高い清掃力、ゴミ捨ての自動化、スマホ連携 ここまで掃除を手放せて10万円以内※ お手ごろ価格で新たなライフスタイルが手に入る「ルンバ i3+」 ※2021年2月17日時点の公式ストア価格。税込。
2021年2月、アイロボットが誇るロボット掃除機「ルンバ」の豊富な製品ラインアップにまた1台、ニューモデルが加わった。それが、高い清掃力や使い勝手のよさ、スタイリッシュなデザイン、そして10万円以内※の手ごろな価格と、すべてにおいてバランスが取れた「ルンバ i3+/i3」だ。本企画では、掃除後にダスト容器内のゴミを自動回収し、最大60日間、ゴミ捨てを忘れさせてくれる「クリーンベース」が付属する「ルンバ i3+」を使って、その完成度の高さを確かめていこう。
最新「ルンバ」の賢さと清掃力マッピングしながら規則正しい走行パターンで効率的に清掃
ロボット掃除機のパイオニアであり、市場を牽引し続けるトップランナーであり続けるアイロボットの「ルンバ」。その魅力は卓越した清掃力だけでなく、対応する部屋の間取りや求める機能、予算などに合わせて選べる製品ラインアップの豊富さにもあるが、2021年2月、そんな充実のラインアップに最新モデル「ルンバ i3+/i3」が新たに仲間入りした。「ルンバ i3+」と「ルンバ i3」の違いは、掃除後にダスト容器内のゴミを自動回収してくれる「クリーンベース」が付属するかどうか。ここでは、「クリーンベース」付きの「ルンバ i3+」を使用して、その賢さや清掃力、使い勝手やデザインをチェックしていきたい(※「ルンバ i3+」と「ルンバ i3」の本体は同じ機能を有しますが、本稿では「ルンバ i3+」と表記します)。
「ルンバ」の製品ラインアップは、アイロボットのロボット技術が結集された「ルンバ s9+」を頂点に、家の間取りを記憶して効率的に掃除してくれる「ルンバ i7+/i7」、必要十分な清掃力で5万円以下※という手の届きやすい価格を実現した「ルンバ e5」など、個性豊かなモデルが多数用意されており、対応する部屋の間取りや求める機能、予算などに合わせて選ぶことができる。今回レビューするのは、2021年2月、新たにラインアップに加わった「ルンバ i3+/i3」。性能と価格のベストバランスを追求した、注目の最新モデルだ ※2021年2月17日時点の公式ストア価格。税込。
まずは、百聞は一見に如かずということで、「ルンバ i3+」で実際に掃除を行い、その様子を観察してみることにした。印象的だったのは、ひと筆書きを描くように、規則正しく直線的な走行パターンで効率的に掃除すること。動きにむだが少ないせいだろうか、広さが約45m2、間取りが1LDKのフロアの掃除を約44分で完了し、自動で「クリーンベース」に帰還。「1時間以上はかかるだろう」と思っていただけに、この掃除時間の短さには率直に驚いた。
「ルンバ i3+」は、搭載されている各種センサーを用いて部屋の間取りや形状、自車位置を認識し、マッピングしながら掃除するため、明らかに動作のむだが少ない。「今、どこを走っているか」「どこまで掃除したか」「次に掃除するべき場所はどこか」。「ルンバ i3+」の手際のよさは、こうした状況把握の精度が極めて高いことを端的に物語るもので、ひと言で表現すれば、非常に頭がよい。複数のフロアを効率的に掃除できる「賢さ」については文句なしだ。
直線的な走行パターンでフロア全体を手際よく、かつキレイに清掃していく「ルンバ i3+」。カーペットの段差は涼しい顔で乗り越え、家具の脚周りは入念に清掃。ソファやローテーブルの下にもするすると入り込み、ゴミをきっちりと取り除いてくれた
賢さに加え、「ルンバ i3+」は肝心の清掃力についても抜かりがない。基盤となるのは、部屋の隅や家具の脚周りのゴミをかき出す「エッジクリーニングブラシ」と、小さなホコリから大きなゴミまで取り逃さないゴム製の「デュアルアクションブラシ」、「ルンバ 600シリーズ」の約10倍の吸引力を発揮する「パワーリフト吸引」で構成された「AeroForce 3段階クリーニングシステム」だ。これにより、フローリングの細い溝に入り込んだ微細なゴミも、部屋の角に溜まったホコリもきっちり取り除いてくれる。
さらに「ルンバ i3+」には、高さが十分でなく、途中で引っかかって出られなくなってしまう可能性のあるベッドやソファの下への進入を回避する「リアクティブセンサー」が新搭載されるなど、アイロボット独自の卓越したセンシング機能を惜しみなく投入。これだけ手際よく、かつキレイに掃除してくれるなら、今までの掃除は、さっぱり手放すことができるはず。日々の床掃除は「ルンバ i3+」に“おまかせ”でいいのだ。
