圧倒的攻撃力と、鉄壁の防御力
現在大学で臨床、教育、研究を行っています。
プロフィールはこちらをご覧ください。
今回は私が主力としている戦略を紹介します。
わたしはこれを
LECポートフォリオ
と名付けました。
私は今後のハイテクの成長を予想しています。
このポートフォリオはハイテク中心のナスダック100指数(連動するETFはQQQ)を上回るパフォーマンスを目指します。
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LECポートフォリオは、TQQQ+現金
LECポートフォリオとは、
“Leveraged ETF plus Cash”
の頭文字を取った造語です。
読み方は「レックポートフォリオ」です。
これは2つの要素から構成されます。
TQQQ
ナスダック100指数の3倍変動し、圧倒的なパフォーマンスを誇るレバレッジETF。いわばポートフォリオの”剣”
現金
“Cash is King” の格言にある通り、どんな相場でも安定の無リスク資産。いわばポートフォリオの”盾”
2020年現在、TQQQは最強のレバレッジETFだと考えています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
そして現金は、為替変動を除けば無リスク資産とされています。
この「圧倒的攻撃力の剣」と「鉄壁の防御力の盾」を組み合わせるという思想により、LECポートフォリオは生まれました。
LECポートフォリオの特性
上の画像はTQQQ:現金=1:1の場合ですが、実際にはこの割合は相場に合わせて絶えず変わっていきます。またTQQQの売買により割合を変更することもできます。割合が変わることでレバレッジも変わります。
ポートフォリオの形を、”防御型”、”バランス型”、”攻撃型”と名付けます。
それぞれの型には以下のような特性があります。
防御型
TQQQが3分の1前後、レバレッジ1倍前後。
下落相場で安定で、どれだけナスダック100が下落しても価値は3分の2以下にならない。
反面上昇相場でのパフォーマンスは低め。
バランス型
TQQQと現金が50%ずつでレバレッジは1.5倍。
上昇相場、下落相場のどちらにも対応できる。
攻撃型
TQQQが3分の2前後、レバレッジ2倍前後。
上昇相場では高いパフォーマンスを発揮する。
反面下落相場では資産が減少しやすい。
現金は、為替変動を除きどのような相場でも変動しません。
そのため相場の上昇時、下落時には以下のように変化します。
上昇相場
自動的に防御型→バランス型→攻撃型と変化
下落相場
自動的に攻撃型→バランス型→防御型と変化
このようにLECポートフォリオは放っておいても、相場に合わせて自動的に攻守を切り替えてくれるのです。
LECポートフォリオのメリット
LECポートフォリオには様々なメリットがあります。
シンプルな構成
構成要素がTQQQと現金のみのため管理しやすく、リバランスも簡単です。
またTQQQ価格はナスダック100指数から計算されるので、個別株の分析が不要です。
QQQ以上のパフォーマンスが期待できる
レバレッジETFによりナスダック100指数にレバレッジをかけるため、QQQ以上のパフォーマンスが期待できます。
一例として、TQQQ:現金=1:1 (上記のバランス型)のパフォーマンスを見てみましょう。
橙:S&P 500、2011年1月〜2020年11月の期間で3ヶ月ごとにリバランス。
ここ10年、QQQはS&P 500を上回るパフォーマンスを発揮しましたが、LECポートフォリオはQQQをさらに上回っています。
借金を負う心配がない
株に対してレバレッジをかける際、一番問題になるのは追証(借金)を負うリスクだと思います。
信用取引や先物取引では、相場が急に動いた時に払いきれないほどの追証を背負うケースがあります。
TQQQをはじめとするレバレッジETFは理論上価格が0を下回ることがありません。したがってLECポートフォリオはどれだけ相場が動いても借金を追う心配がなく、安心して保有できます。
初心者から上級者まで応用範囲が広い
LECポートフォリオは応用範囲が広く、投資の初心者から上級者まで様々な使い方があります。
詳しい使い方はあらためて記事にしたいと思います。
LECポートフォリオのデメリット
ナスダック非上場銘柄に投資できない
