アーティストで俳優の星野源が、新曲「創造」を2月17日にリリースする。2020年、星野はコロナ禍で「うちで踊ろう」「折り合い」などの楽曲を通し人々に希望と勇気を発信。また俳優としてもドラマ「MIU404」(TBS系)や映画「罪の声」に出演するなど、多彩に活躍した。今回モデルプレスでは、星野にインタビューを実施。新曲に込めた想いを聞いた。
前作のEP 「Same Thing」 は人と向き合うことによって自身を見つめ直すセラピーのような作品で、「うちで踊ろう」と「折り合い」 は、コロナ禍で爆発した突発的な衝動によって生まれた作品とのこと。よって今回、星野がじっくりと腰を据えて制作した作品をリリースするのは、2018年末にリリースしたアルバム「POP VIRUS」以来、約2年ぶりとなる。
― 「創造」が使われている「スーパーマリオブラザーズ35周年」のCMがすでに公開されています。CMをご覧になった感想から教えてください。
星野:撮影も楽しかったし、CMも楽しい作品に仕上がったので嬉しかったです。「スーパーマリオブラザーズ」は、小学校低学年くらいだったと思いますが、親が買ってくれて繰り返し遊びました。物心ついてから1番最初に遊んだゲームでもあり、35周年という節目に関わることができて嬉しいです。
― 創作活動において、任天堂の作品や“モノの作り方”に「とても大きく影響を受けている」とおっしゃっていました。「スーパーマリオブラザーズ」のほかに夢中になった任天堂作品を教えて下さい。
星野:マリオシリーズ以外でも、「ゼルダの伝説」シリーズや「MOTHER」シリーズ、「バルーンファイト」や「アイスクライマー」もいつまで経っても楽しいです。
僕が小学生のころに遊んでいた「スーパーマリオブラザーズ」はカセットでした。今と比べてしまうと、データ容量としてはすごく少ないと思います。でも、あのカセットの中に、果てしない世界が広がっていた気がします。「スーパーマリオブラザーズ」で遊んでいるときは、水中の面では本当に息苦しくなりましたし、お城の面はすごくドキドキしながらやっていました。
「創造」の歌詞の中に「色褪せぬ」という言葉があるのですが、大人になってからやり直しても本当に面白いです。
星野:「YELLOW MAGIC」という歌詞があります。「スーパーマリオブラザーズ」のカセットは黄色なのですが、あの黄色のカセットは僕にとって魔法のカセットでした。
また、「YELLOW MAGIC」と聞いたときに「イエロー・マジック・オーケストラ」が思い浮かぶと思います。僕は細野晴臣さんにお世話になっていて、大師匠です。「YELLOW MAGIC」という言葉を思いついたときは、僕自身の関連性と、「スーパーマリオブラザーズ」の関連性を1つにできたと感じ、「良い言葉を思いついたな」と思いました。
― 「これまで色々と音楽を作ってきましたが、こんなにも最高傑作だと言いたくなる曲は初めてです」とおっしゃっていました。そう言いたくなった理由はどこにあるのでしょうか?
星野:じっくり時間をかけて制作した作品は久しぶりだったし、自分のイマジネーションを超えるものが作れたので、自分で聞いていてもすごくワクワクするんですよね。聞いてくれる人ごとに別の“最高”があるので「これが最高です」と伝えたいわけではないのですが、自分では「やばい、最高のものができた」という感じです。
星野:やっぱりいつも応援してくれる自分のファンの皆さんには聞いてほしいです。去年、「うちで踊ろう」と「折り合い」という楽曲をリリースしたのですが、避けようがない大変な状況の中で生まれて。去年の音楽活動はコロナ禍の前に予定していたものとはずいぶんと違った形になりました。そういうこともあって、新曲をリリースするのが久しぶりになったので、まずはファンの方に聞いてほしいです。
また、「ジャンルや世代の壁みたいなものを全部破壊するくらい面白い曲を作りたいな」という気持ちで作った曲なので、様々な世代の人だったり、様々な音楽が好きな人にも聞いてほしいなと思います。
― この楽曲を待ち望んでいた方々に、曲を通して伝えたい思いを教えて下さい。
星野:「創造」は作っていくうちに、“自分のものづくり”というテーマが生まれて、そこに、“任天堂の方たちのものづくり”へのリスペクトを重ね合わせるような曲にしたいなと思いました。ぜひ聞いてください。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
俳優としては、映画「箱入り息子の恋」(2013年)、「地獄でなぜ悪い」(2013年)に出演し、第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その後も映画「引っ越し大名!」(2019年)、「罪の声」(2020年)、大河ドラマ「真田丸」(NHK総合/2016年)、ドラマ「コウノドリ」シリーズ(TBS系/2015年・2017年)、「MIU404」(TBS系/2020年)など、数々の話題作に出演している。
作家としては、著書「そして生活はつづく」、「働く男」、「蘇える変態」、「いのちの車窓から」などを刊行。2016年3月からは、ラジオ番組「星野源のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)でパーソナリティも務めるなど、多彩に活躍中。
星野源「創造」
任天堂「スーパーマリオブラザーズ35周年」CMソングのオファーを受けたことがきっかけで作られた「創造」。これまでギターで作曲を行っていたというが、同曲は外出自粛期間に始めたキーボードで作曲したという。前作のEP 「Same Thing」 は人と向き合うことによって自身を見つめ直すセラピーのような作品で、「うちで踊ろう」と「折り合い」 は、コロナ禍で爆発した突発的な衝動によって生まれた作品とのこと。よって今回、星野がじっくりと腰を据えて制作した作品をリリースするのは、2018年末にリリースしたアルバム「POP VIRUS」以来、約2年ぶりとなる。
