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だから私は、人嫌いな貴族様の傍でにゃあと鳴く

痴情のもつれに一方的に巻き込まれ、猫化薬によって猫にされた私は、放たれた猟犬の群れから逃れるために町外れの屋敷の庭に飛び込んだ。
そこは滅多に人前に顔を出さないナントカ爵とかいう、名前も知らない貴族様のお屋敷。
真冬の寒さと怪我のせいで意識を失い、目が覚めると私は、暖炉の前で寝かされていた。

「……目が覚めたかい、猫君」

声をかけて来たのは、見目麗しい貴族様。
人嫌いだけど猫は嫌いではなかったらしい貴族様は、私の治療をしてくれたらしい。
暖炉の傍、日がな一日絵を描く貴族様。
やることがないのでその傍で、絵を見ながら、たまににゃあと鳴く私。

これは、変な縁で結ばれた、私と貴族様の物語。

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