株主提案に関する Q&A
株主提案に関する Q&A を記載します。
Q&A は、随時更新していきます。
3/3 質問追加(質問4~6)
質問1
2月23日に公開された成長戦略資料は詳細な計画のように見えませんが、詳細な計画も考えているのでしょうか?
回答
2月23日に公開した成長戦略資料は、第一弾の説明資料のため、大枠の説明とさせていただきました。今後、株主の皆様には、オンライン説明会や動画配信等を通じて、もう少し細かな説明をしていく方針です。
質問2
成長戦略資料に記載されているように本当にライセンスはできるのでしょうか?
回答
既存の導出準備プログラムの多くは、これまでライセンスできなかったため、同じ方法ではライセンスは難しいと考えています。そのため、「改めて市場から求められる適応症を選んでパイプラインの開発フェーズを上げること」や「米国等の特別買収目的会社(SPAC: Special Purpose Acquisition Company)にパッケージでライセンスする」等の方法を考えております。
質問3
新しいモダリティとしてユビキチン創薬(ユビキチン プロテアソーム)をあげていますが、ユビキチン創薬の説明が欲しいです。本当にラクオリアの既存モダリティとシナジーがあるのでしょうか?
回答
体内の異常タンパク質を分解するメカニズムを対象とする創薬の分野です。生体内の機構としては幾つかあり、ユビキチン・プロテアソーム、オートファジーなどが知られています。そのうち、ユビキチン・プロテアソームは、ユビキチン化というマーキングが行われた異常タンパク質をプロテアソームという巨大で複雑なタンパク質分解酵素複合体によって選択的に分解する機構です。
これらを医薬品によって制御することで治療するのがユビキチン創薬です。
主な適応症としては、がん、神経疾患、免疫疾患等があげられます。
中でも標的タンパク質分解誘導薬(TPD: Targeted Protein Degradation)と呼ばれる、低分子と低分子をリンカーでつなぎ合わせた三者複合体の化合物によって ユビキチン化を誘導する医薬品の研究開発が注目を集めています。
実際、海外ではArvinas社やKymera Therapeutics社といったベンチャー企業がファイザー社やGSK社等のメガファーマと大型契約を締結する等、動きは活発です。
Arvinas社のPROTAC等の先行技術が「分解」という1つの機能のみであるのに対し、今回、取締役候補にあげた武内氏が創業したユビエンス社がライセンスを持つTPD技術SNIPERは、「抗腫瘍作用」と「分解」の2つの機能を持つのが特徴です。
基本的には、低分子の医薬品なのでラクオリアとのシナジーは、バイオ医薬品より高いと考えています。
選任されましたら、社内の研究者の方々とディスカッションをしながら、ラクオリアが保有するライブラリーを活かす形で次世代の低分子医薬品の研究開発に取り組みたいと考えています。
質問4
ユビエンスとラクオリア間で利益相反や合併の有無について教えてください。
回答
現時点でユビエンスとラクオリアの間で取引がないため、利益相反はありません。また、柿沼・武内の両名は、選任された場合、在職中にユビエンスとラクオリア間の株式交換等を含む一切の株取引は、しないことを表明します。
質問5
数値計画について教えてください。
回答
株主提案者側は、決算資料等から概算のイメージはありますが、詳細なデータを持っているわけではないため、数字の独り歩きとならないよう、選任後に改めて精査の上、公表する予定です。
質問6
株主提案が通った場合、IRはどのように改善するのでしょうか?
回答
現在の課題は、SNSからの情報に大きく遅れてプレスリリースされるケースが少なからず発生していることと、契約金額等の情報が非開示であるケースが多い点です。こうした点を改善します。また、中長期的には、IRのPDCAである「開示、対話、フィードバック」のサイクルを回すために以下のようなチームを作っていきたいと考えております。- 投資家と経営トップとの距離を近くする
- 自社だけでなく競合や業界全体の動向を踏まえた上で投資家に自社のポジショニングを説明する
- 時間が掛かってもきちんと回答する誠実な対応をする