> 国体護持のみを考え日本国民のことなど、どうでもよいと考えていた、というのは歪んだ決めつけです
「国体護持」が最大の論点になったことは確かです。
ポツダム宣言の受託の経過は次の通りです。
http://www.kenbunden.net/constitution/files/shiryou_ver002/09_071129_a.pdf
8月10 日、国体護持の条件のみを付加した、ポツダム宣言の受諾が決定された。
連合国側の回答は、8月12日に行われ、次の2点が問題となった。
1点目は、「the authority of the Emperor and the Japanese Government to rule the state shall be subject to the Supreme Commander of the Allied Powers」という記述である。この記述では国体護持が守られるかが曖昧である。
2点目は、「the ultimate form of the Government of Japan shall, in accordance with the Potsdam Declaration, be established by the freely expressed will of the Japanese people」という記述である。政府の形態を国民の自由意志で決定するという記述が、国体に反するため、国体護持に適合していないとされた。
8 月 13 日午前に開かれた会議では、上記 2 点を中心とし、連合国側に国体護持を再照会しようという意見(陸相)と、この条件のまま受諾でよしとする意見(外相)が対立した。
8月14日午前、天皇は再照会をせず、条件受諾の通知を連合国側にするよう述べ、終戦を決定した。
まず、クリミア問題において、ロシア軍に対抗する方策についての米国民の支持率は次のようです:軍事援助23%、 空爆7%、地上軍投入12%だそうです。なお、クリミアがどこにあるか知らない人ほど、強攻策を支持する率が高いそうです。
> 「日米安全保障条約に基づく防衛義務を果たす」と明言した。
> 「アメリカは(中国の尖閣奪取を)黙っちゃ見ていないよ」
とありますが、英文の記事には次のような文章が入っているのがいくつかあります。
Secretary of Defense Chuck Hagel who was in Japan over the weekend, spent his time meeting with Japanese officials reassuring them of America’s commitment—but reportedly without promising that the United States would intervene on Japan’s behalf in the Senkaku/Diayou Islands dispute with China.
Obama administration officials say they stand by the American commitment to protect Japan, while refraining from explicitly stating that the United States would intervene militarily in the Senkakus dispute.
つまり、尖閣をめぐる紛争については、(軍事的に)介入するという確約はしなかったということです。
オバマ政権の立場は、ある意味では、次のようにはっきりしています。
Obama administration officials say they stand by the American commitment to protect Japan, while refraining from explicitly stating that the United States would intervene militarily in the Senkakus dispute.
尖閣問題については、米国が軍事的介入を行うかどうかは状況しだいによるということです。つまり、米国から見て、日本側に中国を挑発したりするような行動があれば、軍事的介入はしないということだとおもいます。
The treaty, which also provides for the continued presence of American military bases in Japan, establishes that any attack against Japan would require the United States to respond. The Budapest Memorandum, by contrast, simply refers to security assurances for Ukraine that are not defined, and have been widely interpreted as less than a military guarantee of intervention.