掃除もゴミ捨ても全自動ダスト容器のゴミ捨てを自動化する「クリーンベース」が付属。スマホアプリで清掃場所の見える化も
先述の通り、「ルンバ i3+」には掃除後にダスト容器内のゴミを自動回収してくれる「クリーンベース」が付属するのだが、これが非常にありがたい。「クリーンベース」には最大60日分のゴミを収集できる大容量の紙パックが採用されているので、面倒なゴミ捨ては数か月に1回でOK。日々の掃除を“おまかせ”できるだけでなく、面倒なゴミ捨ての頻度まで減らしてくれるというわけだ。
また、試しに「クリーンベース」から紙パックを取り出してみたが、グレーの樹脂部分をつまんで引き上げると紙パックにフタがされる仕組みになっており、「なるほど、これはよくできている」と感心。紙パックを取り出す動作でフタが閉まるので、ゴミ捨ての際にゴミが舞い上がらないのだ。目立たない部分だが、使い勝手の良し悪しというのは、こうした細部の積み重ねによって変わってくるものである。「クリーンベース」だけでなく、細やかな作り込みもまた、「ルンバ i3+」の使いやすさを支えるポイントと言えるだろう。
これからの「ルンバ」の使い勝手を左右するポイントとして、外せない要素となるのがスマートフォンとの連携だろう。「ルンバ i3+」は、遠隔操作はもちろん、掃除した場所の確認やスケジュール設定なども可能なスマートフォンアプリ「iRobot HOME」アプリに対応。そのため、本機によって作成された自宅内部のマップを外出先で確認し、「ルンバ i3+」の“仕事ぶり”をスマートフォン上で確かめることもできる。フロア全体を隅々まで掃除したかどうかが気になる、という人は多いだろうが、このアプリによって、掃除を“見える化”できるのはとてもありがたい。
ほかにも、「ルンバ i3+」が掃除を終えると、別売りの床拭きロボット「ブラーバ ジェット m6」が自動で拭き掃除を始める「Imprint リンク」を利用できるなど、先進の機能は枚挙にいとまがない。せっかく「ルンバ」を買うのだから先進的な機能を体験してみたい、日々の掃除から解放されたい、といったユーザーニーズにもしっかり応えてくれる、高機能な1台となっている。
スマートフォンアプリ「iRobot HOME」アプリを使えば、隣の部屋や外出先から「ルンバ i3+」の遠隔操作が可能になるほか、「スケジュール機能」で清掃開始時間を設定したり、「ルンバ i3+」が作成したマップで掃除した場所を確認したりできる
洗練されたデザインインテリアに溶け込むファブリック調仕上げのスタイリッシュボディ
「ルンバ i3+」の大きなアピールポイントのひとつである、スタイリッシュなボディデザインにも触れておきたい。特筆すべきは、天面にあしらわれたファブリック調の仕上げだ。ファブリック調ならではのやわらかな質感は、グレーの落ち着いた色合いも相まって、インテリアとの調和性が高く、リビングルームの一角に置いておいても違和感がない。華美な装飾でいたずらにその存在を主張するのではなく、洗練された雰囲気をまといながらも空間に溶け込む、そんな完成度の高いデザインと言えるだろう。
新しいライフスタイルをもたらしてくれる1台
引っ越しや、結婚・出産など、ライフステージが変化するタイミングで、掃除のスタイルもガラリと変えてみてはいかがだろうか? 掃除は「ルンバ」にまかせて、空いた時間を家族や趣味のために使う、新しいライフスタイルを手に入れられたら、日々の暮らしはより一層充実したものになるに違いない。そんな暮らしを実現するためには、「ルンバ」の中でも、間取りや暮らしに合わせて、自宅に合うモデルを選びたい。特に、フロア全体を効率よく清掃する賢さはもちろん、大小さまざまなゴミを確実に取り除く高い清掃力や、スマートフォンとの連携機能、クリ―ンベースによるゴミ捨てからの解放など、数多くの条件を満たしたモデルに注目してほしい。
今回のレビューを通じてわかったのは、「ルンバ i3+」がそうした要件をしっかりと押さえたうえ、手ごろな価格を実現した、バランスのよい1台だということだ。新しいライフステージで始める生活をより豊かなものにするためのアイテムとして、「今までの掃除を手放して、新しいライフスタイル」をもたらしてくれる「ルンバ i3+」をぜひチェックしてみてほしい。