乾燥米でも1年中新米のようなおいしさを味わえる「鮮度センシング」搭載パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」徹底レビュー!

含水率が多く、ハリと甘みのある炊きあがりとなる「新米」を購入したとしても、常温保存していると、約2週間後には含水率が12%以下に落ちた乾燥米になってしまう。乾燥米は吸水しにくく、いかに新米であっても、ハリと甘みのあるご飯を炊くのは難しいのだ。本特集では、そんな課題を解決してくれる炊飯器として、パナソニックの最新スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器「Wおどり炊き SR-VSX100」に注目。乾燥米でも新米のように炊きあげる「鮮度センシング」をはじめ、その卓越した炊飯技術を実食レポートとともにひも解いていこう。

鮮度センシング独自技術「鮮度センシング」で1年中、
新米のようなおいしさに※1

風味豊かで、ほどよい粘りと弾力のある新米で炊いたご飯はそれだけで“ご馳走”だが、新米のおいしさを味わえるのは、思いのほか短い期間であることをご存じだろうか? お米は精米すると、水分を守るための種皮・果皮が失われることから乾燥しやすく、いかに新米であったとしても、常温保存したお米は、約2週間後には含水率が12%以下に落ちた乾燥米になってしまうという。こうした状態のお米は吸水しにくくパサつきやすいため、おいしく炊くのは難しい。新米を購入しても、約2週間以内に食べきるか、密閉した容器に入れ、冷暗所で保管しておかなければ、そのおいしさを十分に味わえないのだ。

この点に着目し、乾燥米であっても1年中、新米のようなおいしいご飯※1を炊けるようにした炊飯器が、パナソニックの最新スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器「Wおどり炊き SR-VSX100」だ。

パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」

お米は精米後に鮮度が下がり続け、常温で保存しておくと、約2週間後には含水率が12%以下に落ちた乾燥米になってしまうという。パナソニックの最新スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器「Wおどり炊き SR-VSX100」は、そんな乾燥米でも新米のように炊けるのが特徴。その炊飯メカニズムや、炊きあがりのおいしさをじっくりと探っていこう

乾燥米も新米のように炊きあげる――。これが事実なら確かにうれしいことだが、まず第一に、炊飯するお米が乾燥していることを、炊飯器はどのようにして見分けるのだろうか?

ボタン操作で新米/乾燥米を選択するのか、あるいは、開封日や保存状態を入力するのか? レビュー前にはその可能性もあるのではないかと思っていたが、正直、炊飯のたびにいちいちお米の鮮度を選択するのはわずらわしいし、やり方が少しアナログ過ぎる。だからこそ、本機ならば「いつも通り炊くだけでいい」と知って、「ホントに?」と驚いてしまった。

秘密は、新たに開発された炊飯技術「鮮度センシング」にある。これは、炊飯釜内の減圧にかかるスピードの違いを「圧力センサー」で検知し、減圧が遅い場合には新米、速い場合には乾燥米と判断して、鮮度に合わせた炊き方に自動で調整するというもの。これにより、1年中、ハリと甘みのある新米のようなご飯を炊くことができるのだ。

パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」

パナソニックの調査によれば、「鮮度センシング」を搭載した「Wおどり炊き SR-VSX100」で炊いた乾燥米はパサつきが約16%、甘さ低下が約15%改善したという

「鮮度センシング」の効果を検証するために用意したのは、約2週間前に開封した、自宅で普段口にしている「いつものお米」。2020年に収穫・精米された新米ではあるものの、常温で保存していたため、乾燥米となっていることは間違いないだろう。この乾燥米を「鮮度センシング」を搭載した「Wおどり炊き SR-VSX100」と、「鮮度センシング」非搭載の炊飯器とで炊き比べてみようというのが今回の検証の趣旨である。

パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」

「鮮度センシング」の実力はどれほどのものなのか、「鮮度センシング」の有無で、旨みや甘さ、食感、粘りがどう変わるのかを検証してみた

結論から言うと、「鮮度センシング」の効果は想像以上だった。違いが最も顕著だったのはご飯の旨みで、「Wおどり炊き SR-VSX100」で炊いたご飯のほうが明らかに旨みが強く、噛むほどに甘さも感じられる。お米のみずみずしさも違いをはっきりと実感できるレベルで、モチッとした粘りや弾力はまさに新米そのもの。かけ値なしにおいしい。

