ニジガク×ゼロワンss 「Rainbow×Rize」

エデンとの戦いから数ヶ月…

 

飛電インテリジェンスの社長である飛電或人は業務に追われて日々忙しい生活を送っていた。

 

或人「"あ"ぁ"〜"終わったぁ〜…」

 

イズ「お疲れ様です、社長」

 

或人「イズも手伝ってくれてありがとうな」

 

或人は秘書型ヒューマギアであるイズにお礼を言いながら窓の外を見る。

 

或人「とりあえず…業務も終わったし…どっかお出かけでもしたいねぇ〜」

 

イズ「ではどこへ行きましょうか?」

 

或人「う〜ん…そうだな…」

 

??「おい社長!お出かけよりも少し面倒な用務があるぞ!」

 

和気藹々とした雰囲気になっている社長室へ勇ましい声と共に一人の男が入ってくる

 

或人「不破さん!?どうしてここに?」

 

??「その件は私から説明させてもらおう」

 

或人「刃さんまで…」

 

不破に続いてA.I.M.Sの隊長である刃唯阿も入ってくる。

 

刃「まずはこの映像を見てほしい…」

 

或人「これは…何で…」

 

映像に映っていたのはかつてZAIAエンタープライズが作ったレイドライザーで変身したと思われるレイダーとヒューマギアが暴走した姿…マギアが破壊活動しているところだった

 

或人「いや…おかしい、だってヒューマギアの暴走報告はなかった…」

 

滅との決戦…そしてエスとの戦いの後、ヒューマギアの暴走報告は一切なかった

或人は動揺しながらもある疑問が頭に浮かんだ

 

 

或人「…いや、ヒューマギアが暴走したならばこっちにも連絡が来るはず…どうして何も来なかったんだ?」

 

刃「…やはりそう思ったか…実は、亡と共に暴走したヒューマギアについて調査をしたのだが、どれも今までのヒューマギアとは違う作りをしていた…」

 

或人「えっ…じゃあつまり」

 

刃「そう、何者かが"暴走"して破壊活動をするヒューマギアをゼロから作っていたことになる…」

 

或人「破壊活動専門のヒューマギア…」

 

破壊活動専門のヒューマギア

或人はその言葉を呟きながら拳を固くした

 

不破「そして、レイダーに関してなんだが…」

 

或人「でも、レイダーに変身するためにはレイドライザーとプログライズキーが必要となる…だけど、市販として売られていたレイドライザーやキーは全部回収されたはずじゃないですかね?」

 

不破「たしかに回収はされた…だが、エスの事件の後

 

何者かがザイアに保管されていたレイドライザーとキーを盗みやがったらしい」

 

或人「盗まれた…!?じゃあ、垓さんは」

 

不破「実は俺も刃も天津垓に頼まれて調査をしているんだ…そして、天津垓は飛電インテリジェンスの社長であるお前にも協力を頼んでいた

それを伝えるために俺たちはここへ来たってわけだ」

 

イズ「それなら、責任者である天津垓課長が直接ここに来るべきですよね?」

 

イズは真っ当な正論を不破にぶつける

 

 

刃「そう思うよな…だが、アイツは『私はサウザー課の責任者としての仕事が1000%残っている…だからお前達で伝えてきてほしい…』と言っていた」

 

或人「垓さん…」

 

不破「兎に角…社長も協力をしてほしい」

 

或人「わかりました。ヒューマギアを悪用する奴は許せないし…それに、俺は仮面ライダーゼロワンです。平和を守る仮面ライダーとして…やります!」

 

不破「そういうと思ったぜ…社長」

 

刃「では早速だが、私達はあるところへ調査しに行く」

 

或人「あるところって…?」

 

刃「お台場だ…」

 

或人「お台場?」

 

刃「お台場にある倉庫で近頃、不審な人物やトラックなどが集まっているらしい…そして、そこには仮面を纏ったサイボーグ…つまり、例のヒューマギアやレイダーが目撃されている…」

 

或人「なるほど…では行きましょう…!」

 

 

 

〜虹ヶ咲学園〜

 

「う〜〜ん、良い天気だね〜!」

 