ここで、"would require" となっていることに注意してください。"shall require" ですと決定的で、"will require" も "shall require" よりは弱いですが確実と考えてよいです。それが、"would require" となると、「必要かもしれない」とまではならなくても、そうしない可能性があることを示しています。
2014年04月20日 15:24
> 船の燃料となる油を求めて各国が競って鯨を捕った結果、生息数は減少。 19世紀の捕鯨船は、帆船が主であったようです。キャチャーボートは手漕ぎです。鯨油の用途は、。灯火用、ろうそく原料、機械用潤滑油、皮革用洗剤、マーガリン原料などです。蒸気船の燃料は石炭でした。
2014年04月20日 14:46
鯨は小学校の高学年になり給食が始まるまで食べたことはありませんでした。しかし、小学校低学年のときは、イナゴをたべました。イナゴ料理は日本の伝統的な稲作文化のひとつでありますので、日本の農村ではイナゴを食べていたとおもいます。鯨料理よりイナゴ料理を学校給食にまず復活すべきです。 私達はこんがり焼いて食べていましたが、 醤油、砂糖、水飴などで味付けして佃煮にすると甘辛く、緑茶の茶葉のような爽やかな風味もあり、歯ごたえは小エビに似るということです。
2014年04月18日 02:43
> ネオナチも含む西側に肩入れする理由は分からない日本人が多いと思う。 次の記事を読んでください。 http://www.theatlantic.com/international/archive/2014/03/ukraines-phantom-neo-nazi-menace/359650/ ウクライナにおけるネオナチの問題というのはプーチンの宣伝だと書いています。多くのユダヤ人の証言によれば、最後にユダヤ人の迫害があったのは、ソ連時代だということです。 この記事の著者はユダヤ人で、ブッシュ大統領のスピーチライターも務めました。そして、The Atlantic というのは良質の雑誌で、彼はその上級編集者でもあります。
2014年04月18日 02:00
> 海外在住ロシア人の反応が鈍い グーグルの創業者の一人はロシア出身ですが、オリンピック憲章を引用して、ロシアにおける同性愛者差別を痛烈に皮肉る画像がグーグルの検索ページに掲載されていました。 それから、これは旧ソ連が崩壊する前の話ですが、バルト三国の出身者が、データベースの内容の例として、バルト三国を独立国として扱っている論文を読んだことがあります。 海外在住ロシア人の反応には、クリミアに対するロシアの軍事介入に反対するというものもでてくるとおもいます。
2014年04月18日 01:35
> イギリス、エジプトなどの関係も冷却しています。そのを改める事。 エジプトについては、サダト大統領がイスラエルとの和平条約調印後に暗殺された後、ムバラク政権が成立しました。ムバラク政権の戒厳令下の腐敗ぶりについては、アラブの春以前にエジプト人から聞いたことがあります。ただし、歴代の米国政府はムバラク政権が親米政策をとっているということで支持してきました。アラブの春の後、また軍事政権に戻ったわけですが、オバマ政権は、軍事援助を停止しました。 オバマ政権は、腐敗した軍事政権でも親米であれば支持するといった態度でないことだけは確かです。 > オバマ氏のリバタリアン的価値基準から「市民革命」といったものに肩入れしすぎ オバマ政権は、「リバタリアン的価値基準」の逆です。それから、アラブの「市民革命」の中身にはアルカイダなども含まれているので、軍事的な「肩入れ」をしないのを、弱腰と批判されているのですが。 それから、英国と米国の間に、現時点で、大きな外交的軋轢というものはありますか?
2014年04月17日 13:24
訂正: 検査 =>徴兵検査
2014年04月17日 10:08
> 三島さんは愛国者だったと思います。 三島由紀夫氏の書いた「倅・三島由紀夫」という本には、三島由紀夫が検査で不合格であったので、親子でよろこんだと書いてありました。
2014年04月17日 10:00
水晶体自体は無職透明です。外から光を当てなければ黒く見えますが、光を当てて眼底検査をすると、橙色の背景に赤い血管が走っているのが見えます。
2014年04月17日 03:49
次のビデオは、オリバー・ストーンによる Platoon というベトナム戦争の実態を描いた映画の抜粋です。 https://www.youtube.com/watch?v=NDTeHNa3H7Y 「地獄とは理性が不可能なことだ、そしてそれがここ(ベトナム戦争の現実)だ」と語られています。また、愛国主義と国家主義は危険だと批判しています。
2014年04月17日 03:15
大日本帝国憲法第11条 天皇は陸海軍を統帥す 大日本帝国憲法第12条 天皇は陸海軍の編制及常備兵額を定む
2014年04月17日 02:42
> 現在のオバマ外交も評価も芳しくありません。 シリア、ウクライナ、パレスチナ、イランと問題は山積みのようですが、貴殿はどうすればよいとおもわれますか?
