治療器つけ外出、障害女性焼死 准看護師を書類送検 業過致死容疑大分・別府署

2月21日10時8分配信 西日本新聞

 大分県別府市千代町のマンションで昨年4月、特定非営利活動法人NPO法人)「自立支援センターおおいた」職員で障害者の五十嵐えりさん=当時(25)=が死亡した火災で、別府署は20日までに、当時介護していた同市内の女性准看護師(28)が電熱治療器の電源を切らずに外出したことが火災の原因だったとして、業務上過失致死の疑いで准看護師大分地検書類送検した。

 調べでは、准看護師は昨年4月21日、障害者が多く入居するマンションで、頸椎(けいつい)損傷で動けない五十嵐さんを世話していた際、ベッドの上で使っていた床ずれ治療用の携帯型電熱治療器を作動させたまま、買い物のために外出。火災を招く危険性がある治療器の電源を切らなかったために火災を発生させ、五十嵐さんをやけどにより死なせた疑い。

 准看護師が外出して4分後に五十嵐さんが火災発生の通報をしていることや、同型の治療器で実験を重ねた結果、同署は火災原因は機器の構造ではなく使用法にあったと判断。准看護師は火災などの危険性を予見し、防止する義務があったと結論づけた。

 同NPOの米倉仁理事長は「警察から説明を受けていないのでコメントできない」と話している。

障害者のスポーツ理解する好機 24日に京都で全国車いす駅伝

2月21日10時59分配信 京都新聞

 第19回全国車いす駅伝が24日、京都市内で開催される。公道で行われる全国規模の車いす駅伝としては日本唯一で、今年は北京パラリンピックを目標にする過去のメダリストも多数参加する。2000年のシドニー大会で車いすバスケットボールの全日本総監督を務めた高橋明氏(大体大、大阪府立大非常勤講師)に、大会の果たす役割や課題、障害者のスポーツの現状などを聞いた。
 −障害者のスポーツの魅力は。
 「見ている人が人間の可能性や生きる勇気を感じられることだと思う。本来、障害の有無にかかわらず、スポーツから得る感動は同じ。だが障害者のスポーツに対する理解が足りない現状では、障害のある人がスポーツを通して多くのことができると分かり、一般のスポーツより夢を感じる人も多い」
 −障害者のスポーツの理解を深めるには。
 「まずは競技を実際に見ること。車いすバスケットの選手たちは、試合中は何のハンディキャップも感じていない。だが一歩、体育館を出ると、わずか10センチの段差や20センチの溝を越えられない不便がある。車いすに乗ることはハンディキャップではなく、その人が不便と思ったことが『障害』。選手の目線に立って想像することが大切で、障害を理解するにはスポーツは最適だろう」
 −車いす駅伝の意義は。
 「公道を走る機会は少なく、選手たちにとっても魅力。自分が走る姿を見てもらう喜びとなり、もちろん競技力の向上にもつながっている。この大会を目標にしている人も多いだろうし、ずっと続けてほしい」
 −今後、車いす駅伝に求められることは。
 「多くの人に見てもらうために、沿道の応援をどう増やすかが課題。ちょっと外に出て応援してみようという雰囲気づくりが大切で、例えば沿道の各町内会に呼び掛けて、地域対抗の応援合戦をして盛り上げるのも一つ。レース以外に集客イベントを同時に開催するなど、観客を呼ぶマネジメントが必要だろう」
 −初めてパラリンピックの名称が使われた1964年の東京大会から44年。障害者のスポーツの変化は。
 「身近な場所でスポーツが楽しめる環境には遠いが、ハード面の整備はある程度進んだ。一方でソフト面の充実はまだまだ遅れている。依然として障害者は何もできないと思っている人もおり、障害を正しく理解していない人も多い。障害者のスポーツは一つの文化。文化を育てるのは時間がかかる」
 ■たかはし・あきら 1951年大阪市生まれ。大体大卒。74年に大阪市障害者福祉・スポーツ協会に入り、現在はスポーツ振興部スポーツ課長。NPO法人アダプテッドスポーツ・サポートセンター理事長も務める。著書に「障害者とスポーツ」など。

ゆうあい美術展:障害者の作品展示−−日立で初開催 /茨城

2月21日11時1分配信 毎日新聞

 障害者が創作した作品を紹介した「第1回ゆうあい美術展」(日立市社会福祉協議会主催)が、日立市会瀬町の福祉プラザで開かれている。22日まで。
 同協議会地域活動支援センター(ゆうあい)は、障害者を対象にした講座などを開いている。日ごろの活動成果を発表する場として美術展を企画した。
 会場では、各講座で取り組んできた絵画や編み物、刺しゅうなどの部門ごとに計約90点の作品を展示している。「春夏秋冬」と題した絵画を出品した男性(27)は「絵の具とクレヨンで描いた。色合いで四季を表現した」と話していた。【臼井真】

