新型コロナウイルスの起源を調べるために中国・武漢を訪れたWHO(世界保健機関)の調査団の暫定報告書について、アメリカ政府が、公表を差し止めたことがわかった。

WHOは、2021年1月から2月にかけて、調査団を武漢に派遣し、暫定報告書を3月中旬に公表することを目指していた。

この報告書について、ホワイトハウスの報道官は5日、バイデン政権が関与して、公表を差し止めたと明らかにした。

報道官は理由について、「データの出所が不透明だ」と述べ、現時点の調査報告が公表された場合、「誤ったメッセージが世界に発信されただろう」と指摘した。

中国政府に対しては、ウイルスの起源を特定するデータを開示するよう、あらためて要求している。