「浪華丸」は解体か?保存か? | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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 大阪市住之江区南港にある「大阪市立海洋博物館」~通称;「なにわの

海の時空館」の今年度末の閉館をめぐり、日本船舶海洋工学会は、昨年

10月11日に、「メイン展示物」の実物大「菱垣廻船(ひがきかいせん);

浪華丸(なにわまる)」の保存を求める、橋下徹市長宛ての要望書を大阪

市役所に提出した。橋下市長は同日の定例会見にて、「要望を出すなら、

自分たちが何をするのか示してほしい。必要だというなら買ってくれたら

いい!」と批判していた。

 大阪市では、「なにわの海の時空館」を閉館後、民間業者による施設の

再利用を予定しているという。「浪華丸」については解体をするか、施設と

セットにして再利用の業者を公募するか検討している。



 通称「なにわの海の時空館」が3月10日で閉館されることを、大阪市の

ホームページで小生は知った。

 去る2000(平成12)年に開場して以来 入館者数の低迷が続き、財政

状況を圧迫。大阪市の「事業仕分け」では橋下徹市長が見直しを指示し、

本年度中の閉館は既定路線だった。


 「時空館」の目玉展示は、大阪市が平成11年に100億円をかけて復元

した実物大の菱垣廻船「浪華丸」(全長;30m、帆柱の長さ27.5m)だ。

「気仙船匠会」が、伝統ある船大工技術の粋を集めて、建造をしたという。


 


 そもそも、「菱垣廻船」とは、江戸時代に、大坂等の「上方」と 「江戸」の

消費地を結んだ「廻船(貨物船)」である。当時 存在した同様の貨物船の

「樽廻船」と並び称される。菱垣とは、両舷に設けられた垣立(かきだつ)

と呼ばれる舷墻に装飾として木製の菱組格子を組んだ事に由来する。


 大阪市によると 本年度中に海洋博物館としての事業を廃止する。民間

事業者による施設の利活用を図ることとし、現在は業者を公募中という。



 「浪華丸」については、ドーム型の時空館から外に出せないため、解体

するか、あるいは施設とセットにして再利用するか「プロポーザル方式」

でアイデアを募っているという。

 「工法・素材を忠実に再現して、実験帆走歴を持つ世界でも稀な船」で、

「海運の中心であった大阪の誇りとして市民を鼓舞する」として、大阪市に

対して再評価と保存・活用を求めたのは、「日本船舶海洋工学会」だ。

 これに対して橋下市長は「学術的な意味があるかもしれないが、税金で

存続させるのは無理。要望を出すなら、自分たちが何をするのか、示して

ほしい、必要だと言うなら買ってくれたらいい」と取りつくしまがなかった。


 この「時空館」は、2006(平成18)年から、「吉本興業」が指定管理者

となり、管理運営をまかされていたという。若手お笑い芸人が「浪華丸」の

ガイド役としても活躍していたそうである。笑いの殿堂に「宝船」は生かせ

なかったのだろうか。


 「解体」か「保存」か。大坂の繁栄を支えた「菱垣廻船」。なにわの海運を

象徴する和船。それが消えていくとしたら、些か寂しい限りである。

 なんとか「浪華丸」の価値が再認識され、それに相応しい敬意を持った

保存と取り扱いができないものだろうか。 

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