県は5日、新たに善通寺市の30代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染者は754人となった。
県が建設工事を進めている高松市塩江町の椛川ダムで、ダム本体と貯水池周辺の安全性を確認するために水をためる「試験湛水(たんすい)」が始まった。県によると、試験湛水は約3年半かけて行い、異常が出なければそのまま運用を開始するという。
椛川ダムは、洪水被害の軽減や水道水の安定供給が目的の治水・利水ダム。総貯水量は約1056万トンで、本体工事費は約189億円。2014年から本体工事を開始し、昨年7月にコンクリートの打設工事が完了した。
試験湛水は2日に開始した。建設現場で同日行われた記念式典には県や工事関係者ら約20人が出席。神事の後、作業員が縦4メートル、横3・5メートル、重さ9トンの鉄ぶたを大型クレーンでダムの底に下ろして仮の排水路をふさぎ、川の流れをせき止めると、出席者は万歳三唱で節目を祝った。
試験湛水では洪水時の最高水位まで水をためた後、所定の水位まで下降させる一連の作業の中で、ダムの安全性や機能を確認する。建設工事では今後、仮の排水路の完全閉鎖や周辺道路の付け替えを行い、21年度中に全てを終える予定。
全ての小中学生に1人1台のパソコンなどの端末を配備する「GIGAスクール構想」の準備が県内でも急ピッチで進んでいる。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国が計画を大幅に前倒し。四国新聞の調べでは、8市9町のほとんどが3月末までに端末の導入と通信環境の整備を終え、4月から本格的に活用できる見通しだ。導入済みの学校では試験利用も始まっており、デジタル教育の浸透と効果が注目される。
GIGAスクール構想は当初、2023年度までに全国の小中学校に端末を配備する方針だったが、新型コロナの影響で休校が長期化したことを踏まえ、目標を20年度内に前倒しした。
県内では、無線LANなどの通信環境の整備工事は全市町で本年度中に完了する見込み。パソコンやタブレットなどの端末配備に関しては、8市8町が3月末までに終えるとしており、多度津町は「入荷状況によって若干ずれ込む恐れがある」としている。
配備済みの学校では、既に端末を使い始めている。東かがわ市では情報の検索や発表資料の作成に活用。宇多津町は国語や道徳の時間に端末の画面を切り替えるなどして、個人個人の意見や考え方を共有するのに役立てているという。
先月22日にタブレット端末が配備された高松市の林小学校では、児童たちが担任教諭からログインの仕方を教わり、うれしそうに端末に触れていた。4年生の藤原果凛さん(10)は「1人1台でいつでも使える。社会の授業で昔のことをインターネットで調べてみたい」と目を輝かせていた。
導入後は児童生徒の関心を高め、学習内容を深く理解させるための効果的な活用方法を教員側が探っていく必要がある。県教委は「これまでの対面授業を軸に据えつつ、デジタルの良さも生かした新しい教育を目指したい」としている。
日本穀物検定協会が4日発表した2020年産米の食味ランキングによると、5段階評価で最上級の「特A」は、香川県オリジナル品種の「おいでまい」など53銘柄で、19年産と比べて1銘柄減少したが、過去3番目の多さとなった。おいでまいは2年連続の特A獲得。
産地と品種ごとに区分した全国(東京都、大阪府、沖縄県を除く)の154銘柄について香りなど6項目で評価した。協会の担当者は「最近の気候変動の影響で、銘柄の入れ替わりが激しくなっている」と分析した。
おいでまいが2年連続で特Aの評価を得たことについて、県農業生産流通課は「20年産は透明度が高いのが特徴。昨年は穂が出始める8月下旬から9月上旬にかけて気温が高く、暑さに強いおいでまいの持ち味が発揮された」としている。
Aは19年産より4銘柄多い77銘柄、次の「Aダッシュ」は4銘柄少ない24銘柄だった。さらに下の「B」と「Bダッシュ」はなかった。
災害時に自力避難が困難な障害者ら「災害弱者」への対応が課題となる中、県内の障害者を対象に行ったアンケートで、避難指示が出た場合に「避難所に行く」と回答した人は34%にとどまった。避難所の環境整備や他人への気兼ねなどを理由に「行かない」とする人が目立った。避難方法や支援者を事前に決めておく「個別計画」を作成済みの人はわずか3%だった。
高松市の障害者団体など7団体で構成する「災害弱者安心ネットワーク高松」(武田佳子代表)が初めて実施。2019年11月から20年7月にかけて調査し、同市を中心に県内の視覚・聴覚障害や知的障害のある710人が回答した。
結果によると、避難指示が出た際に避難所に行くかどうか尋ねたところ、「行く」は247人(34・8%)で、「行かない」(122人)「分からない」(286人)の合計は408人(57・5%)だった。行かない理由では、「階段や段差で車いすを持ち上げる人が必要」「トイレが使用できない」「他の人に迷惑を掛けそう」など。
災害対策を相談できる人の有無を聞いた質問では、446人(62・8%)が「いる」と回答。169人(23・8%)は「いない」で、58人(8・2%)は「回答なし」とした。飲料水や非常食などの備蓄に関しては「していない」が329人(46・3%)に上った。高齢者や障害者らを受け入れる「福祉避難所」の場所については、「知っている」は2割で、「知らない」が7割弱だった。
