YASUHIRO  独り言  

山と医療の本音トーク

 

3月1日(月)

終日絶対快晴で無風おまけに満月こんな日にどこへ行くか?山スキーヤーの感性が試される、どこでも挑戦できる日だ。僕が選択したのはまだ行ったことのない多分絶景が楽しめるだろう赤黒ライン、黒負山は滅多に世に報告が出ることのない山である。こんな素晴らしい山もあるのだよと是非多くの岳人に知ってほしいと思った。

赤黒ラインは晴れれば朝日に染まる黒負山を堪能できる。おまけに山のど真ん中、どこを見回しても山しかない贅沢な道だ。昨日は何度も魂を揺さぶられながら貸し切りの稜線をのんびり歩くことが出来た。春になれば更に朝日岳まで足を伸ばしてワンディ周回も可能だろう、うーんモチベーションが更に高まった。行くしかないな!

まだ見たことのない景色、これが大切。常に新しいコースを開拓したい。

パクは昨日厳冬期の赤牛岳ワンディを達成していた。本州生活も残り1ヶ月、誰もやったことのない山行への挑戦、次世代が立派に育ってきてYSHRもとっても嬉しい、若い人が頑張ってこそなんぼ、YSHRを驚かせるような山行を見せてください、この時期の赤牛ワンディは素晴らしい価値ある記録です。

予想通りの展開

聖山初登頂

黒負山がでかい

素晴らしいツアーだった


2月28日(日)

黒負山の東尾根は山スキーヤーのための尾根である。二度目の黒負山は赤禿山から周回する赤黒ラインで挑戦してみよう、地図を見る限りここは朝日を受けながらの大展望の稜線だろう。予想通り稜線からの黒負山は岳人の魂を揺さぶるような素晴らしい景観であった。

深夜2時に木地屋でガンと待ち合わせて一台デポして山之坊移動の予定、気合が入りすぎて一時に木地屋に着いてしまった。ガンを起こして山之坊へ移動した。赤禿山の東尾根の登りはパウダーも残る快適な尾根だった。山頂に着いたがまだ深夜しかし今日は満月で月明かりのおかげで視界は良かった。ここからアップダウンの激しい稜線を適宜巻きながら進む。日当たりが良い斜面はガリっていた。

聖山が近づいてきてようやく白んできた。今日もマンダムな朝を迎えそうだ。6時過ぎ東の空雨飾山方面から朝日が昇り目指す黒負山や白馬方面がピンク色に輝いてきた。絶好の場所で日の出を迎えた。背筋がゾクゾクするような景色であった。中間点の聖山に登り上げると一旦下りとなり後は黒負山まで登り一辺倒である。右手には昨年スキーで歩いた真っ白な栂海新道が続いている。左手には頸城の山々が連なっている。スンバラシイ!

黒負山をずっと正面に見ながらズンズン近づいて行く。立派な山容で、まだ見たことのない景色は感動も一入であった。 昨日のパウダーもしっかり残っており今日もヘルベントで正解だった。さあようやく黒負山東尾根に合流すると山頂まではすぐであった。山頂からは五輪山さらに朝日岳まで素晴らしい景色が続いていた。春になれば朝日岳まで足を伸ばして周回できそうである。

さあ大展望を楽しんだらお楽しみである。山頂からの東尾根は快適なパウダーであった。さすがに下部はもう雪も腐り重くなったが無事大所川にたどり着いて後は林道から300mの登り返しを経て木地屋に滑り込んだ、到着後ガン号で山之坊へ移動して一緒にすし活へ移動して打ち上げをして解散となった。

赤黒ラインはすんばらしい大展望の稜線であった。久しぶりに岳人の魂が揺さぶられた。

赤禿山ー黒負山周回記録へ

朝日に輝く黒負山

聖山から黒負山

ロックオン


2月27日(土)

太い板は浮力があるので厳冬期のパウダーを楽しむには欠かせない、ラッセルも楽で登坂能力は格段に優れている。さらにスーパーファツトはモナカなどの悪雪にもメチャ強い、細板なら制御不能な雪でも簡単に回せるから厳冬期以外でも中々手放せない。しかし板が太いためシール歩行の際には抵抗が増すので体力を必要とする。明日も長い稜線のアップダウンをこなさなければならないためナイロンシールはやめてモヘア100%シールを使うことにした。

G3のspeedはモヘア100%で抵抗がナイロンより小さくよりスムーズに足が前に出ると言う。ちょうどポンの159cmと169cmさらにヘルベントの169cmはシールの共有が可能である。明日のような長いアップダウンの稜線では使い勝手は良いだろう。

明日はヘルベント169cmとモヘアシールの組み合わせで頑張ろう。まだ見たことのない景色はワクワクである。稜線からスンバラシイ朝日が拝めるはずである。

G3 speed モヘア100%


2月26日(金)

先日の大笠山では素敵な光景を目にした。過去にこの時期何度も通ったが始めて目にした光景であった。境川ダムの湖面の氷が割れ始めてて素敵な景色だった。橋を渡る際に湖面に不思議な模様が投影されていた。橋の鉄骨だろうか一体どうしたらこうした景色が作られるのか色々考えてみたがわからなかった。厳冬期の雪山はモンスター然りシュカブラ然り何とも素敵な景色が現れる、山スキーの魅力である。

湖面の景色

一体どうしたらこういう景色ができるのか?


