洋の前世の小話の

 

洗濯物

 

外に出した日に限って

雨が降り

 

部屋干しした日に限って

晴れ間が見える

 

どうも桜田洋です

 

 

「視る」シリーズ

読んでくださってありがとうございます

 

本当は

描くのが少し怖くて

不安だったのですが

暖かく見守っていただき

メッセージもたくさんいただき

本当に嬉しいです

 

ありがとうございます

 

 

本日は

 

金曜日まであげた

「視る」シリーズの

補足と言いますか

解説と言いますか

をさせていただきたいと思います

 

 

それでは

 

小話をひとつ

 

 

時代は大正、舞台は大阪

 

第一次大戦後の日本は大阪

 

 

このとき洋は

ぴちぴちの30代半ば

 

 

二十歳そこそこの時に亡くなった

父の跡を継ぎ

店を切り守りしておりました

 

 

この後の漫画で出て来る予定なので

内容は伏せますが

 

 

まあまあ金持ち

 

 

飢えや貧困に苦しんだことはなく

食に対して興味があまりないです

 

 

 

そして

 

 

この時代の洋

 

 

とにかく病弱

 

 

とにかく弱い

すっごい弱い

 

細い

白い

薄い

 

 

3コンボ

 

欲がない

体力がない

腕っ節もない

 

 

無い無い尽くし

 

 

どんだけレベル上げしても

なぜかHPだけ上がらないやつ

 

もはやバグ

 

それぐらい弱かった

 

 

なので母親がだいぶ過保護

 

弟もいましたが

母親が病弱な自分にばかり手をかけるので

 

だいぶ不仲

 

よって漫画のときは

すでに弟は家を出ており

関係も疎遠になっています

 

そして洋

ひとつ大きな悩みを抱えていました

 

前世でゲイセクシャルだった

 

 

初恋は米屋のお兄さん♡

 

だった洋

 

 

女性に全く興味がなかった

 

 

しかしこの時代

この環境

到底言えるわけもないと

早々に察し

 

 

ただひたすらに

黙秘権の行使

 

 

当然

浮いた話も何もないまま

ときは流れ

 

20代

 

父は死に

家を継ぎ

となると当然

 

母は洋に早く身を固めて欲しい

 

やって参りました

お見合いラッシュ

 

角の和菓子屋のお嬢さん

に始まり

 

どこそこの料亭のお嬢さん

 

なんとか呉服屋のお嬢さん

 

お嬢さん

お嬢さん

お嬢さん

 

お嬢さん品評会

 

母は得意げに

お嬢さんプレゼンをしますが

 

 

 

写真を見ても

顔の違いがわからない

 

 

なので何も言わず

部屋を出ます

 

それでもめげない母

 

母は強し

 

 

無理矢理お見合いを

組まれた暁には

 

 

当日必ず

姿を眩まして出て来ませんでした

日をずらされようが

閉じ込められようが

 

 

必ずいなくなってしまいます

 

内通者でもいたのでしょうか

 

 

 

そのうち使用人たちから

 

「けむりさん」

 

と言われる始末

 

 

その呼び名を

実は少し気に入っていたりしました

 

 

君のこと

 

4で登場した男性のこと

 

洋は当時、彼のことを

 

 

「 君(きみ) 

 

と呼んでいました

 

 

幼馴染の彼は

洋とまるで正反対

 

 

強く

たくましく

健康で

真っ直ぐ

 

ものおじせず

楽観的で

いつも笑っていました

 

 

憧れでした

 

理想でした

 

 

 

彼が死んでも

 

 

いつでも

いつまでも

 

 

こうありたいものだと

想っていました

 

 

こうあれないと

分かっていながら

 

 

 

想うことしかできないのでした

 

あとがき

 

ここまで読んでくださり

ありがとうございます!

 

「視る」シリーズ

まだ少し続くと思うのですが

お付き合いいただけましたら幸いです🙇‍♂️

 

いつも楽しく描かせていただき

とても嬉しいです!

感謝しております🕊✨

 

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:)