避難方法などを決めておく個別計画に関しては、「作成済み」は3・1%(22人)で、残りは「未作成」「回答なし」。個別の避難対策が進んでいない実態が浮かんだ。
同ネットワークの藤田敏則事務局長は「障害者自身も訓練や話し合いの場に積極的に参加し、地域との関係を日頃から築いておくことが重要」と述べ、武田代表は「地域の方々も『一緒に変えていかなければならない』という思いになり、障害者の意見も聞いてもらいたい」と話している。
西日本放送の人気番組「世界の果てまでイッテQ!」では、チョコレートプラネットが再び登場。前回もファイアパフォーマンスで話題をかっさらった2人が今回挑むのは、一昨年の高松公演でも人気を集めた日本最大のサーカス「木下大サーカス」とコラボレーションしたパフォーマンス。
挑戦するのは、手に持った和傘でバランスを取りながら、傾斜約30度に張ってある空中の麻縄を両足の親指と人さし指で挟んで上っていく日本の伝統芸「坂綱」や迫力満点な「空中大車輪」。早速自分たちが挑戦するショーを見た2人は尻込みしまくる。
果たして2人は、2日で技をモノにして素晴らしいパフォーマンスを披露できるのか。また、前回大好評のラップチャレンジにもリベンジ。失敗すればあんかけ砲、今回は箱の中の防具を取り出して防ぎ切ることができるか…。
県は4日、新たに高松市の20代女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染者は753人となった。
三木高は、1996年開校の最も新しい県立の普通科高校。2学期制や少人数制の授業を取り入れ、特色を打ち出している。他にも、単位制や90分授業を導入した独自の教育カリキュラムを展開。国公立大や難関私立大などの合格実績を着実に伸ばしている。
設置する学科は、「文理科」と「総合学科」の二つ。文理科は、文系と理系の2系列を設け、5教科に重点を置いた指導で学力を高め、難関国公立大や医学部などへの進学を目指す。総合学科は、国際(文系・理系)、福祉、流通の3系列を設け、幅広い興味・関心に沿った専門的な学習に対応している。
和歌山県主催の「観光とまちづくり」をテーマとしたコンペティションの高校生部門で、観音寺一高校(観音寺市茂木町)の2年生チームが大賞に輝いた。新型コロナウイルス禍で打撃を受けた同市の活性化案として、穏やかな気候や風光明媚(めいび)な景観、温泉施設など市の資源を生かして休暇を楽しみながらテレワークする「ワーケーション」を提案し、データを利活用した論理性や具体性が評価された。
提案した研究テーマは「ワーケーションで、地元を救う。~withコロナを越えて~」。普通科文系コースの林さくらさん(17)、三谷彩乃さん(17)、五味隼毅さん(17)、高橋壮汰さん(17)、宝田友太さん(16)の5人が取り組み、高校生部門89点の応募作品の中から最高賞に選ばれた。
研究のきっかけは、コロナ禍で観光客が激減していた昨年6月以降、同市内でレンタサイクルに乗った大学生風の若者や電車から降り立つ若い集団を多く見掛けたこと。同市の自動車学校に合宿で免許を取得するため訪れている人たちだと知り、インターネットで口コミデータを調べるなどした結果、同市有明町の温泉施設「琴弾廻廊」で温泉や食事を楽しみながら運転免許の講習に通う合宿プランが話題を呼んでいることが分かった。
他県の事例からも、全く異なる事物を「掛け合わせる」ことで新たな価値を生むことに気付き、活性化案としてワーケーションに着目。メリットを統計資料から調べるとともに、友人の米国人2人に写真共有アプリのインスタグラムで「ワーケーションに求めること」をインタビューするなどした。
生徒は、同市には美しい風景や豊かな自然、穏やかな海があるほか、琴弾回廊にはワーケーションに必要なものがそろっているとして、同施設の運営会社にワーケーションの受け入れを提案したところ、前向きな返答を得た。また、「同じようなサービスができそうな会社は地域にまだまだある」とも提起した。
受賞した生徒たちは「改めて地域の魅力に気付くことができた。コロナ禍で傷ついた地域の回復のみならず、さらに発展する可能性があり、これからも研究を進めていきたい」などと意欲を語った。
高松市と坂出市を結ぶ県道さぬき浜街道・旧高松坂出有料道路の暫定2車線区間(延長約7キロ)の4車線化について、県は3日、2024年度末の完了と供用開始を目指すと発表した。高松、坂出両市にまたがる五色台トンネル(1437メートル)の南隣に新たなトンネル(1370メートル)を建設する。瀬戸中央自動車道の坂出北インターチェンジ(IC)のフルインター化完了と時期を合わせ、人と物の流れを活性化させる。
旧高松坂出有料動路は高松市香西北町から坂出市林田町までの延長約10キロ。1981年に暫定2車線で開通した。交通量の伸び悩みから完全4車線化を先送りしてきたが、11年3月の無料化後に交通量が急増したことなどから4車線化を決定。19年度から2車線区間の拡幅に着手している。
県によると、4車線化工事の総事業費は約90億円で、内訳は新トンネル工事が56億円、道路拡幅などが34億円。新トンネル建設は高松、坂出の両側から進める計画で、工事の発注手続きは坂出側が今年9月ごろから、トンネル手前に橋りょうを建設する必要がある高松側は来年4月ごろから行う。24年秋に完成する見通しで、道路の拡幅工事の完了に合わせて供用を開始する。