(「公正・平等とは言えない時短協力金、エビデンス重視に改革できる)」も併せてお読みください。
緊急事態宣言が発動されたものの、新型コロナウイルスの新規感染者数や死亡者数が劇的に改善することはなく、暗い気持ちになる日々が続いている。
関連する報道に接していると、新型コロナウイルス禍による死亡者数とは何なのか、疑問がわいてくる。他の病気で死に直面していた人が亡くなったとき、たまたまコロナウイルスに感染していたケースが含まれる。その一方で、コロナ禍に起因する生活の困窮や精神の落ち込みのため自殺した人の数はカウントしていない。
加えて、「死因を問わず、死亡者数全体はどうなっているのか」にも興味が向く。新型コロナ禍で亡くなる人が増大する一方で、マスクの着用や手洗いの励行、外出自粛が進み、インフルエンザや交通事故など他の要因による死亡者数は減少していると聞く。
死亡者数全体の動向を把握することは、国の公衆衛生政策や経済政策を遂行するうえで極めて重要だ。このため世界各国は、死亡者数のトレンド(大規模な災害や感染症が発生していないときに生じると想定される趨勢的な死亡者数)と比べて、現実の死亡者数全体が増えているのか減っているのかを推計して公表している。トレンドを超える分を「超過死亡」と呼ぶ。
超過死亡の動向を追うことで、新型コロナの感染拡大が人の命に与えた正の影響と負の影響を差し引きした、真のインパクトを推測することができる。
コメント49件
群馬の会社員
肩こりベテラン
速報値と確定値があったとして、都合のいい方を使うのが目に見えるようです。
スタンプラリーも2回しないといけないし手間が増えるだけかもしれませんね。
谷守
自営
「2020年春には、新型コロナウイルス検査の目詰まりが指摘された。超過死亡の把握においても目詰まりの解消に努める必要があるのではないか。ワクチンの接種でも目詰まりが生じる可能性がある」
→行政に任せ切り、と言う事に成っているから、目詰まり
が無いようにするには、国会が動くように図らなければ成らないのではないでしょうか?⇒新型インフルエンザ等対策特別措置法には国会の役目が一切書かれていないから、国会は何もしなくてよい、と言う事では無い。...続きを読むかず
超過死亡があるどころか、2020年の死亡者数は久しぶりに前年を下回るんじゃないかと言われ始めてます
新型コロナウイルス流行で高齢者が病院へ行かなくなり、病原菌に感染する機会が減ったからではないかなどと推察されてます
Woo
韓国出戻り
私だけかも知れないが、騙される人が増えるのはあまり好ましいとは思えないので、余計なお世話を書く。
高齢化に伴って日本の死者数は年々増加している。
2000年に96万人だった年間死者数は、直線的に増加して2019年には138万人となった。20
年間平均で年毎2万1千人の増加。過去5年平均との比較なら、6万3千人の増加になるから、52週で割れば週平均1,211人の増加が見込まれる。逆に増加が無かったら「何かあった」事になる。記事は、このベース変動を無視して、まるでコロナ死者を隠蔽しているように見せかけているわけだ。数字を利用した典型的なトリックと言えるねw日経ビジネスも、こういう扇動をやるようになったんですねw...続きを読むNobu Aoki
隠居老人
日本は超高齢化社会。国内には約4,000万人の高齢者がいる。話を単純化するために、仮に「余命20年」だとする。4,000万人を20年で割ると、平均200万人が亡くなる。つまり、日本の社会構造では年間200万人以上が亡くなるのが「普通」であ
る。しかし、現実には「超長寿化」が進んでおり、近年の総死亡者数は、150万人以下に留まっている。これからは、団塊の世代も、本格的に寿命を迎え始める。新型コロナ感染症の影響がない場合でも、年間死亡者数は50万人~100万人の増加が見込まれる。...続きを読むコメント機能はリゾーム登録いただいた日経ビジネス電子版会員の方のみお使いいただけます詳細
日経ビジネス電子版の会員登録