星野源、任天堂の作品は「大人になってからやり直しても本当に面白い」
― 「創造」が使われている「スーパーマリオブラザーズ35周年」のCMがすでに公開されています。CMをご覧になった感想から教えてください。
星野:撮影も楽しかったし、CMも楽しい作品に仕上がったので嬉しかったです。「スーパーマリオブラザーズ」は、小学校低学年くらいだったと思いますが、親が買ってくれて繰り返し遊びました。物心ついてから1番最初に遊んだゲームでもあり、35周年という節目に関わることができて嬉しいです。
― 創作活動において、任天堂の作品や“モノの作り方”に「とても大きく影響を受けている」とおっしゃっていました。「スーパーマリオブラザーズ」のほかに夢中になった任天堂作品を教えて下さい。
星野:マリオシリーズ以外でも、「ゼルダの伝説」シリーズや「MOTHER」シリーズ、「バルーンファイト」や「アイスクライマー」もいつまで経っても楽しいです。
僕が小学生のころに遊んでいた「スーパーマリオブラザーズ」はカセットでした。今と比べてしまうと、データ容量としてはすごく少ないと思います。でも、あのカセットの中に、果てしない世界が広がっていた気がします。「スーパーマリオブラザーズ」で遊んでいるときは、水中の面では本当に息苦しくなりましたし、お城の面はすごくドキドキしながらやっていました。
「創造」の歌詞の中に「色褪せぬ」という言葉があるのですが、大人になってからやり直しても本当に面白いです。
星野源「自分のイマジネーションを超えるものが作れた」
― 「色褪せぬ」の他に、思いを込めた歌詞はありますか?星野:「YELLOW MAGIC」という歌詞があります。「スーパーマリオブラザーズ」のカセットは黄色なのですが、あの黄色のカセットは僕にとって魔法のカセットでした。
また、「YELLOW MAGIC」と聞いたときに「イエロー・マジック・オーケストラ」が思い浮かぶと思います。僕は細野晴臣さんにお世話になっていて、大師匠です。「YELLOW MAGIC」という言葉を思いついたときは、僕自身の関連性と、「スーパーマリオブラザーズ」の関連性を1つにできたと感じ、「良い言葉を思いついたな」と思いました。
― 「これまで色々と音楽を作ってきましたが、こんなにも最高傑作だと言いたくなる曲は初めてです」とおっしゃっていました。そう言いたくなった理由はどこにあるのでしょうか?
星野:じっくり時間をかけて制作した作品は久しぶりだったし、自分のイマジネーションを超えるものが作れたので、自分で聞いていてもすごくワクワクするんですよね。聞いてくれる人ごとに別の“最高”があるので「これが最高です」と伝えたいわけではないのですが、自分では「やばい、最高のものができた」という感じです。
星野源「創造」を通して伝えたい想い
― そんな楽曲をどのような人に届けたいですか?星野:やっぱりいつも応援してくれる自分のファンの皆さんには聞いてほしいです。去年、「うちで踊ろう」と「折り合い」という楽曲をリリースしたのですが、避けようがない大変な状況の中で生まれて。去年の音楽活動はコロナ禍の前に予定していたものとはずいぶんと違った形になりました。そういうこともあって、新曲をリリースするのが久しぶりになったので、まずはファンの方に聞いてほしいです。
また、「ジャンルや世代の壁みたいなものを全部破壊するくらい面白い曲を作りたいな」という気持ちで作った曲なので、様々な世代の人だったり、様々な音楽が好きな人にも聞いてほしいなと思います。
― この楽曲を待ち望んでいた方々に、曲を通して伝えたい思いを教えて下さい。
星野:「創造」は作っていくうちに、“自分のものづくり”というテーマが生まれて、そこに、“任天堂の方たちのものづくり”へのリスペクトを重ね合わせるような曲にしたいなと思いました。ぜひ聞いてください。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
星野源(ほしの・げん)プロフィール
1981年1月28日生まれ、埼玉県出身。2010年に1stアルバム「ばかのうた」にてソロデビュー。2016年10月にリリースしたシングル「恋」は、自身も出演したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系/2016年)の主題歌となり、「恋ダンス」が社会現象となった。2018年12月には5thアルバム「POP VIRUS」をリリース。2019年2月からは5大ドームツアー「星野源 DOME TOUR 2019 『POP VIRUS』」を開催し、計33万人を動員。2019年11月からはワールドツアーも開催した。2020年には、コロナ禍で「うちで踊ろう」を生み出し、外出自粛期間のSNSミームとなった。俳優としては、映画「箱入り息子の恋」(2013年)、「地獄でなぜ悪い」(2013年)に出演し、第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。その後も映画「引っ越し大名!」(2019年)、「罪の声」(2020年)、大河ドラマ「真田丸」(NHK総合/2016年)、ドラマ「コウノドリ」シリーズ(TBS系/2015年・2017年)、「MIU404」(TBS系/2020年)など、数々の話題作に出演している。
作家としては、著書「そして生活はつづく」、「働く男」、「蘇える変態」、「いのちの車窓から」などを刊行。2016年3月からは、ラジオ番組「星野源のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)でパーソナリティも務めるなど、多彩に活躍中。
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