楢葉町は東日本大震災と東京電力福島第一原発事故に伴い閉鎖している町内の岩沢海水浴場を二〇二二(令和四)年夏に再開する。二十四日、松本幸英町長が明らかにした。双葉郡内の海水浴場の再開は初めて。
岩沢海水浴場は震災の津波により砂浜に下りる階段が崩れたほか、監視塔やトイレ、シャワー設備が壊れた。二〇一八(平成三十)年度から階段をはじめとした復旧工事を進めていたが、二〇二一年度内にも全ての工事が完了する見通しが立った。
松本町長は「二〇二二年には安全安心に海水浴ができるように整備する。スポーツなどのイベントを企画し、元気な楢葉町を発信する」と述べた。
岩沢海水浴場はサーフィンの愛好家に人気のスポットとして知られ、震災前には年間約三万人が訪れていた。