武田良太総務相は5日の参院予算委員会で、菅義偉首相の長男正剛氏が勤める放送関連会社「東北新社」が一時、放送法の外資規制に違反していた可能性が高いとの認識を示した。立憲民主党の小西洋之氏の質問に答えた。
小西氏は、同社の外資比率は衛星放送に関する新たなサービスの認定を受けた2カ月後の2017年3月末時点で、放送法が規定する20%を上回っていたと指摘した。
武田氏は「外資規制に違反していた可能性が高いと考えられる」と認めた上で「東北新社からの確認を得て、ルールにのっとって必要な対応を取りたい」と強調した。
小西氏は「首相の長男が働いている会社だから認定を取り消さなかったのではないか」とただしたが、武田氏は「そういった事実は確認できていない」と否定した。