ナスダック100指数は、アメリカのナスダック市場に上場している株のうち時価総額上位100銘柄(金融を除く)の株価から計算されます。
そのためナスダックに上場していない銘柄には投資できません。
例えばVISAやMastercardには投資できません。
これらの銘柄に投資したければ銘柄を個別で保有するか、その銘柄を含む指数(S&P 500など)連動のETFか投資信託を買わなければなりません。
また幅広く分散されたインデックス投資(全世界株式など)をしたいなら、その投資信託かETFを別途持つ必要があります。
パフォーマンスがナスダック100指数のみに依存
当然ですがナスダック100指数が上昇しなければTQQQ価格は上昇せず、利益は得られません。
個人的には、今後ナスダック100指数は伸びLECポートフォリオでそれ以上の利益を得られると考えていますが、保証はできません。
減価する可能性がある。
レバレッジETFで最大の問題はいわゆる「減価」です。レンジ相場が続けばTQQQの価格は徐々に下落していきます。
ただ以下の記事に書いた通り、レンジ相場が1年続いてもTQQQ価格は思ったほど減価しません。
何年もレンジ相場が続けばきついでしょう。ただ短期間のレンジ相場であれば、TQQQがそれを上回るパフォーマンスを発揮する可能性は十分にあります。
手数料と金利の問題
TQQQは年間の経費率が0.95%であり、レバレッジなしのETFより高いです。
とはいえレバレッジETFの仕組みの問題やそれ以上のリターンが期待できることより、経費率の高さは許容できると考えます。
一方TQQQは日々ナスダック100指数の3倍の価格変動を実現させるため先物を用いており、その金利負担をしています。
簡単にいうと、借金をしているのでその金利分価値が下がるとご理解ください。
現在アメリカは低金利なのでほとんど影響はありませんが、金利がある程度上昇した場合(例えば4%以上)はパフォーマンス低下に注意する必要があります。
TQQQを購入できる証券会社は?
残念ながら日本の大手証券会社(楽天証券、SBI証券、マネックス証券)ではTQQQを取り扱っていません。
私はサクソバンク証券で購入しています。
サクソバンク証券は特定口座に非対応で、一般口座しかありません。利益や損失が出た場合は確定申告を行う必要があり、そのハードルによりTQQQを購入する人は少ないのだと思います。
ただし私はTQQQを買うメリットはそれ以上にあると思っています。
確定申告は、税理士や税務署に確認するなどして一度やり方がわかれば次回から自分でできます。興味のある人はサクソバンク証券の口座を開いてみてはいかがでしょうか。
終わりに
この記事では私の主力戦略であるLECポートフォリオについて解説しました。
LECポートフォリオの実践、戦略についてはあらためて記事にしたいと思います。
なお、投資は自己責任でお願いします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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次回のLECポートフォリオの実践、戦略の記事を楽しみにしていますね!^_^
くんたきんてさん
お読みいただきありがとうございます^^
12/12(土)に投稿予定なので、お楽しみに。
3倍レバETFは毎日リバランスなので、長期保有前提ならQQQにレバかけた方が良いのでは?
バックテストの結果を示されてますが、シャープレシオはQQQの方が高くなっています。リターンがQQQよりも多いのは、リスクを多く取ってるだけです。(TQQQが1/3、現金2/3のポートフォリオでQQQと比較すればわかると思います)
QQQにレバレッジをかけるというのは、先物とかCFDを用いてということでよろしいでしょうか?その前提でお答えします。
もちろんそれだとTQQQのような減価がない分効率はいいです。株クラのあるインフルエンサーの方もそういう投資法を提唱されています。ただし追証のリスクがあるため、毎日リバランスをすることにより借金を負う心配がないTQQQとは一長一短という認識です。
LECポートフォリオはSharpeレシオを犠牲にする(リスクあたりのリターンは低くなる)代わりにリターンの絶対値を高める戦略であるという点はご理解ください。
お答えになっているでしょうか。正しい理解でなかったらすみません。