わかりやすく言うなら、「Wおどり炊き SR-VSX100」で炊いたご飯はおかずなしでも自然と箸が進む、食卓の主役になれるご飯という印象。お米の鮮度に関わらず、1年中、新米を炊いたようなハリと甘みのあるご飯を食べられるのだから、毎日の食卓がこれまで以上に豊かなものになりそうである。

パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」

左が「Wおどり炊き SR-VSX100」で炊いたご飯。右は「鮮度センシング」を搭載しないIH炊飯ジャーで炊いたもの。見た目にはそれほど違いがないかもしれないが、ひと口食べると、違いは歴然。「Wおどり炊き SR-VSX100」で炊いたご飯のほうがふっくらもちもちとしているうえ、同じお米とは思えないほど、旨みや甘みが感じられた

Wおどり炊きお米を激しくおどらせて、
ふっくらもちもちのご飯に炊きあげる「Wおどり炊き」

「鮮度センシング」の効果はよくわかったが、もちろん、「Wおどり炊き SR-VSX100」の炊きあがりのおいしさを支える炊飯技術はこれだけではない。

本機の炊飯技術の基盤となるのは、2つのIHコイルの通電を高速で切り替え、強力な泡の熱対流を生み出し、ご飯を大きくふっくらさせる「大火力おどり炊き」と、加圧・減圧を繰り返すことで、激しく対流させながらお米を芯まで加熱する「可変圧力おどり炊き」を組み合わせた「Wおどり炊き」。これによって、お米1粒1粒にムラなく熱を行きわたらせて炊きあげるとともに、蒸らし工程ではお米の旨みを閉じ込める「220℃高温スチーム」を噴射。甘みともちもち感のある、ふっくらとおいしいご飯に仕上げるのだ。「鮮度センシング」と「Wおどり炊き」、そして、「220℃高温スチーム」。これらの技術が三位一体となって作用することで、口に入れた瞬間にほおがゆるんでしまうような、極上の“銀シャリ”が炊きあがるというわけだ。

パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」 パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」

2つのIHコイルの通電を高速で切り替え、強力な泡の熱対流を生み出し、ご飯を大きくふっくらさせる「大火力おどり炊き」と、加圧と減圧を繰り返し、激しく対流させて、お米を芯まで加熱する「可変圧力おどり炊き」。これらを組み合わせた「Wおどり炊き」によって、ふっくらもちもちとした、甘く粘りのあるご飯が炊きあがるのだ

パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」
パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」 パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」

前炊き、炊きあげ、沸騰維持の工程だけでなく、最後の追い炊き・蒸らしの工程まで加熱し続けることがお米をおいしく炊く秘けつ。そこで「Wおどり炊き SR-VSX100」では、追い炊き・蒸らしの工程で、釜の奥に備わった水容器に入れた水を、220℃の高温スチーム(過熱水蒸気)に変えて噴射し、最後までじっくりと加熱。旨みをお米の内部に閉じ込めてくれる

パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」

甘みと旨みがしっかり感じられるのは、デンプンがお米の内部に閉じ込められ、芯までしっかりと火が通っている証拠。もっちりとした食感と、粒離れのよさを両立しているのも評価したいポイントだ

銘柄炊き分けコンシェルジュ全国58種類の銘柄米を
おいしく炊き分ける「銘柄炊き分けコンシェルジュ」

日本には全国各地、その土地ならではの個性豊かな銘柄米があるが、「Wおどり炊き SR-VSX100」には、それぞれの銘柄米の持ち味を、生産者の想いも含めて引き出す炊飯機能「銘柄炊き分けコンシェルジュ」が搭載されている。

「銘柄炊き分けコンシェルジュ」は、炊飯器に登録された全国58種類の銘柄米の中から、炊く品種を選ぶことで、そのお米の味や食感に合わせた最適な炊飯を行ってくれるというもの。パナソニックの炊飯器開発チームには、「ライスレディ」と呼ばれる、お米の性質や味、食感を分析し、炊きあがりの「おいしさ」を評価して製品開発にフィードバックする精鋭部隊がいるが、「銘柄炊き分けコンシェルジュ」に登録された炊き方は、彼女たちが日本各地の産地と共同で研究を重ね、現地の米農家に「おいしい」と認められたものだという。言わば、お米のプロによってお墨付きが与えられた炊き方なのだ。

パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」

日本各地の産地と共同で研究を重ね、銘柄ごとに異なるお米の特徴を科学的に分析し、全国58銘柄それぞれに合った炊き方を追求したという「銘柄炊き分けコンシェルジュ」。ここでは、「北海道産 ゆめぴりか」「秋田県産 あきたこまち」「福井県産 いちほまれ」の3銘柄を炊き分けてみた

パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」

左から、「北海道産 ゆめぴりか」「秋田県産 あきたこまち」「福井県産 いちほまれ」。「北海道産 ゆめぴりか」は粘りが強く、「秋田県産 あきたこまち」は粘りと粒感のバランスにすぐれ、「福井県産 いちほまれ」はやさしい甘さが際立つ、各銘柄米の魅力がしっかりと引き出された炊きあがりだった

パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」 パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」

そんな機能の数々を直感的に使いこなせるタッチパネルや、スタイリッシュなボディデザインも本機の特徴。タッチパネルの反応も良好で、スムーズに操作できた。カラーバリエーションは、「ブラック」と「ホワイト」の2色展開

パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」 パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」

天面は継ぎ目がないフラットな形状ので、指紋や汚れ、水滴がついてもサッと拭き取れる。炊飯後に水洗いが必要なパーツは、「内釜」「水容器」「うまみ循環タンク」「ふた加熱板」の4点。どれも取り外しやすく、お手入れがしやすかった

「Wおどり炊き SR-VSX100」なら、毎日が“新米の季節”

新米を購入したからといって、その1袋を食べきるまでずっと本来の甘さや食感を味わえているとは限らない、というのは何ともショッキングな事実だが、「Wおどり炊き SR-VSX100」があれば心配はいらない。お米の鮮度を「圧力センサー」で検知して、鮮度に合わせた炊き方に自動で調整する「鮮度センシング」が搭載されているため、1年中、新米を炊いたようなハリと甘みのあるご飯を味わえるのだ。今回のレビューでは、「Wおどり炊き」「220℃ 高温スチーム」「銘柄炊き分けコンシェルジュ」といった「Wおどり炊き SR-VSX100」が搭載するパナソニックならでの炊飯技術をひも解きながら、これらの技術を組み合わせて炊いたご飯を味わってみたが、その技術の素晴らしさ、炊いたご飯のおいしさを存分に味わうことができた。

新米の季節はご飯を炊くのが楽しみになるものだが、「Wおどり炊き SR-VSX100」なら1年中、毎日が「新米の季節」。本機で炊いたご飯のおいしさをぜひ多くの人に体感してもらいたい。

パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」
パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」
パナソニック「Wおどり炊き SR-VSX100」
  • ※1 ハリ、甘みのこと。当社独自基準評価。お米の量、銘柄、保存状態、水の量などの使用条件によって異なります。「銀シャリ・ふつう」コース以外を選択すると、鮮度センシングはオフになります。
  • ※2 鮮度センシング非搭載品SR-SPX107(2017年発売)とSR-VSX109(2019年発売 新製品SR-VSX100と同等製品)で比較。パサつきを約16%抑える。2018年度産コシヒカリ使用。株式会社山電製クリープメータによる一粒法によるごはんの物性(硬さ)測定。SR-SPX107:0.396N(新米)/0.466N(乾燥米)約17%パサつきに対して、SR-VSX109(2019年発売 新製品SR-VSX100と同等製品):0.437N(新米)/0.442N(乾燥米)約1%のパサつきに抑制。
  • ※3 鮮度センシング非搭載品SR-SPX107とSR-VSX109(2019年発売 新製品SR-VSX100と同等製品)で比較。甘さ低下を約15%改善。2018年度産コシヒカリ使用。ソモギネルソン法によるごはんの還元糖量測定(無水物換算mg/g)SR-SPX107:0.766mg/g(新米)/0.638mg/g(乾燥米)甘さ低下約17%に対して、SR-VSX109(2019年発売 新製品SR-VSX100と同等製品):0.777mg/g(新米)/0.766mg/g(乾燥米)甘さ低下約2%に改善(一般財団法人食品分析開発センターSUNATEC調べ)。抽出条件:ごはん10gを80%エタノール30mLに入れ15000rpmで3分間攪拌し、3000rpmで15分間遠心分離し、固形物を取り除いたもの、乾米1gあたりに換算。

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