大阪府、簡易検査で変異ウイルス64人 検査体制を強化
大阪府は5日、府が実施している簡易検査(スクリーニング検査)の結果、64人について新型コロナの変異ウイルス感染が判明したと発表した。現在、府内3カ所の検査機関で変異ウイルスの可能性が高い検体を見つけるスクリーニング検査を行っているが、府は複数の医療機関に協力を要請し、検査体制をさらに強化する。
府内では1月20日、コロナで陽性だった287人についてスクリーニング検査を開始。このうち4日までに64人が変異ウイルスに感染していると判明し、うち12人は国立感染症研究所(感染研)での検査で感染が確定した。府によると、感染研では64人のうち3人については検体量の不足などで確定できず、49人は確定検査を実施中という。
吉村洋文知事は5日、記者団に「(3カ所だけの検査で)これだけの数が見つかっている。検査技師がいる医療機関などと調整し、検査を増やしたい」と述べた。
また府は5日、政府が首都圏の1都3県を対象にした緊急事態宣言を2週間延長する方針であることを受け、府民に首都圏との往来を21日まで自粛するよう呼びかけた。歓送迎会や宴会を伴う花見などの自粛や、4人以下でのマスク会食の徹底も改めて要請した。