古紙配合率偽装、障害者事業に打撃 コピー紙、取引先の理解求める

2月21日11時29分配信 京都新聞

 再生紙の古紙配合率偽装問題が、滋賀県の障害者によるコピー用紙配達事業「エコラボはーと・しが」に影響を与えている。グリーン購入法に適合するコピー用紙を繰り返し使える箱で企業や事業所に届ける仕組みだが、取り扱う用紙の古紙配合率が公称とは違っていたためだ。「環境」と「福祉」を組み合わせた事業を揺るがす偽装行為に、関係者は落胆している。
 同事業は「滋賀グリーン購入ネットワーク」(大津市)が、コピー用紙の包装削減と障害者雇用の促進を狙いに昨年6月から始めた。滋賀県社会就労事業振興センター(草津市)が運営し、コクヨ工業滋賀(滋賀県愛荘町)から県内の4作業所に直接配送されたコピー用紙を「かよい箱」と呼ぶプラスチック箱に入れ、障害者が契約した県内40カ所に配達している。
 偽装問題を受け、同ネットワークが1月、コクヨ工業滋賀に問い合わせたところ、コピー用紙になる原紙の古紙配合率は9−40%で、公称の100%ではなく、グリーン購入法の基準も満たしていないことが分かった。そのため、購入先には経緯を説明し、謝罪する文書を送った。
 県内の18カ所に配達している大津市の「ねっこ共働作業所」の担当者は「力を入れて営業しようとしていた矢先で、水を差された感じだ。(結果的に)グリーン購入に取り組む取引先を裏切ったことにもなり、残念」と話す。取り引きを打ち切る企業はないが、県への納品は休止したという。
 コピー用紙を購入するだけで環境と福祉の両面から社会貢献できるとして購入企業は増えており、急な事業中止は影響が大きい。そのため、同センターは「当面は現在のコピー用紙を配達することで購入先には理解を求め、見直しが進むグリーン購入法の動向も見ながらを事業を続けていきたい」としている。

後期高齢者医療制度と世帯構成

2月21日11時57分配信 ツカサネット新聞

この4月から、後期高齢者医療制度がいよいよ始まる。

75歳以上の高齢者と65歳以上の一定の障害のある方が対象となる医療保険制度だ。運営は、都道府県毎に設置された広域連合が行う。各地で、説明会の実施やパンフレットの配布がなされているようである。

保険料は、個人単位にかかることになる。保険料の仕組みとしては、誰にも平等にかかる「均等割額」と所得に応じて計算される「所得割額」を足した額が保険料ということになる。

所得が一定以下の場合は、均等割額の軽減措置も行われる。ただし、軽減措置の判定は、個人単位での所得で判定するのではなく、世帯の所得で判定されることになる。つまり、世帯の被保険者の所得と世帯主の所得を合わせた額で判定されるのだ。世帯主が後期高齢者医療制度の被保険者でなかったとしても、その所得は判定対象となる。

ここで、疑問が生じる。
後期高齢者医療制度の被保険者に所得がなかったとしても、世帯主に所得があるために軽減措置の対象にならないというケースは多いのではないだろうか。その場合に世帯を分ける手続を行ったとしたらどうなるのだろうか。

所得のない被保険者のみの世帯となれば、軽減は受けられるはずである。今後、保険料を安くするために、世帯を分ける手続を市区町村の窓口に届け出る者がもしかしたらいるかもしれない。

しかし、単に保険料を安くするために世帯を分けるという行為は違法である。住民基本台帳法では、世帯の単位は、居住を一にしかつ生計を一にしている単位ということになる。同じ家に住み生計を一にしているにもかかわらず、世帯を分けようとするのは法に反していることになる。虚偽の届出を行った場合に該当すれば、5万円以下の過料に処せられるのである。

しかし、現実にはどうだろうか。後期高齢者医療制度の話ではないが、ネット上では、役所の窓口で世帯を分けることを奨められたというような書き込みも見ることができる。世帯の分けというのは、全国的になし崩しに運用されている事項のひとつかもしれない。

もしかしたら、住民票については、既にいい加減な記録になっているものが相当数あるのかもしれない。なぜかというと、市町村長のが行った処分に対して不服がある場合は、都道府県知事に審査請求ができることになっているのだが、認識が甘いのか、自分の納める税金を好きな村に納めたいからといって、住んでもいないところに住民票を移すような知事もいたくらいなのだから。

