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(徳利)京都!?(百久利)せや言うてるやろ。
(徳利)あの2人 京都行っとったんかい。一平のお母ちゃん捜しに?
なあ 千さん。(千之助)ああ…。
(千之助)<すまん 約束破ってもうたわ…>
(千之助)<けど もう ええんとちゃうか>
(天海)あのな 頼むわ。夕の居場所は一平には言わんといてくれ。
♪「オレンジのクレヨンで描いた太陽だけじゃ」
♪「まだ何か足りない気がした」
♪「これは夢じゃない(夢みたい)」
♪「傷つけば痛い(嘘じゃない)」
♪「どんな今日も愛したいのにな」
♪「笑顔をあきらめたくないよ」
♪「転んでも ただでは起きない」
♪「そう 強くなれる」
♪「かさぶたが消えたなら」
♪「聞いてくれるといいな」
♪「泣き笑いのエピソードを」
♪~
カフェー キネマで 一平君のお母さん夕さんの大捜索が始まりました。
(水田)夕?(京子)うん。う~んいたような…。おお~!
(万田)夕さんやろ。こないだ 死にはったで。
(洋子)えっ…。
あの 角っこ曲がったとこの夕さんや。
それ こないだ亡くなったばあさんやないの。
98の大往生やで。それ どこの夕さんやの。
(平田)やっぱりそない うまいこと いきませんわな。
(宮元)いや 諦めちゃいけねえ。
勝負は これからや。
(原)分からへんなあ。わし 芸子遊びなんてぜいたくできひんさかいこないな店に来てるんやないか。
いや そないな顔せんといてえな。
ほかに何かあらへんのか?どこぞに ほくろがあったとかつむじが2つあったとか。
あと いつも深爪やったとか。
(一平)ほんまに よう覚えてへんねん。
ただ…。
それ 聞いたことあるなあ。
(千代)えっ 何で? どこで?
いや わしの名前も一平や。
原 一平。 腹いっぺい。
おもろい名前やろて女将に言うたらな今の話 聞かしてくれたんや。
女将?ああ。
嵐山にある 夕凪いう旅館の女将や。
やったな 一平!おう。
皆さん 手がかりが見つかりました。おおきに。 ほんま おおきに。
おおきに ありがとうございます。
(拍手)よかったなあ 千代ちゃん。
今日は 千代ちゃんの おごりやな。
そら ちょっと堪忍してえ。(笑い声)
(真理)よかった~。
千代~ よかったなあ。(純子)よかったなあ。
映画みたいや…。
言うたとおりやろ。
・(猫の鳴き声)
(夕)見てみ 一平。あの向こうには見たこともない世界があんのやて。
(夕)あんたには この水平線みたいにまっすぐで大きい人間になってほしいて一平って付けたんやで。
お母ちゃんが付けてくれたん?
そうや。
♪~
どないしてんな。
許してもらえるやろか。
あんたが追い出したんと違うねやろ。
おやじと おんなじ役者やってるって聞いたら がっかりするやろな。
あんたのお父ちゃんのことももう許してはんのと違うやろか。
もしかしたら また あんたと一緒に暮らしたいて思てはるかも分かれへん。
うちは そやった。
テルヲとも ヨシヲともな…。
ほな もう寝るで。明日 会えたらええな。 楽しみやな。
千代。何やねんな。 まだ なんぞあんの?
おおきに。
あほ。
(鐘の音)
ここやな。
楽しませてもろたわ。
これは 礼や。いつも おおきに。また頼むで 女将。
次は もっとええ子用意しときますさかい。うん。
何や あんたら。
一平か?
…で 話いうのは?
何やねんな。何もあらへんのやったら もう…。
一平は… ずっと あなたのこと気にかけてたんだす。
天海さんに追い出されて恨んではる気持ちは分かります。
けど 一平は何も悪ない。
せやさかい 話 聞いたっとくなはれ。
あんた 一平の連れ合いか?
違います。 ただの役者仲間だす。
役者?
あんた 役者になったんかいな?
アハ… あほやなあ。
お母ちゃん… ほんまに堪忍。
俺 あの時 何もでけへんかった。
お母ちゃんのこと守ってあげられへんかった。
俺は お母ちゃんのこと捨てた おやじをいっぺんも許したことなんかあれへん。
役者になったんは芝居のことしか頭にのうてお母ちゃん泣かしてばっかりやったおやじを見返したるためや。
せやのにあっちゅう間に亡うなってしもて…。
罰当たったんや。
あんた な~んも分かってへん。
分かってへんて 何が?
私 あの人に追い出されたんとちゃうで。
私が男つくって 勝手に家出たんや。
堪忍やで 一平。
あんたら捨てたんは 私の方や。
せやさかい あんまりお父ちゃんのこと悪う言うたらんといて。
嘘や…。
お母ちゃん…おやじのこと かばお思て…。
何で私があないな人 かばわなあかんねんな。
あんたかて 言うてたやろ。
芝居のことしか頭にあらへん面白うも何ともない男やったわ。
その間 毎日毎日 あんたの子守して…もう うんざりやったんや。
嘘や!俺の覚えてるお母ちゃんは そないな…。
お母ちゃんお母ちゃんうっとうしいねん!
あんたかて ほんまは分かってたんやろ。
よう思い出してみいな!
お母ちゃん!
お母ちゃん。 お母ちゃん。
夕。
(夕)あんた。
♪~
手切れ金や。 持ってき。
身請けしてくれはった旦那さんは京都に旅館をなんぼも持ってはる大地主の2代目でな。
役者の2代目とは大違いやで。
あんたが… あんたがおったら旦那さんのご機嫌損ねるさかいはよ出てってんか!
何すんねん!
何で… ほんまのお母ちゃんのくせに…お母ちゃんのくせに!
あんたには関係ないこっちゃ!何でや!
ハハハハハ! ハハハハハ!
ハハハハハハ!
ハハハハハハ!
あかん ハハッ あかん ハハッ あかん…。
あかん あかん。
あ~ おかしいて笑いが止まらへん。
あ~ あまりにも あほすぎて…。
人て 思い出したないことは都合よう忘れるもんなんやな。
帰んで。
何でお前が泣いてんねん。
あんたのために無駄金使うんは腹立つさかい汽車賃だけ貰ときますね。
二度と来んといて この疫病神。
あんたな!
♪~
どうか お幸せに。
♪~
(泣き声)
(泣き声)