Nifty FSHIP
「なにわの海の時空館」OFF
2001/2/17

ニフティー船舶海洋フォーラムのメンバーが集まって、早春のなにわの一日を楽しんできました。


集合場所のJR大阪駅には7人のメンバーが集まり、途中参加の人を含めると総勢14人が参加しました。JR大阪駅から帝国ホテル大阪までバスで向かいました。今回のOFFの一番目の目的、水上バス「アクアライナー」の乗り場は帝国ホテルの裏側にあります。アクアライナーは、帝国ホテル前の「OAP港(大阪アメニティーパーク)」を出港すると旧淀川を下って中ノ島まで行き約1時間で元の港に戻ります。途中「大阪城港」、「天満橋港」、「淀屋橋港」に寄港します。どの港からでも乗船でき一周すると通常料金は大人1830円ですが、3月末までは21世紀割り引きで1600円です。途中の港での下船も可能で、我々は「OAP港」から「淀屋橋港」まで乗船しました。

OAP港に停泊する
レストラン船「ひまわり」

アクアライナーは京阪電鉄グループの大阪水上バス が運行しています。朝10:00から夜19:00まで(冬期は16:00まで)1時間間隔で運行しています。通常の観光船の他に食事がとれるレストラン船も運行されています。


乗船した「なにわ3号」
(向こうは「ひまわり」)

船内では飲み物やおつまみが注文できるようになっています。橋の下を通過する関係から、天井が上下するようになっています。コースを一周すると、天井を上げ下げするデモンストレーションを体験することができますが、今回は半周だったため、残念ながら天井の下がるところを見ることができませんでした。下船した淀屋橋港は街のど真ん中の便利な場所にあります。

右は、淀屋橋港



大阪駅前で昼食のお好み焼きを食べた後、JRで桜島に向かいました。環状線の西九条で乗り換えた桜島線の電車は、3月末に開園するユニバーサルスタジオの絵が車両全体に描かれています。電車は工事中のユニバーサルスタジオの前を通って終点の桜島に到着しました。ユニバーサルスタジオ建設の影響で桜島駅の場所が移動しています。ここから市営渡船の乗り場までは徒歩で約10分です。

就航船「海桜」

大阪市営天保山渡船は1時間に2~3便の運行で無料です。桜島の桟橋の目の前には海遊館の観覧車が見えます。

約3分で対岸に到着します。今回は港遊覧船の「サンタマリア」とユニバーサルスタジオ開園時に入場客お運ぶシャトル船の2隻が前を横切ったので、これを避けるため若干余分に時間が掛かったようです。天保山側の乗り場の上には、阪神高速道路湾岸線が走っています。

天保山は築港の際の浚渫で掻い出された土砂を積み上げた人工の山です。現在は平らになっていますが、右の写真の塔の下に三角点があって、地元に山岳会を擁する「一人前の山」です



渡船を下船した後、地下鉄大阪港駅までは徒歩で移動し、地下鉄中央線(OTS線)に乗車してコスモスクエア駅で下車します。コスモスクエア駅から「なにわの海の時空館」行きのバスがありますが、海沿いの遊歩道を歩いて行くのがお勧めです。
「なにわの海の時空館」 は、エントランス棟と展示棟に分かれていて、展示棟は海の上に浮かんだ球の形をしています。エントランス棟と展示棟の間は海で隔てられていて橋は掛かっていません。陸にあるエントランス棟のゲートに入場券代わりの古銭を通して入場すると、エレベータで地下に降ります。そこから海底下の通路を通って展示棟に入場します。
展示棟は4階建てで、エレベータで4階に上がって後、見学しながら順に下の階に降りていく順路になっています。

4階は、帆船やヨットのコーナで、帆船のフィギュアヘッドの展示、ヨット操船のシュミレーションゲーム、「六分儀」や「ノクターナル」の器具を使って太陽や星の位置から時刻を知る体験コーナがあります。

3階は、大阪港の築港の歴史を綴ったコーナです。

展示コーナの各所に江戸時代の衣装を着た係りの人がいて説明をしてくれます。関西弁の町人言葉の説明がこのコーナにマッチしています。(意識してしゃべっているのでしょうか?)

「なにわの海の時空館」の目玉は「菱垣廻船」です。展示棟の中央の吹き抜けに、復元された「菱垣廻船」が展示されていて船内を見学できます。展示棟の2階には、「菱垣廻船」の建造中の過程をビデオや展示資料で説明しています。また、復元された「菱垣廻船」を実際に大阪湾で走らせた時の姿を写したビデオも上映されていました。かなりスピードが出ていて驚きです。
1階には有料の映像館がありますが、今回は時間の関係で見学を断念しました。
「なにわの海の時空館」は展示内容を、大阪港の歴史、「菱垣廻船」などの和船の歴史に的を絞った、よくまとまった展示内容だと思います。係りの人も多く配置されていて丁寧に説明してくれていました。ただ、土曜日の午後にもかかわらず入場者数が予想以上に少なく、係りの人の多さが経費増大に直結していないか心配です。
「なにわの海の時空館」は交通の便の不便な所にあり、「ちょっと寄ってみようか。」では行けない場所です。海遊館などの人気施設とセットで切符を販売して、海遊館前から海路で行けるようになると、もっと来場者が増えるのではないでしょうか。

「なにわの海の時空館」を出ると、美しい夕陽が大阪港を写していました。
この後一行は甲子園の居酒屋に場所を移して、沖縄料理と船や海の話しを堪能したあと、家路につきました。


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