の詔勅を引用する人達はたくさんいます。それから、マッカーサーとの会見の際の発言もしばしば引用されます。 それから、万葉集にある歴代の天皇の歌もしばしば引用されます。
2015年04月21日 02:39
> 10年前ならなかった現象だ。 ドイツの新聞記者のジャービス氏は、「日本に滞在した過去5年間に、日本はすっかり変わってしまい、右翼がはびこるようになった」といったようなことをいっていました。 これは、あくまでも彼の意見で、正しいかどうか走りません。
2015年04月21日 02:35
声を発する人間(天皇)は何か意図を持っているとしか考えようがない。
2015年04月21日 02:10
そういえば、タイは独立国でしたが、軍事的には弱かったので、アジアの強国に一方的に占拠されました。
2015年04月21日 02:05
> あ、ねんのため、「憲法から逸脱しない」というのは、国民が憲法を改正すれば、その憲法からも逸脱しないということ。 あ、ねんのため、「憲法から逸脱しない」というのは、現存する憲法から逸脱しないということ。
2015年04月20日 17:34
安倍首相と安部政権による「歴史の書き換え」の動きにたいするLind 先生による批判が、次の記事にも引用されています。 http://www.nytimes.com/2015/04/10/world/asia/ahead-of-world-war-ii-anniversary-questions-linger-over-stance-of-japans-premier.html?_r=0 http://thediplomat.com/2015/03/a-strategy-for-japans-public-diplomacy-in-the-united-states/ On the other hand, while Japan has issued apologies for its wartime behavior, ... “Tokyo has sent confusing signals that seem to undermine those apologies.” Thus, the historic competition between Japan, China, and Korea continues in a public relations scramble in the United States. As a result, more Americans are paying attention. Jennifer Lind 先生は、自著やその他の記事における主張と異なる最初のあげたようなことは、いっていないとおもいます。 古森氏の記事には、ほとんど毎回のように、このような事実と異なると思われる、もしくは明らかに事実と異なるいくつかの意見が含まれています。 これは、「愛国無罪」でしょうか?