法が機能していないことが良く理解できる。

話はずれたが、後期高齢者医療制度の保険料は、前述のように所得が少ない場合には世帯の構成を変えるだけで保険料も変わる場合がある。まじめに法を遵守しようとする者が高い保険料を納めなければならない制度なら、まさに正直者が馬鹿を見る制度である。

生きていくことの困難さ 性同一性障害の被告、働き口も見つからず…

2月21日12時1分配信 産経新聞

 他人名義の保険証を使って携帯電話を入手しようとしたとして、詐欺未遂罪などに問われた女性被告(34)の初公判を19日、東京地裁で傍聴した。感じたのは、性的マイノリティーが生きていくことの困難さだ。

 丸刈りの被告は、車イスに乗って入廷した。
 起訴状によると、被告は平成19年12月15日、東京都文京区の携帯電話販売店で、他人名義の保険証を使って携帯電話をだまし取ろうとした。
 罪状認否で被告は「後で住所変更して支払うつもりだった」と述べたが、起訴事実を認めた。

 検察側の冒頭陳述によると、被告は闇の仕事サイトで知り合った中国人から、他人名義の保険証とガス料金の領収書を入手していた。
 弁護人「小さいころから活発で明るくて(サッカーの)実業団に入るほどの実力があり、オリンピックも狙えた。そんな被告がなぜ事件を起こしたと思いますか?」
 情状証人として証言台に立った被告のいとこの男性は、意外なことを口にした。
 証人「性同一性障害が重いものだったのかな」
 性同一性障害のために、被告は仕事を探すのも難しかったという。

 弁護人「仕事が決まらないのは、性同一性障害で、体は女、心は男で、制服を着る仕事ができないから?」
 被告「はい」
 家族との確執も背景にあったようだ。
 弁護人「(被告の)両親との関係はどうでしたか?」
 証人「決してうまくいっていない。父が突き放していた。性同一性障害への理解がなかった」

 被告は25歳の時に実家を追い出されている。
 弁護人「あなたと両親がうまくいってないのはなぜ?」
 被告「親の子供にかける期待。上の姉はモデルをやっていて女の子らしかった。自分は運動はできたけど…」

 被告は頸椎を痛め、サッカーを続けられなくなったという。
 被告「サッカーの時は髪を短くしてもズボンをはいても周囲が不審に思わなかった。仕事を転々として、偏見があったりもして、現実から逃げなきゃいけなかった」
 被告の今後について、証人は支援することを約束した。
 弁護人「いずれ被告は社会に出る機会があるが、協力しますか?」
 証人「(かつて住んでいた)部屋はそのままにしてある。ハンディがあるから仕事は難しい。できれば、うちの会社の試験を受けてほしい」
 続いて弁護人は被告に問うた。

 弁護人「横で聞いていてどう思った?」
 被告「正直、すべてを知った上でそれでもまだ自分を見捨てないで、手を差し伸べてくれる人がいることをありがたく思いました」
 涙声だった。

 弁護人「最初の接見で『死にたい』『どうでもいい』と言っていたね。すべてを知った上で見捨てない人がいる。本当にこういうことをしてはダメだと思った?」
 被告「はい」
 性同一性障害による差別。両親との確執。ケガで絶たれたサッカーの夢。そんないくつかの不幸が重なって、被告は困難な人生を送らざるを得なくなった。不幸が犯罪を正当化するわけではない。だが、社会の側が性同一性障害の現実をもう少し知らなければならないのではなかろうか。

 最後に被告は言った。
 「性同一性障害をかかえて生きていくには、まだまだ一杯つらいことがあるが、生きていきたい」
 検察側は懲役2年を求刑。判決は29日に言い渡される。(末崎光喜)

聴く:米良美一さん・チャリティーコンサート 27日、紀尾井ホール /東京

2月21日12時2分配信 毎日新聞

 ◇SOの活動支えて
 知的発達障害者の国際的スポーツ団体「スペシャルオリンピックス(SO)」の活動を支援するため、カウンターテナー米良美一さんのチャリティーコンサートが27日、紀尾井ホール千代田区紀尾井町6)で開かれる。
 SOの活動は、160カ国を超える国と地域に広がっており、知的発達障害を持つアスリート225万人が参加。ボランティアと共にスポーツを楽しむ活動を続けている。
 05年に冬季世界大会を長野県で開催、昨年10月には中国・上海市で夏季世界大会が開かれた。
 コンサートは、北原葉子さんのピアノ伴奏で、「もののけ姫」「ヨイトマケの唄」などが披露される。
 チケットは全席自由で4000円。アスリートと障害者は2000円。開場午後6時半、開演同7時。
 チケットの申し込みと問い合わせは、同コンサート実行委員会(03・3305・2870)。会場でも購入可能だが、満席の場合購入できないこともある。収益はSOの活動に充てられる。【吉永磨美】

