新型コロナウイルス感染拡大の影響で、宅配についても変化が起きているようだ。外出自粛などによって、以前に比べてネットショッピングを利用する機会が増えているかもしれないが、それと同時に増えていそうなのが受取人、配達人の双方が接触を避けるための非対面の受け取りサービス、いわゆる「置き配」だ。
ナスタ(東京)がネットショッピングを利用している1,000人を対象に実施した調査によると、置き配サービスの利用率は47.2%と半数近くに達している。2019年に実施した前回の調査では、利用率は26.8%にとどまっていたため、コロナ禍によって非対面受け取りサービスの利用者が増えているようだ。
ただし、置き配に対して不安を感じている利用者が多い。「不安だと思う」「どちらかといえば、不安だと思う」の合計は66.9%で、前回調査の73.8%に対する減少率が、利用率のアップに比べると低くなっている。置き配を利用しない理由で最も多いのは、「荷物が盗まれないか不安だから」だった。。そのため、不安を感じる人に不安解消の方法を聞くと「宅配ボックスで受け取る」ことが最も有効との回答が目立ち、置き配に対する不安が解消されれば、63.7%の人がサービスを利用したいとしている。