お台場にある虹ヶ咲学園

そこの部室練にあるスクールアイドル同好会の部室で高咲侑は青い空を見ていた

 

歩夢「そうだよね〜」

 

高咲侑の幼馴染である歩夢は隣でニコニコ笑っていた

 

かすみ「もぉ〜う〜先輩達〜!!なぁ〜に黄昏ているんですか〜!!」

 

侑と歩夢に声をかけたのは中須かすみ

彼女も同好会のメンバーであり部長である

 

侑「ごめんごめん」

 

せつ菜「そうですよ侑さん 音楽科の転科試験が終わったからってあまり気を抜いているとダメですよ」

 

侑「そうだよね…うぅ…合格しているかなぁ…」

 

愛「大丈夫大丈夫!ゆうゆは本番まで一生懸命頑張ったから絶対合格出来てるよ!」

 

エマ「そうそう。侑ちゃんががんばっていることは私達が誰よりも知っているんだから。自分を信じて!」

 

璃奈「侑先輩なら大丈夫 璃奈ちゃんボード『ぐっ!』」

 

しずく「先輩ならきっと良い結果になりますよ!」

 

宮下愛 エマ・ヴェルデ 天王寺璃奈 桜坂しずくが不安になっている侑を励ます

 

 

侑「みんな…」

 

せつ菜「侑さんなら大丈夫です!絶対夢を叶えることができますよ!」

 

かすみ「かすみんが侑先輩の合格を保証しますよ!だって必死に頑張っていたのだから合格は必然ですよ!」

 

歩夢「侑ちゃんが聞かせてくれた曲はとてもよかったよ…だから大丈夫!」

 

侑「うん…うん…!みんな、ありがとう!」

 

彼方「うんうん侑ちゃんなら絶対受かってるよね…ところで果林ちゃんは何か言わなくていいの〜?」

 

近江彼方が壁に寄りかかりながら侑達を見つめている朝香果林に問いかける

 

果林「…だって、あの子なら大丈夫だもの 必死に頑張って練習していたのだから 私は侑が合格しているってずっと信じているもの 

そういう彼方こそ言わなくていいのかしら?」

 

彼方「んん…彼方ちゃんも果林ちゃんと同じだよ〜侑ちゃんなら大丈夫…絶対に」

 

果林「ふふっ」

 

彼方と果林は侑達をみながら微笑んでいた

 

かすみ「さて始めましょうか!まず、次にやるライブなんですが…」

 

せつ菜「スクールアイドルフェスティバルを受けて私達の注目度は上がっています!だからこそ次のライブは皆が楽しんで大好きが溢れるライブにするべきだと思うんです そうすれば、またスクールアイドルフェスティバルを開催することができるとおもいます!」

 

侑「スクールアイドルフェスティバル…」

 

侑の脳裏には皆の夢を叶える場所…スクールアイドルフェスティバルで皆が盛り上がったあのライブが浮かんでいた

皆の大好きやときめきがたくさん溢れていた素晴らしい祭りだった

 

エマ「スクールアイドルフェスティバルで初めてスクールアイドルに触れた人達にも楽しんでもらいたいよね〜!」

 

しずく「その為にはもっと凄い表現を取り入れてみたいですね」

 

愛「愛さんは前よりももっとぶちあがっちゃうライブにしたいな〜!」

 

彼方「彼方ちゃんは皆がの〜んびりできるようなライブにしたいね〜」

 

せつ菜「やっぱり皆バラバラですよね…!でも、そこが私達の良いところです!」

 

侑「じゃあ、次のライブは皆が様々な方向から楽しめる凄いライブにしよう!」

 

歩夢「うん!」

 

かすみ「かすみんのかわいさをさらにパワーアップさせて凄いライブにしてやりますよ〜!!」

 

同好会はライブに関する話題で盛り上がっていた

 

璃奈「ところで…果林さん、エマさん、彼方さん…今日は私達の練習を見学する人がいるって」

 

果林「ええ、そうね 今日は私とエマの彼氏であるぷらこと…」

 

彼方「彼方ちゃんのファンであるミズゴローくんが見にくるんだよ〜」

 

しずく「ぷらこ先輩かぁ…とても優しい人ですよね」

 