ありがとうルーシー・盲導犬と築いた絆:番外編・引退した犬たち/2 /山形

2月21日13時0分配信 毎日新聞

 ◆ハーモニーの死/下
 ◇老犬ホームで余生
 北海道盲導犬協会の老犬ホームで老後を過ごしていた引退犬ハーモニーの具合が急に悪化したのは、昨年10月1日の夕方だった。気付いたら呼吸が荒くなり、苦しそうな様子を見せていた。獣医に診てもらうと「回復の見込みはない。もう見守るしかない」と言われた。
 ハーモニーは数日前から徐々に食欲がなくなっていた。老犬ホームで犬の飼育を担当する辻恵子さん(41)が、水で溶かしたドッグフードをミキサーにかけ、流動食にしてスポイトで与えるなど、献身的な世話を続けてきた。犬の17歳は人間でいえば80歳以上。老化が相当進んでいた。
 「人見知りが激しかったが、私にはなついてくれた。気の強い性格も老いて丸くなった」と振り返る辻さん。結局ハーモニーは午後8時10分ごろ、辻さんらに見守られながら静かに息を引き取った。
 「8月に会った時は大分弱っていたが、それでも冬までにもう一回会えるかと思ったのに……」。使用者だった伊藤和恵さんは、協会からの訃報(ふほう)電話を受け、ショックを隠し切れなかった。
 40代後半に緑内障を患い、中途失明者になった。友人の紹介で盲導犬使用者に仲間入りし、1993年にハーモニーと出会った。あれから10年間、ハーモニーは伊藤さんの目となって行動を共にしてきた。遠くは長崎や福岡、01年には全日本盲導犬使用者交流会「おしょうしな・さくらんぼ大会」に参加するために米沢にも訪れた。「ハーモニーを通して人の輪が広がった。生活が変わった」と伊藤さんは感謝する。
 協会では12歳をめどに犬を引退させている。ハーモニーも11歳を過ぎたころから、人込みの多い場所に行くのを嫌がるようになり、引退を決めた。
 全国の盲導犬育成団体は、使用者が引退した犬と新しい犬を一緒に飼うことを認めていない。犬の精神上良くないからだ。伊藤さんは次の盲導犬が貸与されるまで、家庭犬(ペット)としてハーモニーと一緒に過ごし、その後は小樽市の引退犬ボランティアに預けた。
 しかし、そのボランティアも1年後には家の事情でハーモニーを手放さざるを得なくなった。新しい環境に慣れたのもつかの間、ハーモニーは協会の老犬ホームで生活することになった。
 当時、老犬ホームを設置している盲導犬育成団体は同協会だけで、使用者の思いを受け止めながら親身に世話をしてくれることから、使用者の信頼も厚かった。だからハーモニーの入所についても伊藤さんに後悔はなかった。むしろ「協会のお陰で長生きさせてもらった」と喜んだ。
 ハーモニーの遺骨は8月末に、協会の敷地内に建てられた慰霊碑に納められ、約250頭がいる仲間の元へ帰る。=つづく
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着服:成年後見人の女が1200万円 横領容疑で逮捕 /熊本

2月21日16時1分配信 毎日新聞

 成年後見人となっていた義弟の銀行口座から現金1200万円を引き出したとして熊本地検は19日、鹿児島市、飲食店経営、音堅(おとがた)昌子容疑者(62)を業務上横領容疑で逮捕した。
 調べでは、音堅容疑者は04年5月〜06年11月、熊本市内の施設に入所している義弟(68)の口座から24回にわたって現金を引き出して横領した疑い。借金返済などに使ったと供述しているという。
 成年後見人制度は、認知症精神障害で判断能力の不十分な人の財産管理などを家庭裁判所に選任された親族や法律・福祉の専門家が請け負う仕組み。
 音堅容疑者は01年4月に選任され、義弟の財産管理をしていたが熊本家裁の調査で横領の疑いが浮上し昨年8月に解任。同12月に地検に告発していた。