2月25日(木)

今朝も昨日の大笠山の余韻に浸っている。素敵な景色に沢山出会えて最高のパウダーを満喫して良い汗をかいた。この感動は人生どれだけお金を積んでも味わえない、山スキーの魅力はこれに尽きる。生きてて良かった。この積み重ねが人生の質を決めると思っている。

大笠山を厳冬期にピクれないだろうか?最初の挑戦は今から11年前、当時今のパクくらい熱かった名人を誘っての山行であった。その後何人かの仲間を誘って挑戦した。雪崩に遭遇してポンを片方流され這いながら帰還した懐かしい思い出もある。色々な思い出が走馬灯のごとく蘇る。

大笠山は厳冬期に山スキーで登ってこそ価値のある山である。夏はフカバラ尾根から登山道経由で登るが冬はこの尾根は使えない、新たなルートを開拓するしかなかった。ツボ足なら日帰りは無理だがテントを担いででも黒池経由で登る価値のある山である。

熱い岳人は是非!

大笠山最後の鬼門

厳冬期のフカバラ尾根の登り口、絶対無理でしょう!


2月24日(水)

今日も水曜友の会、パクの連休最終日 YSHR パク コーエーで大笠山パウダーを満喫してきた。3月で北海道に帰るパクの思い出に自分が開拓したコースの中でもとっておきのコースを案内して上げよう。厳冬期の大笠山は白山をピクるより難易度は高い、体力さえあれば問題なくピクれる白山に対して大笠山は体力、読図、的確な状況判断が求められる。ワンシーズンの厳冬期に表と裏からこの山をピクる初めての記録だろう。笈ヶ岳はすでに達成しているから次は大笠山と決めていた。

深夜1時前境川ダムゲート発、昨日からの降雪でチビラッセル、早くもパウダーが期待される。長い打越トンネルは出口がデブリで塞がりかけていた。目指す尾根に取り付きガリ上新雪をチビラッセルしながら闇夜のルート工作、帰りの登り返しを避けるため完璧にコースを作り込む。以前雪崩に遭い板を流された因縁の斜面は今日は安定していた。

黒池で白んできてこの先のポコから大笠山へ続く谷に繋げるため谷底へパウダー滑降、ここから500m登り返して大笠山手前の主稜線へ登り上げた。もう楽勝かと思ったが甘くなかった。最後の手前のガリ斜面は雪庇と落とし穴に緊張した。抜けるとモンスターがお出迎え、山頂まで直ぐであった。笈ヶ岳の展望や先日中宮から登った尾根がスンバらしかった。

記念写真を撮ったら帰還するのみ、ガリガリシュカブラ斜面は転倒すれば谷底までボブスレーだ。慎重にこなすと標高差500mの激パウゾーン、素晴らしい谷だった。谷底から200m登り返してあとは境川ダムまで一切シールを使わずパウを楽しんだ。何度も振り返って大笠山に別れを告げた。

パクのコーエーも大満足だっただろう。厳冬期の大笠山には山スキーのすべてが詰まっていると言っても過言ではない、厳冬期にこそ輝く名峰である。

大笠山詳細報告へ

0.45 330m 国道156付近広場発
1.16 443m 打越トンネル
2.33 600m 境川ダム
2.50 597m 主稜線東尾根
5.20 1240m 黒池
6.51 1450m スキーで下降
7.02 1250m 谷
8.42 1725m 主稜線
9.00 1821m 大笠山
9.15 1821m 大笠山発
9.30 1250m 谷
10.18 1450m スキーで下降地点登り返し
11.40 585m 林道
12.30 330m 国道156付近広場

主稜線はガリも多く緊張の連続

標高差500mの極上パウダー

大笠山さらばじゃ


2月23日(火)

今日は出だしは雨で徐々に冬型が決まる予報、上は雪だろう、行くしかない!YSHR パクとガチで滅多に歩く人はいない三ヶ辻山西尾根へ行こう。エリートサラリーマンのガンは急遽仕事が入ってDNS、まあエリートだから仕方がない。

深夜3時に白川郷の芦倉スタートと約束、近場なら少し眠れるからお得である。1時半に自宅を出て現地に着くとパク号が止まっていた。予定通りに三時にスタート、安定の雨である。尾根に取り付き芦倉山を目指す、尾根上は日当たりが良いので雪は少なく、早くも賞味期限が迫っていた。400mほど高度を上げるとようやく雪に変わった、良かった。芦倉山から先はアップダウンの連続、またもや鬼巻きである。

ガンガン巻きまくるが一か所30mほど落とさざるを得なかった。ここ以外はほぼ完璧に巻いて進む、高度が上がるとメチャ雪は多かった。視界はないが雪ならいいじゃないか、大満足だ。貸し切りのブナ林が続く、ここも癒しの尾根である。三ヶ辻山に着いたと思ったらその先まだかなりあった。

