ＦＣＩ-Ａインサート(後施工用) PAT.P

製品の特長

ＦＣＩ-Ａインサートの原材料であるアルミナセラミックスは、金属の半分の重さで、ダイヤモンドに次いで硬く、酸やアルカリにも強いという特性を持っています。本品はこの特性を生かした「腐食のない、塩害の原因を作らない後施工用インサート」です。後施工用インサートとしてM12～M24をシリーズ化しました。

●削孔径を小さくするため、同径の一体成形

●全長に大きなねじ形状を設けクサビ効果を発揮

●ＦＣＩ挿入時の回転により硬化樹脂が流れやすい

●本体ねじ部はJIS B1021 C等級に準拠

●配筋等の異種金属間で起きる接触腐蝕が発生しない

●材質：高純度アルミナ系セラミックス

■用途：
・ＰＣ橋の架設工事足場用
・情報ボックス等の架台取付用
・防錆、絶縁等を要するインサートとして

《ＦＣＩ-Ａインサートシリーズ》

（1）穴あけ
・サイズ毎の穴径と深さを表-１に示します。
・コンクリ－ト表面に穴位置をマーキングします。
・ハンマ－ドリルを用いて、表面に傷を付け無いようにコンクリ－ト面に垂直に所定の深さまで穴を明けます。
ＦＣＩインサート

（2）穴清掃
・ブラシで穴内に付着している切粉を十分に取り落とし、ブロアで吹き飛ばします。
・ＦＣＩを穴に挿入し、全長が収まることを確認します。
・ウエスで穴内を拭います。

（3）樹脂注入
・デコラックスGL450樹脂をガンで、空気を巻き込まないように注入します。
・注入量の目安は表-１に示します。

（4）ＦＣＩ挿入・穴径より大きい座金を用いボルトをＦＣＩにしっかりねじ込みます。
・ＦＣＩを右回転をさせながら樹脂内にゆっくり挿入し、且つＦＣＩ周囲から樹脂が均等に湧き出るように挿入します。
・早く押し込むと、空気が抜けない恐れがありますので、注意してください。

（5）施工完了
・座金がコンクリ－トの面に付くまで挿入し、座金周囲より樹脂がはみ出すことを確認します。
・座金よりはみ出した樹脂を拭き取ります。
…… 完成

ＦＣＩインサート

取付けボルトの長さは、下図のように取付け金物、座金、シールゴム厚を考慮して、５㎜単位で決めます。