イベント:落語で疲れ癒やす 介護中の家族が交流−−熊本市 /熊本

2月21日16時1分配信 毎日新聞

 在宅で介護をしている家族に日ごろの疲れを癒やしてもらおうと、熊本市は19、20の両日、市内のホテルで「家族介護者リフレッシュ」イベントを開いた。
 要介護認定1以上の高齢者を在宅で介護している家族が対象で、両日とも女性を中心に約60人ずつが参加した。それぞれ、この日だけはショートステイなどの各種福祉サービスにお年寄りを預け、参加したという。
 落語家の桂雀々さんと桂紅雀さんが、露店の古道具屋を始めた男のズッコケぶりなどを描いた落語で大爆笑を誘った。さらに、高層ホテル最上階の宴会場から市内を見晴らしながら、介護の苦労や悩み、意見などを参加者同士で語り合った。
 市介護保険課は「介護は長い道のりでもあり、頑張り過ぎないように肩の力を抜いて続けてほしい」と話していた。語り合いの席では「こうしたイベントを年に数回開いてほしい」という要望も出たという。【笠井光俊】

<ミス日本>賞金の一部寄付…「パラリンピックに役立てて」

2月21日17時13分配信 毎日新聞

 08年度のミス日本グランプリに選ばれた鈴木恵理さん(20)は21日、東京都中央区日本橋人形町日本障害者スポーツ協会北郷勲夫会長)を訪れ、「北京パラリンピックの日本代表のために役立ててください」とグランプリで獲得した賞金の一部を寄付した。

 東京出身の鈴木さんは、日大体育学科でスポーツを学ぶ2年生。一昨年マスターズの水泳平泳ぎ個人の部で優勝、昨年末には初マラソンのホノルルで完走するなどのスポーツ好き。将来はスポーツインストラクターになるのが夢だという。鈴木さんは「障害を乗り越えて頑張る人たちを少しでも応援したくて」と北郷会長に寄付金を手渡した。

障害者5人のアート作品を展示−斬新な視点で「こだわり」描く

2月21日17時23分配信 天神経済新聞

 博多リバレイン博多区下川端町)地下2階のギャラリーアートリエで2月16日より、「こだわり」をテーマにした展示会「Life map 〜コダワリノトキ コダワリノバショ〜」が開催されている。

 同展は、知的障害者更生施設「板屋学園」(福岡市早良区)などに通う、福岡市在住の障害を持つ5人の作家が「各個人の興味の趣くままに」(アートリエの宮崎由子さん)制作した作品約500点を展示している。

 止めなければ何杯でもコーヒーを飲み続けるほど、コーヒーが好きという田中茜さんはひたすらコーヒーカップを描いた作品を展示し、目を引いている。「あまりにもコーヒーを飲み続けるので、『絵を2枚描けば、コーヒー1杯を飲んでよい』とルールを決めて描いていた」(同)という制作中のエピソードも。

 目の前に画用紙がなくても、好きな電車を描き続けてしまうというという梅木譲司さんは、ビニールやスーパーのポリ袋に描いた作品を展示。しっかりとした線でさまざまな角度から捉えた電車が並んでいる。そのほか、セロハンテープをぐるぐるに巻いて作った立体作品や、ハート型の色紙などにカラフルなペンで「しま」という文字をひたすら書き続け、一種の模様を描いたような作品など、個性豊かな「こだわり」が来場客の関心を集めている。

 宮崎さんは「『何を表現しているのか』など会話を通したコミュニケーションが上手くいかない場合もあるが、言葉はなくても作品から『気持ち』が伝わってくるよう。斬新な視点からのこだわりを感じてほしい」と話している。

 営業時間は10時〜20時。3月30日まで。

高齢者、地域で見守ろう 団体発足へ和束で研修会 京の実践例聞く

2月21日22時29分配信 京都新聞

 65歳以上の人口割合が30%を超え、高齢者の安全に地域全体で注意を払う「高齢者見守り隊」活動の発足を目指す京都府和束町社会福祉協議会が21日、町内のボランティアら約50人を対象に研修会を開いた。
 京都市上京区で、福祉マップや障害者・高齢者の福祉台帳作り、高齢者の訪問活動に地域で取り組む春日住民福祉協議会の高瀬博章会長(84)が「住民主体の地域福祉活動の実践」と題して講演した。
 高瀬さんは、マンション建設問題や火災をきっかけに、住民同士が互いを知り合おうという機運が高まった春日住協の経験を話し、「楽しみ、学びながら、どんな人が地域にいるのか触れ合うことが肝心。どんな仕掛けでも、やってみよう」と訴えた。また「ボランティアに年齢制限はない。男性は引きこもりがちだが、元気な間は頑張ろう」とユーモアを交えて呼び掛けた。
 和束町には17の地区公民館ごとに月1回の高齢者ふれあいサロンが開かれており、この日はサロンのボランティアや民生委員、老人クラブ役員が参加した。同町社協は新年度も研修会を開き、これらのメンバーで、地区ごとの「高齢者見守り隊」を発足させる方針。