大阪府委託訓練事業において下記のとおり委託先機関による就職支援経費の不正受給がありま した。 大阪府では、当該委託先機関に対し不正行為の内容を調査の上、不正に受給した就職支援経費 について返還を求め、既に全額返納されました。 今後、全委託先機関へ注意喚起するとともに、検査方法を強化して再発防止に努めてまいります。
記 1.委託先機関 (1)名称 : 株式会社ピーシーポート (2)代表者 : 代表取締役 松藤 正子 (3)所在地 : 岸和田市土生町4081-206 2.不正のあった委託訓練 (1)平成26年度離職者等再就職訓練(各コース定員30名) Webクリエーター科 4コース(受講者数112名) OAスペシャリスト科 4コース(受講者数 96名) (2)平成26年度デュアルシステム訓練(定員20名) Webクリエーター養成科 1コース(受講者数19名)
3.不正行為の内容 上記委託先機関が、未就職の訓練修了生をリサーチ会社にモニター登録させ、それを就職した こととして虚偽の就職状況報告を提出し、就職率を水増しして就職支援経費を不正に受給した。 (1)不正な就職状況報告 15件 (2)不正受給金額 6,778,058円
4.不正が発覚した経緯 平成27年7月1日、大阪労働局から、委託先機関が未就職の訓練受講者に対して就職とは 認められない「リサーチ会社のモニター登録」を働きかけ、就職したように就職状況報告書を 提出させようとしているとの連絡があった。 これを受けて、大阪府は直ちに調査を開始、その結果を踏まえ、平成27年7月22日に 当該事業者から事情聴取したところ不正行為を認めた。
5.不正行為に対する取扱い (1)支給済みの就職支援経費(6,778,058円)は法定利息(5%)を付して平成27年8月7日 までに返還させた。併せて、未支給の就職支援経費の支給は行わない。 (2)不正行為に係る委託訓練の委託契約を締結した日(平成26年11月25日)から起算して 2年間、受託機会を与えない。
6.再発の防止 (1)全委託先機関に対し委託訓練の適正な実施について周知徹底する。 (2)就職状況に関する検査方法を強化する。 【参考】 「委託訓練事業」 国からの委託事業で、離職者等に対する再就職支援として、民間教育訓練機関等に 委託して多様な職業訓練を実施している。 「就職支援経費」
訓練を実施するための経費とは別に、委託先の就職支援による就職率の向上を図る ことを目的として、訓練修了者等における訓練修了後3か月以内の就職率に応じて、 受講生1人あたり月額1~2万円を支給している。
※就職率60%以上80%未満・・・1万円(税抜き)、80%以上・・・2万円(税抜き) 就職率は、雇用期間の定め無し又は4か月以上の雇用期間による雇い入れ等を 就職として算出。 |