エマ「うんうん、いつも優しいんだよね…いつも私や果林ちゃんを第一に考えてくれるし」

 

かすみ「ちょっとノロケ話はやめてくださいよ〜!!」

 

かすみがエマのノロケ話を遮るようにツッコむ

 

愛「ミズミズはスクフェス以来だよね〜!わざわざここまで来てくれるなんて凄いよ〜!」

 

歩夢「ぷらこさんやミズゴローさんはもうそろそろこっちに来るんですよね?」

 

果林「ぷらこはお台場に着いて、買い物してからそっちに向かうってさっきメッセージがきたわ」

 

彼方「ミズゴローくんもあと少しで着くらしいよ〜」

 

侑「じゃあ…ぷらこさんが来たらエマさんと果林さんが

ミズゴローさんが来たら彼方さんが迎えに行くので外で準備体操して待ってようか!」

 

同好会の皆は部室の外へ出て話しながら練習しに向かった…

 

〜〜

 

「あ〜〜〜やっと着いた〜〜〜〜!」

駅前で伸びをしながらエマと果林の彼氏であるぷらこは空を眺めた

 

ぷらこ「さて…エマと果林を待たせたくないし…さっさと買い物を済ませるか〜!にしても、さっきツイッターを見たらニジガクを特撮とこじつけるオタクにブロックされてたなぁ〜

あと、エクスプロードドラゴンの裏面が微妙すぎるだろ…」

愚痴を少し呟きながら歩く

 

ぷらこ「それにミズゴローも来るとか少しアレだなぁ…エマ、果林、彼方に変なことしないでほしいなぁ〜」

そう言いながらエマや果林…同好会のメンバー達にプレゼントするものを探すぷらこ

 

ぷらこ「な〜に〜を〜買〜お〜う〜か〜な〜ん?なんだあの人…うわっ」

 

ぷらこは謎の物を手にしながらニヤニヤする男を見つけ、思わず顔をしかめる

何故なら、その男が持っていたのはライダーのベルトらしきものだった

ぷらこはライダーベルトを外で巻いたりこじつけオタクが生理的にマジで無理なので当然である

 

男「…」ニヤニヤ

 

ぷらこ「うっわキモオタクやん…近づかないでおこ…マジで害悪すぎだから外に出ないでほしいわ…」

そそくさとその場を立ち去ろうとしながら駆け足で歩くぷらこ

その横の車道で法定速度をガン無視した車が走っていく

 

ぷらこ「うっわ…危ないだろあれ…岡山のあいつらか…?いやそうかもしれんな」

やや引いた顔をしながらぷらこは別の場所でプレゼントする菓子を探しに行った

 

 

〜車〜

「は〜彼方ちゃんの曲ええわ〜〜〜!!」

車内で彼方のソロ曲を大爆音で流しながら興奮する男はミズゴロー 彼方のファンでありキモオタクだ

 

「あ〜〜彼方ちゃんもええけどやっぱかすみんだわ〜!」

運転するオタク…ラクテがかすみんを推す

 

ミズゴロー「そういえば思い出したんやけど…ぷらこが前、彼方ちゃんの声真似動画を送ってきたんやけどさ…」

 

ラクテ「ああ〜あれな?あっれマジでヤバイわ〜」

 

ミズゴロー「マジで全然似てねぇわ 怖いわ あいつはこの曲を聴き直してもう一度真似してほしいわ〜

しかも、今日あいつも来るんだよな…彼方ちゃんに変なことしないでほしいわ〜!!」

 

ラクテ「せやな〜かすみんに変なことしないでほしいわ〜」

ぷらこをディスりながら虹ヶ咲学園へ向かうラクテとミズゴロー

 

 

 

一方、謎のベルトを持った男が手にしているベルトを見てニヤリと笑った

 

男「ふふふ…さぁ〜ゼロワンとニジガクのストーリーを混ぜ合わせようか…」

 

謎の男は不気味な笑い声を出しながら一人虹ヶ咲学園の方はゆっくりと歩いて行った…

 

 

次回

 

ニジガク×ゼロワンss

「Rainbow×Rize

第二話

 

「ウゴク歯車」