不確定要素も…高齢者ワクチン接種4月12日から[2021/02/24 23:30]
新型コロナウイルスのワクチンをめぐり、河野大臣は24日、高齢者への接種を4月12日からスタートしたいと発表しました。
具体的には、4月5日の週から自治体に向けて高齢者用のワクチンを配布し、12日から接種を始める予定だといいます。
河野大臣:「まず4月5日の週に100箱を配ります。考え方として、基本は各都道府県に1箱ずつとするが、人口上位の東京、神奈川、大阪の3都府県については2箱」
4月5日の週に配られる予定の100箱は、5万人が2回接種できる量だといいます。この回数は5回分の注射器なのか、6回分の注射器なのかが問われました。
河野大臣:「(Q.5回打てる想定か?)50箱、5万人分の2回分『約』でございます。そんなに厳密に言っているわけではない。きょうはシリンジ(注射器)のところはお許しを頂きたい。(Q.割とかたく見てる?)もう少々時間をください。つめるね」
そして、スケジュールはあくまで、河野大臣が考えるスケジュールだということです。
河野大臣:「自治体にスケジュールをお示しするデッドラインと思いましたので、きょう、こういう発表をさせて頂きました。不確定要素が2つございます。『ファイザーの供給数量』と『EU(ヨーロッパ連合)の承認』。この通りに行かなければ、責任はすべて私にありますので」
一方、緊急事態宣言の前倒し解除への動きも加速しています。
福岡県・服部誠太郎副知事:「病床使用率も、22日にようやく50%をきることになった。3月7日の解除期限を待つことなく、宣言解除を検討して頂くよう国に要請したい」
大阪、愛知、福岡など、前倒し解除を求めた自治体は、解除の目安とされる国の指標『ステージ4』をいずれも下回っています。
東京の新規感染者数は24日、213人でした。4日連続で300人を下回る人数ですが、首都圏の一都三県では、病床使用率や療養者数などで以前、厳しい状態が続いています。なかでも千葉県は、病床の使用率、療養者数など、3つの指標でステージ4の状態です。
千葉県・森田健作知事:「何としても感染拡大を抑え、3月7日には解除にもっていかなければなりません。我が県は『甘くないんだ』と今。『大変、危機的な状況であるんだ』と。『崖っぷちなんだよ』という認識を持って頂いて、もう一度ここで気持ちを締めて頂きたい気持ちでいっぱい」
厚生労働省に助言する機関『アドバイザリーボード』からは、解除への懸念も示されました。
アドバイザリーボード・脇田隆字座長:「感染者数の下げ止まり、医療提供体制への負荷の継続、変異株のリスク、そうしたなかでの緊急事態宣言の解除が、リバウンドを誘発することへの懸念が示されまして、留意が必要だと」