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2018年4月27日号 vol.336
気になる山口 ここが知りたい!!

現在、日本人の約2人に1人がなんらかのがんにかかり、医学が進歩した現在でも増加を続けています。山口県ではこのような現状を踏まえ、さまざまな取り組みを進めています。この取り組みについて、医療政策課の判野哲也(はんの てつや)さんに伺いました。

ちょるる

がん対策について考えてみませんか?

がんが身近な病気と聞きますが、やっぱり自分には関係ない病気のような気がするんですが・・・

判野さん今や国民の約2人に1人は一生のうちに1度はなんらかのがんになるといわれていて、昭和56(1981)年以降、がんが死因の第1位となっています。山口県でも同様で、約4人に1人の県民の方が、がんでお亡くなりになられています。また、最近は特に、働く世代のがん患者が急増しています。

がんは身近な病気なんですね。最近、ちょるるのがん検診のポスターをよく見かけますが、山口県のがん検診の状況はどうなのですか?

判野さん山口県は、全国的にみてもがん検診の受診率が低く、中でも、平成28(2016)年においては、女性の大腸がん、乳がんの受診率が最も低い状況です。
そこで、山口県では毎年9月を「がん征圧月間」、10月を「やまぐちピンクリボン月間」とし、この機会に1人でも多くの方に、がんについて正しくご理解いただくとともに、自分自身やご家族のために、がん検診を受けていただきたいと考えています。
※ 国が推奨するがん検診は、一定の年齢以上の方が対象となります。

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がん検診ポスター
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ピンクリボンコーナーの様子
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そんなに受診率が低いんですか!? 驚きました。でも、なぜ自覚症状がなく健康なのにがん検診を受けないといけないのですか?

判野さんがんで気を付けなければならないことは、早期のうちには自覚症状がほとんどないことです。しかも、早期がんのうちに発見できる時間は、わずか1年から2年です。だからこそ、早期発見のためには、健康なときから定期的にがん検診を受けることが最も有効なのです。
実際に、検診で見つかったがんの約7割がまだ他の臓器に転移していない早期の状態であり、この段階による治療では約9割が治っています!(※)
しかし、検診以外でがんを発見した時は、約6割がすでに他の臓器にも転移している状態で、治る確率も大きく下がってしまいます。

  • ※ ここでいう「治る」とは、がんと診断された人のうち、5年後に生存している人の割合です。100パーセントに近いほど治療で生命を救えるがんであることの目安になります。本文※1へ戻る

早期発見が、がん対策の要なのですね! 私もさっそく検診を受けようと思います。でも、初めてなのでちょっと不安です。なにかアドバイスはありますか?

判野さんそうですね。山口県ではがん検診による早期発見、早期治療のために、県民の皆さんにがん検診の仕組みなどを解説したLet's検診がん検診ハンドブックを作成していますので、ぜひチェックしてみてください!
また、県内の市町では相談窓口を開設しており、市町が実施するがん検診は実際にかかる費用より軽い負担で受けることができます。
詳しくは医療政策課のページに掲載していますので、お住まいの市町をチェックしてみてください!

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Let's検診がん検診ハンドブック
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がんリーフレット表紙
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これで気軽に検診に行けます。ありがとうございます! でも、一番いいのはがんにかからないことですよね。そのために私たちができることってあるのですか?

判野さんはい。世界保健機関(WHO)によれば、がんの30パーセントから50パーセントは予防が可能とされ、がんのリスクを減少させることは、「避けられるがん」を防ぐことにつながります。
日本人を対象とした疫学調査や科学的根拠を基に作成された「がんを防ぐための新12か条」には、生活習慣や生活環境の見直しといった、私たちが普段からできることを中心に取り組みが提案されています。
県民の皆さんにもライフスタイルをチェックして、早速今日からチェンジしていただきたいです!
また、がんになって困るのは自分自身とともにご家族の方です。愛する家族のためにもがん検診を受けましょう!

分かりました! がん予防のためにも日々の生活習慣が大事なんですね。これを機会に皆さんも、ライフスタイルを見直すとともに、がん検診を受けてみませんか?


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