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この作品「恋に至る病 1/4話」は「ジミン」「ジョングク」等のタグがつけられた作品です。
恋に至る病 1/4話/蘭丸の小説

恋に至る病 1/4話

32,778 文字(読了目安: 1時間6分)

※RPS/nmmn作品です。ご理解くださる方のみ閲覧してください。構造設定多。
🐰さん視点

暴走する愛と連鎖する悲劇の話。

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ハピエン好きの方はご注意ください。
本作中の描写には暴力表現、人の死、などのものが含まれます。
本作は亀更新になると思いますが、よろしくお願いします。

参考:斜線堂有紀さん

2020年12月22日 03:01
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「ジョングガは僕のヒーローになってくれる?」



 パク・ジミンがそういった瞬間から、俺の余生が始まる。


 これが自分の人生における最上の瞬間なのだと、幼いながらに確信していた。だから俺は、ずっとジミンのヒーローでいようと決めた。勿論、俺はそんな器じゃない。それでも、彼がそう言ってくれたなら、俺は最後まで彼の味方でいようと決めていた。その気持ちは、ジミンが中学生になり、高校生になり、百五十人以上の人間を殺しても変わらなかった。


 咳き込む度に全身が痛む。片目が見えないのがこんなに不安だなんて思わなかった。骨だって何本か折れているに違いない。今の俺じゃ、もうジミンを守ってあげることは出来ない。けれど、それでも俺はジミンを守らなければ。腹の傷から血がすっかり流れ出てしまうまで、俺はそうあらねばならなかった。


 俺は目の前の男に向かってどうにか微笑み掛ける。最後の虚勢だ。そうして精一杯取り繕うと、目の前の彼が不快そうに眉を顰めた。当てつけのように俺は続ける。


「そうです。ジミンは百五十人以上の人間を殺しました。それも、自分では手を下さずに。彼は疫病のように人を殺し、罪悪感なんて欠片も覚えなかった、化物です。俺はそんな彼を殺しました」


 俺がそう告白すると、目の前の男は大きく顔を歪めた。きっと本音では俺が憎くてたまらないのだろう。とどめを刺そうとしないのは、まだ俺に聞きたいことがあるからだ。とはいえ、俺の意識は半分落ちかけていて、ご期待には沿えそうにない。震える唇で、男が「どうして」と尋ねる。



「俺は、ジミナのヒーローだから」



 その答えが気に入らなかったのか、男が俺のことを殴りつけた。俺の意識がまだ一段冷たい暗闇へと落ちていく。




 その先にジミンがいるのかは、まだ分からない。




 これは俺がいかにして化物を愛するようになったかの物語だ。





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