多摩区版 掲載号:2017年1月13日号

稲田保育園の保育士で、今年度の神奈川県保育賞を受賞した 田通(たどおり) 順子さん 登戸在勤 55歳

  • LINE
  • hatena

生きる力、育てる保育を

 ○…県内の児童福祉施設に長年勤務し、他の模範となる働きが認められた人を表彰する神奈川県保育賞。保育士のみを対象とした神奈川県だけにある賞で、自身も学生の頃、表彰式を見学したことがあった。「保育士の仕事を続けて、いつかもらえたらすごいなと思っていた。とっても嬉しい」

 ○…登戸の稲田保育園に勤めて35年が経つ。一昨年度は、市内の民間保育園52園で構成される「川崎市保育会」で会長を務めた。現場の代表として全国規模で行われる研修や会議に出席。同じ立場の仲間と知り合い刺激を受けた。「保育士の横のつながりを実感できた。悩みや課題を共有して、勉強させてもらった」と振り返る。現在は同園の主任保育士として、園児だけでなく後輩職員も含めて見守っている。「(責任者として)何かあった時だけ出て行っても、保護者にも職員にも信じてもらえない」と、普段からあいさつを基本に声をかけ、園児や保護者はもちろん同僚ともコミュニケーションの積み重ねを大切にしている。

 ○…中原区にある商店街で生まれ育った。電気工事店を営む両親に代わり、幼い頃から弟の面倒を見ていた。小さい子どもが好きで、いとこや近所の子どもたちの面倒を見るうちに、自然と保育士の道へ。働くようになり、子どもと遊ぶだけではなく、保育のプロとして使う言葉や伝え方など、考えることの多さに驚いた。「若い頃は保護者や先輩に温かく見守られていた。周りが自分を育ててくれた」

 ○…子育てや保育とは「生きていく力を育てること」だと感じている。「できた、できないという結果ではなく、子どもたちに何を経験させてあげられるかが大切」と明るい笑顔に。同園では区内でじゃがいも堀りやみかん狩りを行っている。「自然が残っている多摩区はすごい。地域の方に助けてもらっている。次の代でもっとこの園がよくなるように、育ててもらった恩を返していきたい」

春の無料体験スクール開催中!

黒田ギター教室/ファーストステップス登戸校 体験当日入会で入会金無料!

https://k-gs.jp/

<PR>

多摩区版の人物風土記最新6

登里 享平さん

川崎フロンターレDF(ディフェンダー)で背番号「2」をつける

登里 享平さん

30歳

2月26日号

斉藤 麻里さん

【Web限定記事】多摩市民館で毎年公演している「劇団辻シアター」の代表を務める

斉藤 麻里さん

多摩区在住 47歳

2月19日号

和泉 杏奈さん

ご当地アイドル「川崎純情小町☆」で多摩区、麻生区を担当する

和泉 杏奈さん

川崎市在住

2月12日号

野村 正人さん

川崎市総合自治会館(中原区)の館長を務める

野村 正人さん

中野島在住 62歳

2月5日号

松本 英嗣さん

2020年度「第33回川崎市自治功労賞」の受賞者に選ばれた

松本 英嗣さん

登戸在住 78歳

1月29日号

小野寺 菜菜さん

2月6日と7日に開催する「第10回たま音楽祭」で、学生代表を務める

小野寺 菜菜さん

専修大学 文学部 19歳

1月22日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

多摩区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

多摩区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2021年2月26日号

お問い合わせ

外部リンク