さあ安定の真っ白の山頂だ。無事ピクれて大満足だ。記念写真を撮ったらさあ帰還、ガリガリモナカ斜面が続く、だがヘルベントの敵ではなかった、ガンガン滑っていく。あっという間に芦倉山へ此処から先は谷へ入ろう。一人ならいかないが二人なら行くしかない、中間に崖のような場所があるが巻けるやろう。

快適に谷を落としていくと早々に滝が出てきたが無事クリアー、崖のような場所はやはり滝で雪がなかった。アドベンチャーが続く、少し巻くと雪が繋がり急な谷を雪を蹴散らし落ちて行く。おおー集落が見えた。もう大丈夫だ。神社が見えてすぐ先に車が見えた。

いやーアドベンチャーも楽しいです。時間はまだ10時とっても楽しい朝活でした。さあ明日はパクの希望の山へ、明日は今日より遥かに手強いぞ、行くしかない!

三ヶ辻山詳細報告へ

最後はアドベンチャー


2月22日(月)

厳冬期の北ノ俣岳は楽ではない、夏なら飛越トンネルまで車で入れるが今の時期は山之村の和佐府からまず8kmほど林道をラッセルしなければならない、おまけにアップダウンの多い尾根を忠実に歩くとなると行きも帰りもアップダウンの連続となる。前日入山していたツボ足パーティは初日苦労して旧神岡新道合流付近までで精一杯だった。僕たちが山頂から滑走していた際避難小屋付近でクロスした。ツボ足の二人は大学生だろうか?興味津々で僕たちの写真を撮ってくれていた。まだ若い人だから冬山をやるならスキーを覚えたほうが良いと思う。機動力が全く違うことに多分驚いてくれただろう。昨日は山頂から快適にスキーを楽しんで3時間で山之村まで帰還し午前中には山行は終了であった。

雪山の大好きな若い人は是非スキーを今から覚えてください!雪山が何倍も楽しくなりますよ!

このスキー怪獣も僕のHPを参考にスキーに転向した、最初はツボ足だった


2月21日(日)

今日はYSHR パク トラの三人で北ノ俣岳をピクッてきた。余力があれば薬師岳まで行こうかと考えていたがラッセルもそこそこあったので良い雪を楽しめる時間に帰還しようとこちらは割愛した。深夜0時に和佐府スタートと約束していた。21時半に自宅を出たが夕方からの降雪で意外に時間はかかり山之村への到着は0時を過ぎていた。もう二人は先に出ていた。30分遅れでお一人スタートとなった。

チビラッセルトレースが延々と続いていた。頑張らないと追いつけない、30分の差をパク達に追いつくのは容易ではなかった。ノンストップで必死に追った。長い長い林道である。まだかまだかの1時間半でようやく二人のライトが見える飛越トンネルに着いた。二人は5分前に着いたということだった。良かった。

ここから三人でガンガン行進する。今日は完璧に鬼巻きして帰りは一切シールは使わない作戦である。果たしてうまくいくか、前日のツボトレースが薄っすらあったが鬼巻きするので関係ない。鬼巻きはラッセルがきつくなるが帰りのことを考えれば頑張るしかない。厳しい鬼巻きはパクがYSHRは最後尾でトレースを修正しながら進む。

つぼ足と神岡新道から来た単独スキーヤーは避難小屋手前で力尽き寺地山手前で宿泊したようである。最大の難所寺地山の鬼巻きに入る。ここがしっかり巻ければ帰りは大丈夫だ。もうすっかり一軍のパクが完璧に巻いていく。暗いから下は見えないので心臓に優しかった。ヒドンクレバスを避け無事尾根に復帰してここからYSHRが完璧に避難小屋まで巻いた。この辺りで白んできて眼前に北ノ俣岳がドン、稜線の風は強そうだ。トラさん先頭でガンガン進む、稜線直下で太陽が射してきた。さあもうちょいだ。

ラストパクを先頭に皆ゴール、スンバラシイ360度の大展望だった。笠から槍、水晶、薬師、剣岳全て見渡せた。こんなに幸せでいいんだろうか、さあこの展望を目に焼き付けて行きますか。帰りの斜面はスンバらしかった。パウを巻き上げスベスベ大斜面を頂きます。もう涎が出そうな斜面だった、後続の単独行が中間点、ツボ足二名が避難小屋あたりを登っていた。お先に失礼、本当に良い雪だった。

さて帰りはシール無しで行けるか、寺地山の鬼巻きは快適に通過、それ以降もシール無しで完璧に行きのトレースで行けた。あっという間に飛越トンネルに落ちていく。最後は長い林道をダッシュで走破して無事12時前に和佐府に到着、立山同様今日も昼活でした。今シーズン30回目の山行も大満足でした。

北ノ俣岳詳細記録へ

タマランチ会長

トラトラトラ

もうやめられんよ


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毎日が完全燃焼できる日々を過ごしたい、人生は長いようで短い

 

                             

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