2014年04月15日 04:03
米国のスーパーマーケットなどは、年中24時間営業ですが。クリスマスイブとその翌日は閉店します。これは、従業員のためです。
2014年04月13日 04:03
ベネディクトについての、詳細な解説があります。 http://www.nichibun.ac.jp/graphicversion/dbase/forum/text/fn099.html 『菊と刀』を書いた目的は、敵の日本人が実はアメリカ人と同じような人間だということを理解させることでした。アメリカの文化的行動についてもたくさんの例をだし、アメリカ人に訳の分からない習慣が多くあっても自分たちの文化的文脈内で矛盾がないように、日本人の一見不可解な行動も日本人にとっては合理的なのだということを知らせたかったのです。 (海外戦意分析課で書かれた)レポートには、二つの目的がありました。まず、できるだけ早く戦争を終わらせること。もう一つは、占領軍が日本に入った時に日本人とどのように接したらよいかを明らかにすることでした。そのためには、プロパガンダによって描かれていた日本人像についは、どこが間違っていたかをはっきりさせる必要がありました。つまり、日本人はサルだとか、精神的年齢が低いなどのイメージが強かったのですが、そのイメージで終戦後に日本人に接したらトラブルが起こるだけだからです。そこで彼女が強調したのは日本人の責務体系でした。つまり、その恩、義理、義務などの倫理システムを説明して、これだけ日本人はモラルの高い国民だ、とアピールしようとしたのです。 そして、日本人は状況に応じて行動を変えることが得意なので、きっとこれから平和な世界をつくるために働いてくれるに違いない、とレポートの最後で主張しています。つまり、できるだけ日本人の立場を理解した上で改革などをめざすべきだということを占領にかかわる人々に印象づけたかったのです。 レポートのメッセージはアメリカ側に受け入れられているところをみれば、ベネディクトが日本人の行動についてカギとなるところをついていたと言ってよい。
2014年04月13日 03:01
日本文化にある「恥」の概念は、次のような場合に顕著に現れるのではないでしょうか? 平家物語:扇の的 与一目をふさいで、 「南無八幡大菩薩、我が国の神明、日光の権現、宇都宮、那須の湯泉大明神、願はくは、あの扇の真ん中射させてたばせたまへ。これを射損ずるものならば、弓切り折り白害して、人に二度面を向かふべからず。いま一度本国へ迎へんとおぼしめさば、この矢はづさせたまふな。」 東京五輪で銅メダルを獲得した円谷幸吉円谷さんは、その後、「もうすっかり疲れ切ってしまって走れません」という遺書を残して、27歳で自ら命を絶ちました。 「円谷さんは東京五輪の直後から、『国民の前でぶざまな姿をさらしてしまった』と自らを責めていました。亡くなる半年前の大会でも、腰に故障を抱えながら『メキシコで日の丸を掲げる』と思いつめていました。友人として『そこまで追い込まなくても』と声をかけるべきでした。自分になら救えた命だったかもしれません」(君原)
2014年04月12日 13:20
> 国体護持のみを考え日本国民のことなど、どうでもよいと考えていた、というのは歪んだ決めつけです 「国体護持」が最大の論点になったことは確かです。 ポツダム宣言の受託の経過は次の通りです。 http://www.kenbunden.net/constitution/files/shiryou_ver002/09_071129_a.pdf 8月10 日、国体護持の条件のみを付加した、ポツダム宣言の受諾が決定された。 連合国側の回答は、8月12日に行われ、次の2点が問題となった。 1点目は、「the authority of the Emperor and the Japanese Government to rule the state shall be subject to the Supreme Commander of the Allied Powers」という記述である。この記述では国体護持が守られるかが曖昧である。 2点目は、「the ultimate form of the Government of Japan shall, in accordance with the Potsdam Declaration, be established by the freely expressed will of the Japanese people」という記述である。政府の形態を国民の自由意志で決定するという記述が、国体に反するため、国体護持に適合していないとされた。 8 月 13 日午前に開かれた会議では、上記 2 点を中心とし、連合国側に国体護持を再照会しようという意見(陸相)と、この条件のまま受諾でよしとする意見(外相)が対立した。 8月14日午前、天皇は再照会をせず、条件受諾の通知を連合国側にするよう述べ、終戦を決定した。
2014年04月11日 20:17
私は、AIについては門外漢でしたが、周りにはAIの専門家がゴロゴロいましたのである程度は知っています。 第1世代は、チェスで言えば、有効性も考慮しながら可能な手順をすべて調べるものでした。この手法では、10手先ぐらいで、メモリ容量と計算能力の限界につきあたりました。基本規則(公理)と推論規則にブール論理もしくは述語論理を用いたものもありました。 第2世代は、こうした状態ではこうするという規則を多量に用意するものでした。この規則に確率を組み入れたたのがファジー制御です。規則の連鎖も可能です。自動制御などでは、うまく使えます。 第3世代である現在は、いわゆる機械学習という方法で、推論規則自体を統計的手法により見つけ出すものです。これも、何も無いところから推論規則が見つけられるわけではありません。たとえば、推論規則の原型を与えておいて、データごとに重要度を推定するようなものです。推論規則も連鎖しますので、ベイズ推定とかいろいろな手法が使われているようですが、私はよく理解していません。 なお、第2世代は第1世代の拡張であり、第3世代は第1世代と第2世代の基礎の上に成り立つっています。
