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補給手段

まさか、ここが異世界だとは思わなかった。まぁ事実だから仕方ないとして、補給手段が無いのは困る。

燃料と食料・真水その他の消耗品の補給も必要になる。できることなら陸上基地機能も確保したい。船体を補修するドックも必要だ。あとは、この世界の情報も集めないといけない。やることは多すぎる。


高橋艦長は、設備があれば多くの装備を出現させられると言っていた。その条件となる設備が必要だ。艦長を呼ぼう。


【艦長、直ちに司令官室へ。】


高橋艦長が入室した。


「高橋艦長、今後の補給をどう考えている?」

「近いうちに補給艦を手配したいと考えています。補給艦は各種燃料・食料・真水・武器弾薬が無限に出現させられますから」

「補給艦以外に手段は?」

「陸上基地を用意することですが、現段階では現実的ではありません。候補地すらありませんしこの世界の国々では我々の存在を知られていません。基地の土地を確保するにはその国の政府と交渉するか最悪、占領するしかありません。」

「補給艦しかないか・・・ 仕方がない。時が来たら補給艦おうみを手配しよう。手続きを教えてくれ。」

「了解いたしました。これを。」


渡されたのはタッチパネルだった。


「このタッチパネルからお好きな艦を呼び出すことができます。一度呼び出した艦は消すことができませんのでご注意ください。」

「わかった。これで補給問題は解決だ。あとは・・・」


【総員戦闘用意!! 総員、対水上戦闘配置につけ。これは訓練ではない!】


「CICに行く。艦長、急ぐぞ。」

「はい」


〔CIC 戦闘指揮所〕


「状況を報告しろ。」

「SPY-1レーダーで目標探知。方位075度、距離10500。 15隻からなる船団です。」

「船団ならよくある話だろう。軍艦なのか?」

「はい。可能性はあります。ですが民間船の可能性も。」

「不明ということだな?」

「はい」


自分は艦長と担当士官の会話を横で聞いていた。


「艦長」

「司令官、どうされましたか?」

「SHで目標を確認しろ。民間船なら監視継続しつつ離脱、武装している船なら戦闘を視野に入れて対応する。」

「了解いたしました。SH準備出来次第、即時発艦。急げ。」


「SH発艦しました。現場に急行し、目標を確認します。」


「SHから連絡。目標を確認したところ民間船のようです。武装の可能性なし。」

「了解した。帰還を命令しろ。」

「艦長、SHを回収したら本海域を離脱する。」

「了解しました司令官。」


【対水上戦闘用具収め。艦内哨戒第三配備となせ。】


「艦長、一緒に司令官室へ。」

「はい」


俺と艦長は司令官室へ戻った。




第4話は6月20日までに投稿予定です。

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