朝鮮日報

「チョン・ユラ大統領プロジェクト」「サムスンは国民収奪」

世宗市教育庁、小中高に『ろうそく革命』本配布

 問題は、この本が4年前に行われた「ろうそく集会」事件のある一方の主張ばかりを掲載しているという点だ。大企業・保守陣営・野党などに対する敵意をあおる内容が多数含まれているほか、李明博・朴槿恵政権を「悪の頂点」「親日の軍部・財閥・極右の相続者」などと規定している。また、「崔順実(チェ・スンシル)国政介入事件」を「(崔順実受刑者の娘)チョン・ユラを『第2のキム・ヨナ(フィギュアスケート韓国代表)』にして政界に進出させ、次世代の大統領として執権させようとしたプロジェクト」(45ページ)と主張するなど、根拠のない部分も多数ある。

 その一方で、文大統領と李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事の当時の発言を「名演説」として紹介している。当時の朴元淳ソウル市長を「広場を守ってくれた市長」「『タニシ女房』(人知れず善行をする例え)のような市長」と絶賛し、「私たちはこれからもソウル市長ばかりは絶対に正しく選ぼう」「あれだけ多くの罪を犯してその報いを受けず、いっそう強力になった不敗の存在、つまり財閥サムスンと政治検察」などの文言もある。「我々の歴史において、サムスンは政経癒着と有銭無罪の象徴」「サムスンの世襲は犯罪の世襲であり、サムスンの蓄積は、国民の収奪」などの一方的な主張をそのまま載せている。

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パク・セミ記者
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