2014年04月11日 15:00
当時の関係者の回想録を読めば、敗戦が明らかになってくると、軍および政府指導者の目的は、ただ国体の護持でした。そして、沖縄戦においては、とにかく米軍に最大限の被害をあたえ、本土進攻を遅らせることでした。この目的のために、沖縄住民も可能な限り動員さました。また、軍司令部が、首里城を撤退したときには、多数の住民が避難していた沖縄本島の南部に退去しましたので、住民も戦闘に巻き込まれ、犠牲者が増えました。 命令された任務を忠実に遂行したという点では、日本軍は普通の軍隊以上でした。ただし、この任務のなかに、「沖縄の住民を助ける」というこは含まれていませんでした。ですから、門田氏のいっていることが嘘であることは、当時の記録を読めばすぐに分かります。 > 住民の願いを聞き入れて「悪役」となった指揮官がいます この指揮官は、赤松大尉と梅澤少佐のどちらでしたか? 陣地に近づいた沖縄住民を殺害したのは赤松隊です。赤松隊は、米軍の投降した日にも殺害を行っています。また、梅澤少佐は、軍の上層部が送ってくれた朝鮮人慰安婦の一人を彼専用とし、米軍には一緒に投降しました。 赤松大尉と梅澤少佐のそれぞれが守備隊長であった渡嘉敷島と座間味島では、住民の凄惨な自決がおきています。私には、軍による指示があったのかなかったのかは判りません。 日本軍のほうが怖かったというのは、戦闘中の日本軍と捕虜になる過程となってからの米軍の比較だとおもいます。住民は、米軍の捕虜になれば、女は陵辱され、男は戦車でひき殺されるなどと教えられていました。 なお、沖縄戦で家族とはぐれ、なんとか生き延びて米軍に投降した女性の手記が「白旗の少女」という本として出版されています。
2014年04月11日 03:49
> 沖縄を助けようと心をひとつにした ところで、沖縄戦いの目的は、沖縄の住民を助けようとしたのでしょうか?米軍は、沖縄と奄美諸島における日本軍のいない島は素通りしました。 本土戦に備えて時間稼ぎをするために、日本軍は壕にこもって徹底抗戦を行いました。 そのために、壕に避難していた沖縄住民が日本軍に追い出されたり、泣き叫ぶ幼児が殺されと言う証言があります。また、日本軍の陣地に近づいて殺された沖縄住民もいます。 とにかく、米軍より日本軍の方が怖かったという証言があります。
2014年04月11日 03:33
> 渋い美を持つ山桜 本居宣長の歌に「敷島の大和心を人問はば 朝日に匂ふ山桜花」とあります。本来の「やまとごごろ」は、派手ではないけれど、朝露に濡れてきらめくようなすがすがしさであり、「渋い美」ではないとおもいます。「渋い美」というのは、禅などの影響を受けた漢心(からごころ)のひとつです。 また、「一丸となってこれだけ多くの若者が沖縄を助けようと心をひとつにした」というのは、朱子学的儒教の影響の強い漢心です。 それから、「やまとごごろ」を「もののあわれ」と言い換えることもよくありますが、これは、移ろい行く自然などに、しみじみと共感することです。
2014年04月11日 03:07
訂正: 空爆7% => 空爆17% 強攻策 => 強硬策
2014年04月11日 02:52
> 世界最高の軍事力も使えないならなんの意味もない。 ベトナム戦争でも米軍が核兵器を使えば、北ベトナムを屈服させるどころか、壊滅させることが可能でした。現在でも、北朝鮮を相手に同様なことが可能です。 しかし、時代は変わり、多数の民間人被害者を出すことは許されません。さらに、ゲリラ戦となると民間人と軍人の区別もつきません。
2014年04月11日 02:41
英文の記事では、しばしば、尖閣紛争のことを東シナ海の岩のかたまりをめぐる争いと揶揄しています。
2014年04月10日 18:41
まず、クリミア問題において、ロシア軍に対抗する方策についての米国民の支持率は次のようです:軍事援助23%、 空爆7%、地上軍投入12%だそうです。なお、クリミアがどこにあるか知らない人ほど、強攻策を支持する率が高いそうです。 > 「日米安全保障条約に基づく防衛義務を果たす」と明言した。 > 「アメリカは(中国の尖閣奪取を)黙っちゃ見ていないよ」 とありますが、英文の記事には次のような文章が入っているのがいくつかあります。 Secretary of Defense Chuck Hagel who was in Japan over the weekend, spent his time meeting with Japanese officials reassuring them of America’s commitment—but reportedly without promising that the United States would intervene on Japan’s behalf in the Senkaku/Diayou Islands dispute with China. Obama administration officials say they stand by the American commitment to protect Japan, while refraining from explicitly stating that the United States would intervene militarily in the Senkakus dispute. つまり、尖閣をめぐる紛争については、(軍事的に)介入するという確約はしなかったということです。
2014年04月10日 17:43
> 地方の省のGDPを合計したら、なんか国のGDPと数字が違うんですけど 吉田茂がマッカーサーに: 今のままでは多くの餓死者がでます。Xトンの食糧援助を願いたい。 (米国からの食糧援助はXトン以下でしたが、餓死者はでませんでした。) マッカーサー: 餓死者はでなかったではないか。 吉田茂: まともな統計データが集められるようなら、日本は米国に負けませんでしたよ。
2014年04月10日 17:23
彼が渡米して3ヶ月で書き上げたという、毒蛇の毒に関する研究についての本は、Biodiversity Heritage Library にも収録されています。私も、この本を地方の州立大学の図書館で見たことがあります。
2014年04月10日 17:01
> キサマは科学者なのか。博士号持っているのか。科学系の研究をした事があるのか。 答えは全て「イエス」だとおもいます。しかも、超優秀な人達が集まる、理論物理が専門のようでした。 そこで、記事にある最後の言葉は、彼自身のものだとおもいます。 「そして研究を続けたくてもポジションが得られずにあきらめていって元研究者たちの科学への思いや努力を踏みにじった罪は必ず償ってもらう。絶対に。」
2014年04月10日 04:45
まず、 「われらがこころのよきをばよしとおもひ、あしきことをばあしとおもひて願の不思議にてたすけたまふといふことをしらざることをおほせのさふらひしなり」は、 「われわれの心が、良いのを良いと思い、悪いのを悪いと思って、善悪の判断に捉われて、本願の不思議さにたすけたまわるということを知らないことを仰せられたのであります(梅原猛の「歎異抄」入門)です。 仏教の基本思想は、人間の持つ「善悪の判断」のような「とれわれ」から離れ、「真如」と呼ばれる「絶対善」に沿うようにするということです。 ここで、「願」とあるのは、全ての衆生を済うという誓いを立てた法蔵菩薩による「本願」です。この「本願」を信じることが、「仏の慈悲」につつまれることになります。「仏の慈悲」が感じられれば、他人にけなされても何をされても、動揺しません。これは、浄土真宗の他力本願の教えです。 「自ら悟った」といった高揚感を禅では「魔境」というようですが、浄土真宗では「本願誇り」といいます。 これは、危険な状態で、宗教なりイデオロギーなりに熱狂する状態で、しばしば「洗脳」によってこの状態がもたらせられます。この状態を抜け出して、心の落ち着いた状態を「寂滅」といいます。 仏教では、論理的思考というものに重きを起きません。これは、数学において、公理が不合理であれば、いくら厳密な論理展開をしても、結果は不合理である可能性が高いからです。価値観というものは公理でありし、価値観がなくては人間は行動できません。そこで、仏教では特定の価値観にとらわれないことを教えます。
2014年04月09日 13:01
歎異抄の第十三条は、次のようです。 たとえば、ひとを千人ころしてんや、しからば往生は一定すべしとおほせさふらひしとき、おほせにてはさふらへども、一人もこの身の器量にては、ころしつべしともおぼへずさふらふと、まうしてさふらひしかば、さてはいかに親鸞がいふことを、たがふまじきとはいふぞと。これにてしるべし、なにごとも、こころにまかせたることならば、往生のために千人殺せといはんに、すなわちころすべし。しかれども一人にてもかなひぬべき業縁なきによりて害せざるなり。わがこころのよくてころさぬにはあらず。また害せじとおもふとも、百人千人をころすこともあるべしと、おほせのそふらひしは、われらがこころのよきをばよしとおもひ、あしきことをばあしとおもひて願の不思議にてたすけたまふといふことをしらざることをおほせのさふらひしなり。 殺すも殺さないも「業縁」によるといっています。そこで、そうした状態から抜け出すには、善悪の判断ではなくて、仏の慈悲を知ることだといっていると思います。
2014年04月08日 16:15
オバマ政権の立場は、ある意味では、次のようにはっきりしています。 Obama administration officials say they stand by the American commitment to protect Japan, while refraining from explicitly stating that the United States would intervene militarily in the Senkakus dispute. 尖閣問題については、米国が軍事的介入を行うかどうかは状況しだいによるということです。つまり、米国から見て、日本側に中国を挑発したりするような行動があれば、軍事的介入はしないということだとおもいます。
2014年04月08日 16:06
The treaty, which also provides for the continued presence of American military bases in Japan, establishes that any attack against Japan would require the United States to respond. The Budapest Memorandum, by contrast, simply refers to security assurances for Ukraine that are not defined, and have been widely interpreted as less than a military guarantee of intervention. ここで、"would require" となっていることに注意してください。"shall require" ですと決定的で、"will require" も "shall require" よりは弱いですが確実と考えてよいです。それが、"would require" となると、「必要かもしれない」とまではならなくても、そうしない可能性があることを示しています。